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トルコ旅行~初めてのモスク観光とイスタンブールの名所巡り体験

イスタンブールは異文化が交差する都市として有名ですが、私にとってモスクという存在は正直あまり馴染みがありませんでした。しかし、実際に訪れてみると、その壮大さと歴史的背景に圧倒されました。加えて、トプカプ宮殿や地下宮殿(バシリカ・シスタン)も訪れたので、これらも含めてイスタンブール観光の見どころをまとめます。

そもそもモスクって?

モスクはイスラム教の礼拝堂で、信者が集まり祈りを捧げる場所です。「モスクってどんな建物?」という疑問を抱いたまま観光に出かけた私でしたが、イスタンブールに数多くあるモスクは単なる宗教施設を超えて、歴史的・建築的にもとても重要な存在でした。訪れたモスクそれぞれに異なる魅力があり、単なる観光以上に文化や歴史を感じる体験になりました。

地下宮殿(バシリカ・シスタン):異世界のような静寂

最初に訪れたのは地下宮殿、宮殿と呼ばれていますが、正式にはバシリカ・シスタン(Basilica Cistern)と呼ばれる巨大な地下貯水池です。薄暗い中に数え切れないほどの石柱が立ち並び、その静けさと幻想的な雰囲気は、まるで別世界に迷い込んだかのようでした。かつてこの地下宮殿は、イスタンブールの水を供給するために作られたものですが、現在では観光スポットとして多くの人を魅了しています。有名な「メデューサの頭」もここで見ることができ、古代の神話と現実が交錯する不思議な体験をしました。中は、現代的なデザインの灯りがレイアウトされていて現代アートと古代建築の融合も素敵でした。

ブルーモスク:青の美しさに感動

次に訪れたブルーモスク(スルタンアフメト・モスク)は、青色のタイルが内部を飾るため「ブルーモスク」と呼ばれています。外観の6本のミナレット(塔)が空に向かってそびえる姿が印象的で、内部は落ち着いた雰囲気が漂い、祈りの場としての神聖さを感じました。内部に入るには靴を脱ぎ、女性はスカーフを身につけるという礼儀がありますが、その厳かな雰囲気に飲み込まれ、これも貴重な体験でした。

トプカプ宮殿:オスマン帝国の栄華を感じる

モスクに続いて訪れたのがトプカプ宮殿(Topkapi Palace)。かつてのオスマン帝国のスルタンが住んでいた宮殿で、広大な敷地内には美しい庭園や博物館が広がっています。特に宮殿内の宝物館には、豪華な宝石や工芸品が展示されており、スルタンたちの権力と富が垣間見えました。また、ボスポラス海峡を一望できる景色も圧巻で、歴史的な場所に立ちながら眺める絶景は、言葉にならない感動を与えてくれました。

初めてのイスタンブール観光まとめ

私が最初にモスクや歴史的建造物について持っていた知識は薄かったものの、実際にその場に立つことで深く理解し、魅了されました。モスクの荘厳さやトプカプ宮殿の豪華さ、地下宮殿の不思議な静寂など、それぞれのスポットが異なる顔を持っており、一度の旅行でこれほど多様な文化と歴史に触れられるのはイスタンブールならではだと感じます。

かつて、スペインやフランスを訪れたことがあり、歴史的な建造物のすばらしさに圧倒された覚えがありますが、それとはまた違った印象です。うまく表現できませんが、あえて言葉にするならば「融合」でしょうか…。一つの建築様式にとどまらず,東西の文化や異なった宗教が幾重にも重なった「トルコ」ならではのありようを感じました。

感想

イスタンブールに立った瞬間、まさに高校時代に学んだ世界史が現実の風景として広がっていることに、なんとも言えない快感を覚えました。オスマン帝国や東ローマ帝国の名前が教科書の中だけで存在していたはずなのに、その象徴とも言える建築や遺跡が実際に目の前にあるという感覚は、過去と現在が交差する特別な体験でした。

トプカプ宮殿ではオスマン帝国の栄華が目に見える形で保存されており、その豪華な宝物や宮殿の装飾からは、教科書の中でしか知らなかった帝国の繁栄を実感します。当時学んだ歴史がまるで映画のセットの中に飛び込んだかのように、現実に体験できることに驚きを感じずにはいられませんでした。

今回、イスタンブールを歩けたことは、まさに自分の中に眠っていた歴史的な知識がよみがえる瞬間の連続でした。それが不思議な快感をもたらすのは、教科書の中の「過去」が突然「今」として感じられるからかもしれません。

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案内人りく