私は今回2回目となるマカオで、食も意識した旅にしたいと思いました。参考にしたのは、マカオ在住の日本人が YouTubeで上げている動画。当たり外れも正直ありましたが、体験したことをレポートします。
マカオの旅では、目にする景色だけでなく、舌で感じる文化もまた特別なものです。この地の食文化は、16世紀から続くポルトガル統治時代と中国文化の融合によって生まれたもの。そのユニークな「マカニーズ料理」は、ただ美味しいだけではなく、一皿ごとに歴史や物語が込められているといいます。
今回は、前回のリベンジの意味も込めて実際に食べた料理を通じて感じたマカオの食文化をご紹介します。辛口評価もありますが、それは個人の感想と言うことで。。。
旅の最初に味わったのは、マカオ名物のエッグタルト。これ、実は前回食べることができました。
このスイーツはポルトガルの「パステル・デ・ナタ」がルーツで、ポルトガル移民がマカオに持ち込んだと言われています。外側はサクサクのパイ生地、内側は甘さ控えめでとろりとしたカスタードクリーム。この絶妙な組み合わせに感動すること間違いなし、と言うわけで、私が食べたのはマーガレットカフェ・エ・ナタ。10時からしか開店しないので、タイミングを合わせるのが意外に難しかったです。セナド広場などを見学した後に、迷いながらたどり着きました。
行った時には残念ながら焼きたてサクサクと言うわけには行きませんでした。ホットケースで温めて売っているわけでもなくできたものをそのまま渡されたという感じ。まあ味は美味しかったです。
2回目のマカオでは同行者が食べたいと言ったので、外港フェリーターミナル2階のお土産屋さんでホットケースに入れて売っているものを買いました。美味しいおいしいと言って食べていたので、買って良かったと思います。
ホテルリゾート周辺を歩いていると、若い人を中心に、結構な確率で何やら平たい箱に入ったお土産風の袋を下げているのを見かけ、なんだろう・・・と気になっていたら、ロードストーズ・ベーカリーと言う店のエッグタルトであることがわかりました。パリジャンマカオのショップ街にテナントがあり、偶然行き当たって列を見つけたのです。21時を過ぎているのにかなり並ばれていましたね、この店は官也街にもあり、ここも長蛇の列でした。香ばしさとクリームのコクが格別だそうですよ。できることなら、カフェに座りながら、この一口が歴史の中でどう受け継がれてきたのかを想像すると、旅の楽しみが一層広がりますよね。
次に紹介するのは、牛雑と言う食べ物。牛のモツのことです。今回の旅の初日、ちょうど週末夜市で屋台が出ているところを通りがかり、遅い時間ではありましたが挑戦しました。この「牛雑」という看板は街のあちこちで見かけ、中には行列のできている屋台もありました。「澳門明記牛什美食」というお店です。
私たちは行列が苦手なので、ホテル近くで開かれていた夜市に入り、牛雑専門30年。。。というような看板のお店で買うことにしました。量が多くて夜10時過ぎの体には少々ヘビーかな、と迷いましたので、最初50MOPと言われたのを、「ハーフ、ハーフ」と言って、30MOPで小さいものにしてもらいました。テイクアウトしてホテルで食べたら、味は濃かったですが、大阪で食べるスジ煮込みのような感じで美味しかったです。
官也街にいくと、これまたいつも長蛇の列ができる店があります。「老Day牛雜」というお店です。この他にもたくさん牛雑はあり、試食も盛んにさせていました。カレー味のものもあり、意外とあっさり食べることができました。このほか、官也街ではビーフジャーキーのような板状の佃煮?もいろいろ試食ができます。
今回のマカオ旅行では、前回、臨時休業で行けなかった官也街のポルトガル料理店にいくことができました。「小飛象(ダンボ)」というレストランです。
官也街に11時頃着いた私たちはざっとストリートを散策し、11:30の開店と同時に入りました。私たちの他にお客がおらず心配になりましたが、それは稀有で、1時間もしないうちにどんどん人がやってきました。日本人ツアー客や中国人ツアー客もたくさんこられたので、定番のお店のようです。何を食べればよいのかよくわからないので、Googleの口コミを見てその写真を店員に見せ、コロッケとポルトガル風海鮮ドリアと羊肉の黒胡椒焼きを注文しました(正式名称ではありません)。どれも優しい味というか食べやすかったです。ドリアはかなり量がありました。お値段はそれなりにしましたが、店員の身なりもきちっとされており、店内も明るく清潔で、とても感じはよかったです。
こちらはyou tubeで紹介されていたのを参考に行ってみました。
媽閣銘記澳葡美食(Ma Kok Meng Kei)というお店です。媽閣廟から歩いて数分の通り沿いにあってわかりやすいところです。昼時だったので、行列ができていましたが2,3組だったので、私たちも並ぶことにしました。ウィンドウにはわかりやすく料理の写真と名前と金額が貼ってあったので、待っている間それを見ながら選んでいました。ポルトガル料理でおすすめ、とかマカオの料理などコメントもついていたので、参考になります。
少し待って2階の席に通されるといっぱいの客であふれかえっていました。その中の一つのグループがとても美味しそうなステーキを食べているので、同行者はそれを注文しました。私は、ウィンドウに写真が貼ってあったドリアのような食べ物と同じく海鮮ピラフを注文しました。
このお店、実はQRコードで注文するらしく、なかなか注文をとりにきてくれないなあ、と思っていたら、ずいぶん後で気づきました。私たちは現地のサイトに入れなかったので店員さんに大声で来てもらい、やっと注文することができたのでした。
運ばれてきた料理はどれもボリューム満点で味もおいしかったです。人気店の訳がわかりました。
マカオには街市と呼ばれる市場がマカオの何か所かにありますが、今回行ってみたのは「沙梨頭街市」。 この市場の中には以前からフードコートは入っていましたが、2024年4月にリニューアルしたそうです。 私たちは一泊目の翌朝、半島側から歩いて8分くらいで着きました。
動画で知ったので行ったのですが、結論から言うと7時開店と書いてはありますが、行っても一つも開店していませんでした。ラインナップは中華から日本食から様々あり、清潔なフードコートでした。私たちのほかにも一組同じような時間帯に来られていましたがどこもやっていないので困惑した様子でした。
居てもしょうがないので、あきらめて外に出て、同行者のリクエストに応じて「麺」が食べられそうな通りがかりにあったお店に入りました。ワンタンメンと牛の何かが乗った麺を注文しました。
周りは地元の方ばかりで、いわゆるモーニングセットを食べておられる方が多かったです。トーストと簡単なサラダとコーヒーです。こちらの方は普段は小食なのでしょうか・・・。
2人で71MOPでした。
マカオは、「見る旅」だけでなく「味わう旅」ができる場所でもあります。エッグタルトやミンチィのようなマカニーズ料理、アフリカンチキンのような異文化の影響を感じる一皿、そして地元の中華料理。これらを通じて、マカオの文化が持つ奥行きを深く感じられました。
次回マカオを訪れる際には、ぜひ一皿一皿に込められた物語を意識しながら食を楽しんでみてください。その料理が、この街が歩んできた道のりを語ってくれるはずです。