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自治会加入は必須か?!自治会の係を1年間担当して気づいたこと~これからの地域づくりを考える

福井市が作成したCM ↓ ↓

支えあう 自治会加入が 第一歩

自治会の役員を1年間担当してみて、地域活動や行政との関わりについて、さまざまなことに気づきました。とても貴重な経験ではありましたが、正直なところ「ちょっとこれは負担が大きすぎるな」と思う場面も多々ありました。

今回は、私の体験をもとに自治会の現状と課題についてお話しします。そして、これからの地域づくりのヒントについても一緒に考えてみたいと思います。


1. 自治会を通じた「配布物や集金」に感じる負担

自治会の仕事には、市や地域団体からのお知らせを回覧板で配布したり、各戸で募金や分担金を集金する役割があります。例えば…

  • 赤い羽根・緑の羽根募金
  • 社会福祉協議会の分担金
  • 市民憲章の分担金
  • 敬老会のお知らせ、出欠確認

これらが自治会経由で住民に届けられる仕組みです。一見、地域密着型で良いように思えますが、実際は自治会員が手分けして毎月配布や集金、はたまた出欠確認をしなければなりません。

✨ 解決のヒント:デジタル化を活用しよう

近年はオンラインで募金や情報共有を行える仕組みも整ってきています。例えば、自治体公式のLINEやアプリを使えば、紙や手作業に頼らずにスムーズに情報を届けることができます。自治会の負担を減らしつつ、住民の利便性を高める方法を一緒に考えていきたいですね。


2. ゴミステーションの管理も自治会の仕事?

ゴミステーションの清掃や鍵の管理も、多くの自治会が担っています。「ゴミ収集は行政の仕事」とは言え、ステーションの管理は自治会が行っている場合がほとんどです。

自治会未加入者がステーションを利用していても、清掃や管理には参加しないケースが増えており、これが自治会員の不満につながることも。

✨ 解決のヒント:地域で協力し合う仕組みづくり

ゴミステーションの管理を全住民が平等に負担できる仕組みや、行政がサポートする体制を作ることが課題です。例えば、自治会未加入者にも清掃への協力を呼びかけたり、ステーション利用に関するルールを明確化する方法があります。自治会に加入していなくてもゴミをどこかしらに出すわけですから、そこはちゃんと分担すべき用務があるなら、やらないといけないと私は考えます。


3. 災害時の対応、自治会が担いすぎ?

災害時の避難支援では、要支援者(高齢者や障がい者など)のサポートが必要です。しかし、実際には自治会がその役割を担っているケースが多いのです。自治会未加入の要支援者であっても、災害時は自治会が面倒を見ることになり、自治会の負担がさらに大きくなっています。

✨ 解決のヒント:行政と自治会の役割分担を明確に

災害時の要支援者リストや避難計画は、自治会だけに任せるのではなく、行政が主体となって管理するべきです。また、地域全体で支え合えるような仕組みづくりが求められます。


4. 自治会の役割を再定義しよう

1年間自治会を経験して感じたのは、自治会が「何でも屋」になりすぎているということです。情報の配布や集金、ゴミステーションの管理、災害対応まで、非常に多くの業務を担っています。その一方で、加入率の低下や住民の無関心といった問題もあり、自治会が限界を迎えつつある地域も少なくありません。

✨ これからの自治会のあり方

自治会の役割を「地域の絆を育むこと」に絞り込み、行政や住民との連携で効率よく運営できる形に再設計する必要があります。具体的には:

  • 配布物や募金はデジタル化、直接郵送化
  • ゴミ管理や災害支援は行政が主体的に関与
  • 自治会は交流イベントや地域活動に注力

こうした変化があれば、若い世代や移住者も気軽に参加できる自治会が実現できるのではないでしょうか。


まとめ:地域をより良くするために

自治会の課題を整理してみると、行政と住民の関係性、地域全体での協力体制など、多くの改善の余地があることが分かります。デジタル化や負担軽減の工夫を取り入れながら、全員が参加しやすい地域コミュニティを目指すことが大切です。

自治会は私たちの暮らしを支える大切な仕組みです。ただ、それを維持するためには、私たち一人ひとりの理解と協力、そして行政との連携が欠かせません。


「自治会ってめんどくさい」と思われがちですが、それが私たちの生活にどんな形で役立っているのかを知ることから始めてみませんか?そして、より良い地域づくりのためにできることを、少しずつ考えていきましょう。

案内人りく