「プログラミングは子どもの教育用でしょ?」 そんな声をよく聞きます。確かに、小学校での必修化や、Scratchのようなビジュアル言語の普及により、プログラミング=子ども向けというイメージが広がっているのは事実です。
でも、実は「大人」にこそ、今こそプログラミングが必要だと感じています。
それはなぜか。 なんでもスマホやネットに頼れば“便利に済む”時代だからこそ、逆に「考える」「工夫する」「作る」という感覚が失われつつあるのではないでしょうか?
そんな中、「IchigoJam(いちごじゃむ)」という、ちいさなパソコンが再び“自分で作ること”の面白さを思い出させてくれます。
「自分の頭で考えて、手を動かす」こと。 それは大人になればなるほど、仕事や生活の中で薄れていきがちです。
プログラミングには、「論理的に考える」「順序立てて組み立てる」「失敗して直す」などの要素が詰まっています。これは、いわば“脳のトレーニング”でもあり、「新しい視点を持つ力」でもあります。
また、ニュースでよく見るAIやIoTも、基本のしくみはシンプルなプログラムです。その入口を体験しておくことは、「IT社会の中で“使われる”人」ではなく、「理解して選択できる人」になるための第一歩になるはずです。
スマホアプリも便利な道具も、すでにたくさん存在します。 でも、ちょっと思ったことはありませんか?
「あと少し、こうできたらいいのに」 「自分の使い方にぴったりのものが、なかなかない」
そうした“ちょっとした不便”を解決するための「手段」として、IchigoJamでのプログラミングはぴったりです。
たとえば、
こうしたものが、「買う」ではなく「作る」で手に入る。その過程には、“自分のために何かを作る”という喜びがあります。
次章では、具体的にどんな「ゴール」が考えられるかを紹介していきます。