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トルコ旅日記:パムッカレからコンヤへ!気球体験を夢見て…

 早朝、トルコの美しい白い石灰棚が広がるパムッカレ近郊を出発し、次の目的地コンヤへ向かいました。途中、夜明けの空には気球がいくつも浮かんでおり、幻想的な光景が広がっています。気球といえば、やはりカッパドキアが有名ですが、ここパムッカレでも気球ツアーがあるそうです。ただし、気球は天候に左右されやすく、少し風が強いだけでも飛ばせないことがあるそうで、明日のツアーがどうなるのか、とてもドキドキしています。私が今回トルコ旅行を決めたきっかけは、まさにカッパドキアの空に浮かぶ気球たちを動画で見て以来。まるで夢のような光景を実際に体験したい、そう思い旅に出ました。

さて、パムッカレからコンヤまではしばらくの道のり。途中、トルコの地元感溢れるレストランでランチをとることにしました。今回のツアーでは、トマトスープが定番のようです。トルコのトマトスープは、まるでトマト入りの味噌汁を飲んでいるかのような、心地よい味わいがあります。他にはナスのケバブ、彩り豊かな野菜サラダ、トルコ風ピザ、そして締めにはライスプリンが提供されました。飲み物はトルコ独特のアイラン(AYRAN)をチョイス。ヨーグルトに塩と水を混ぜたさっぱりとした味わいが魅力。これで50トルコリラとは、お手頃ですね!

コンヤについて:神秘と伝統が共存するイスラムの地

コンヤは、トルコ国内でもイスラム教の伝統を非常に厳格に守っている地域として知られています。歴史的には「イコンの街」とも呼ばれていたこの地は、キリスト教の影響を受けていた時代もありますが、その後、イスラム教の信仰が強く根付く場所となりました。そんなコンヤの象徴と言えば「メブラーナ(Mevlana)」です。

メブラーナ:神秘主義と愛の詩人、ルーミーの教え

コンヤの中心にある「メブラーナ博物館」は、スーフィー(イスラム神秘主義)の詩人であり、哲学者でもあったジャラール・ウッディーン・ルーミー(通称メブラーナ・ルーミー)にちなんで名付けられた場所です。彼は13世紀にこの地で活動し、今でも多くの人々に愛され、影響を与え続けています。メブラーナは「我が師」という意味を持ち、彼の生き方や思想を尊敬する人々によって広まった呼び名です。

ルーミーは、愛や寛容を説く詩を数多く残し、彼の教えはイスラム神秘主義(スーフィズム)として広まりました。コンヤで行われるスーフィーダンス(セマー)も、ルーミーの教えに基づいた神聖な儀式の一つです。踊り手たちは長い白い衣装に身を包み、ゆっくりと旋回しながら、心を無にして神に近づくことを目指します。このスーフィーダンスを見ると、ルーミーが説いた「愛を通じて神と繋がる」という思想が美しく表現されているのを感じます。

毎年、12月頃になると、この踊りの様子がニュースで流れるそうです。今まで見ていたのかもしれませんが全く気付かなかったので今年は注意しておくことにします。

今回のトルコ旅では、カッパドキアの気球やパムッカレの絶景、そしてこのコンヤの神秘的な文化に触れることで、心に残る体験がたくさん詰まっています。メブラーナの教えやトルコの人々の温かさを感じながら、明日の気球ツアーも無事に実現することを祈りつつ、旅を続けます!

案内人りく