大阪・関西万博が開幕し、日々の報道やネット上の話題も増えてきました。実は、前売り券の販売時期に家族へ何度も「行く?」と声をかけていたのですが、そのときは曖昧な反応ばかり。ところが開幕してから、「一回は行ってみたいな」と言い出されて、思わず「だから先に聞いたよね?」とツッコミたくなりました(笑)。
私は1970年の大阪万博にも足を運んでいますが、まだ幼かったこともあり記憶はあいまいです。ただ、真夏の暑さばかりが印象に残っていて、展示をゆっくり楽しむ余裕もなかったように思います。だからこそ、今回の万博は、もう一度しっかりと“体験”として記憶に刻みたいという思いがあります。
とはいえ、開幕直前直後のメディア報道では、未完成の施設、人混み、システムの不具合など、どうしてもネガティブな面が目立ってしまっているように感じます。東京オリンピックのときにも感じたことですが、日本では大規模なイベントほど「問題点を探す」方向に意識が向いてしまう傾向があるように思います。
しかし、実際に会場に足を運んだ方々の声には、「想像以上に良かった」「報道ではマイナス面ばかり強調されているが、実際には全然そんなことなかった」など、前向きな感想も多く見られます。やはり、自分の目で見て、肌で感じてこそ分かることがあるのだと、改めて思わされました。
私の住む県では、子どもたちに無償の入場チケット(QRコード)が配布されました。非常にありがたい取り組みだと感じましたが、一部では「子どもだけ配ってどうするのか」といった批判も聞かれました。せっかくの機会を、もっと素直に「楽しんでみよう」「子どもと一緒に体験してみよう」と受け止めることができたら良いのに、と感じずにはいられません。
先日、開会式での吉村大阪府知事の挨拶を動画で拝見しました。原稿に頼らず、ご自身の言葉で関係者や市民への感謝を述べられている姿に、心を動かされました。誘致の段階から多くの困難があった中で、それでも開催にこぎつけた努力と情熱に、自然と頭が下がる思いでした。
万博は、単なる“お祭り”ではなく、日本にいながら世界各国の文化や技術に触れられる、またとない機会です。そして、今の子どもたちにとって、それはきっと「未来への希望」として心に残る体験になるはずです。大人も一緒に楽しみながら、次の世代に何かを手渡す――そんな時間を、ぜひ家族で過ごしたいと思っています。
私自身も、これから日程を調整し、実際に会場へ足を運ぶつもりです。そして、またその体験をここで綴ることができたらと思います。