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トルコ旅行~エーゲ海の隠れたリゾート:アイワルクへの旅

エーゲ海沿いの小さな港町アイワルク(Ayvalık)は、トルコ人に人気のリゾート地として知られ、夏のシーズンには観光客で賑わいます。私はこの地をツアーで訪れましたが、ガイドが紹介してくれたアイワルクの魅力を直に感じ、改めて「知る人ぞ知る場所」だと実感しました。

イスタンブールを早朝出発、ダーダネルス海峡を渡り、トロイへ

私たちはイスタンブールのホテルを7:30頃出発し、次の目的地トロイ遺跡をめざしました。道中、ガイドからあたらめてトルコの歴史やトルコ料理、今回の旅行で気を付けることなどの説明がありました。なぜなら、ここからツアーに同行するメンバーが増えたからです。

トロイの遺跡のいわれを語る際はホメロスの叙事詩に触れるのはもちろんですが、トルコがこれまでたどってきた数奇な歴史と地理の特徴など、詳しく説明していただきました。今から向かう地域は西トルコで、果物がたくさん栽培されており、ワインもおいしいのだそうです。

そのほか、トルコの特徴的な食べ物や飲み物についても次々話されました。私が興味を持ったのは「AYRAN(アイラン)」という、ヨーグルトに塩と水を混ぜたという飲み物。食事の時は必ず飲み物の注文を聞かれるので、タイミングがあれば挑戦しようと思いました。

ランチはリゾートホテルのレストランへ

 この日は移動が多かったのですが、途中、リゾートホテルに立ち寄って昼食をとりました。テラス席でみていると、プールで泳いでいる人が見えます。林の向こうに海があるようでした。特徴的なトルコ料理がでてきて、ごはんに穀物が混ぜてある混ぜご飯?のような付け合わせはこの後も、大概の食事に供されました。

別荘を持つトルコ人と加速するインフレ

近年のトルコはインフレが激しく、ここ数年の間に、パン1リラが15リラになったりトマト2リラが50リラ(一キロあたり)と、生活を圧迫しているようです。ガソリンに至っては5リラから43リラ(一リットルあたり)!ちなみに観光地の有料トイレは1リラから10リラになっているとのこと。確かに途中立ち寄る売店でも観光地だからか、決して物価が安い印象はなかったです。

それでも、トルコ人は昔から別荘を持つ習慣があるとのことで、道中、海沿いの景色の良いところにはたくさんの別荘がありました。最近の若者は、さすがにそのような習慣が薄れてきているようですが、親世代、祖父母世代からの別荘を引き継いでいる人もいるようです。

部屋から見える絶景の海と感動の夕日

トロイ観光を終え、宿泊したホテルの部屋からは、エーゲ海の美しい景色が広がり、朝の光とともにエメラルド色に輝く海が目を楽しませてくれました。特に夕方の時間帯には、水平線に沈む夕日が素晴らしく、ホテルからすぐのビーチで観ることができます。日が落ちていく瞬間は言葉にできないほどの美しさ。旅の思い出の中で最も心に残る光景の一つです。

設備充実のプールとスパでリラックス

ホテル内にはプールが複数あり、屋内・屋外の選択が可能でした。屋外プールは開放的で、家族連れや友人同士で訪れる方には特におすすめ。ただ、身長の低い私にとって少し深めだったのが唯一の注意点です。また、サウナや温水プールも備えており、リラックスしたい人には最適です。特に温水プールではキャップ着用が必須なので、持参することをお勧めします。ハマムもありましたが、利用されている方はおらず、私は見学だけにとどめました。

 注意する点は、屋外のプールと屋内のプールでは使用するタオルが違うということ。宿泊者は無料でレンタルできますが、どこで借りるのかよくわからず、プールサイドのバーやショップをあちこち回り聞きました。ガイドさんの説明を聞き逃してしまったようです。結局、レセプション(ホテルの受付)で言えば貸してもらえました。今回の旅はすべてガイド任せだったので、小さなおっかなびっくりでした。この時、形態の翻訳アプリが大いに役に立ったのはいうまでもありません。

ビュッフェ形式のディナーでトルコ料理を堪能

夕食は広々としたレストランでのビュッフェ形式。トルコの伝統料理や新鮮な魚介類が豊富に提供され、特に揚げたての唐揚げやロールサンドはライブキッチンで直接シェフが調理してくれるので、出来立てを楽しむことができました。また、屋外席もあり、夜風を感じながら食事を楽しむのは格別でした。

シリウスの輝く夜空

ホテルの寝室は広くて、バルコニーからはエーゲ海も望むことができました。未明頃、ふと目がさめてしまい、夜空を見上げると、見覚えのある「オリオン座」が!急いで、星座アプリを立ち上げ、確認すると、シリウスもとても輝いていました。シリウス(Sirius)は、おおいぬ座で最も明るい恒星で、全天21の1等星の1つで、太陽を除けば地球上から見える最も明るい恒星です。 かつての船乗りは陸地の見えない外洋で自船の位置を特定する際、
天文航法といって六分儀を使い、天体の角度を計測して自分の船の位置を求めてきました。
日中は太陽を使い、夜間は月や惑星や恒星を使って計測したといいます。太古の人々に思いをはせるひとときになりました。

ツアーでこそ知ったアイワルク

アイワルクは個人でのアクセスが少し難しく、現地をよく知るツアーだからこそ楽しめる場所だと感じました。地元ならではのスポットやエーゲ海の魅力が詰まったこのリゾート地は、忙しい日常を忘れ、リフレッシュするには最高の選択です。


アイワルクでのアクティビティおすすめ情報
観光客向けの定番だけでなく、アイワルク周辺のアクティビティ情報も以下にまとめました。アイワルク旅行を計画される方に、参考になればと思います。

  • アイワルクマーケット散策
    地元の新鮮な野菜や果物が並ぶアイワルクのマーケットは、観光地でありながらも手頃な価格でローカルな雰囲気が漂います。
  • ボートツアーでアイワルクの離島巡り
    エーゲ海の美しい離島を巡るボートツアーも大人気。透き通る海と静かなビーチで、リラックスした時間を過ごせます。
  • ギリシャ料理との融合したトルコ料理
    アイワルクのレストランでは、ギリシャ文化の影響を受けた独自のトルコ料理が楽しめる場所も多く、他の地域とは違った味覚の旅が待っています。

アイワルクは大規模なリゾート地とは違い、トルコ人観光客が多く訪れる隠れ家のような場所。観光客が少ない分、ゆったりとエーゲ海の自然を楽しめます。

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案内人りく