大人になってからのディズニーはどう楽しむのか…最近価格も急騰し、すでに庶民には手が届かない…と思っていた私ですが、ある日『マツコの知らない世界』でアーティストの浅倉大介氏が世界のディズニーを紹介するのを見て、新たな興味が湧きました。子ども連れだけでなく、中高年でも十分楽しめる東京ディズニーリゾート。その魅力と、大人ならではの楽しみ方を一年ぶりの訪問体験をもとにまとめました。
今回は前泊して、9時開園に合わせて8時過ぎにゲートに並びました。今回の目的地は「ディズニー・シー」です。余分な荷物はあずけたいと、コインロッカーをあらかじめインターネットで場所を調べてはおいたのですが、駅からの経路を間違え少し手間取ったので、ロスタイムが生じました。何回も行ったことがあるとはいえ久しぶりですと感覚が鈍りますので、再確認するなど綿密な事前の準備が大切でしょう。具体的にはリゾートライナーを使う際には、ミラコスタ側・パーク側の位置を確認しておくと効率的です。今回、私はこれをきちんと確認しておかなかったのです。
何とか気を取り直してミラコスタ側の列に並びました。まだ一時間ちかくあります。しかし開園30分前には「全員立って待つよう」指示があり、列の管理が徹底されていることに驚きました。実際、見ているとシートを広げて座り込んでいるグループも多く、座ったり立ったりをくりかえしているとずっと立っている人ばかりの列とは差異が生じるのでしょうね。
荷物検査を経て入場後、今回は連れの子どもがディズニー・パーク・アプリ(DPA)を駆使して、ショーの予約を確保してくれました。こうして「アプリ係」がいてくれることは本当に心強いものです。
アトラクションには特にこだわりはありませんでしたが、どうしても見たいショーがありました。それが9月で終了予定の「ビッグバンドビート」です。運よくDPAで席を押さえることができ、念願がかないました。
このショーは、2006年、東京ディズニーシー5thアニバーサリー」イベントとともに公演開始。これまでシーを訪れるたびに必ずといっていいほど鑑賞してきたものです。抽選制になってからも、外れたときは自由席に並んで観た思い出があります。しかし、この日はすべて指定席に変更されていました。おそらくこれが、私にとって最後の鑑賞になるでしょう。
ミッキーが踊り、ドラムをたたく姿は本当に圧巻で、スターの風格そのものでした。この日、実際にミッキーとミニーに会えたのは、このステージだけ。あらためて彼らがディズニーシーを象徴する存在であると感じました。
劇場までの道には「FINAL」と書かれた旗や横断幕がずらりと飾られ、雰囲気を一層盛り上げていました。「終わってしまうんだな」と思うと感慨深く、このショーこそが私にとってのディズニーシーだったといっても過言ではありません。
新しいエリア「ファンタジースプリングス」にも行きました。ディズニーシーに新しく誕生したエリア「ファンタジースプリングス」は、いま話題の注目スポットです。
映画『アナと雪の女王』『塔の上のラプンツェル』『ピーター・パン』の世界をモチーフにした空間で、細部にまでこだわった建物や風景に圧倒されます。アトラクションはもちろん、レストランやグッズもそれぞれの映画の世界観に溶け込んでいて、歩くだけでも心が踊ります。
ただし、大人気のため混雑は必至。入場制限や抽選があるので、公式アプリを使った事前の確認や運も必要です。
それでも一歩足を踏み入れれば、映画の中に迷い込んだかのような体験ができ、「ここに来てよかった」と思える特別な時間になるでしょう。
この日は前述のように入場制限なしでスムーズに入園できましたが、混雑は依然として高い状況でした。アトラクションの人気は根強く、入園後すぐにアプリで抽選を試みたものの、すでに「午前の抽選は満員」と表示されました。それでも、人気アトラクションに乗る方法は【Disney Premier Access(DPA)での購入(1回約2,000円)】と通常のスタンバイの2つがあります。ただし、DPAの購入枠が開放されていなければ利用できず、状況に応じた判断が求められます。
遠方から訪れていることや、暑さや待ち時間を考慮すると、少しの出費で効率よく楽しむのが賢明です。とはいえ「2,000円が高いかどうか」は個人差もあると思います。ただ、私は実際にスタンバイ列に並んでいた方々の表情を見て、特に午前の気温が37℃近くの中、日陰もない場所で待つ姿はつらそうで、体力や時間を優先した自分の判断に納得できました。結果として、この日は「ピーターパン」「アナと雪の女王」のアトラクションのうち2つでDPAを利用できました。連れの子どもいわく、「ずっとアプリをにらめっこしていたところ、ポッと出た ‘キャンセル拾い’ に巡り合った」とのことです。
東京ディズニーリゾートは以前より快適になっています。大きな袋を抱えて歩く人は少なく、通販や地方発送も充実。レストランも混雑が少なく、ショー付きランチもゆったり楽しめました。
今回私は不思議な視点が「覚醒」?し、夢の国を違った角度から楽しめました。
それは様々な建造物や装飾の集合体としてのディズニーというプロジェクトそのものへの関心です。
具体的には、園内の運営や安全管理を観察することで中高年ならではの面白い視点が活きました。待ち時間の間、「これは古い木造やコンクリートにみえるけれど、材質は何だろう」とそっと壁を触ってみたり、梁があらわになった天井を見上げたりして楽しんでいたのです。
特に私の目についたのは「安全管理」です。
これほどまでにたくさんの人がでいりする施設は徹底した管理がなされ、災害対策や安全管理が施されていないはずはありません。途中の通路ではキャストさえいないエリアもあります。ですので、誰かが集中管理しているだろう、具体的にはどこかに防犯カメラがあるはず、と私はきょろきょろと見渡していました。すると、天井に「ありました」。主に出入口に向けて防犯カメラが設置されていることを確認できました。スプリンクラーの穴もたくさんみつけたし、「消火器」にあっては、隠すことなく、堂々と設置されていました。
ファンタジースプリングスはシーでも最後発のエリアです。ここでは夢の国とは言えきちんと明記された「消火器」の文字があちこちにみられました。多分ですが、数年前に発生した沖縄首里城の消失などを経て厳しくなったのではないでしょうか。。。それとも、運営側の方針転換でしょうか。
そういえば、通路のあちこちにごみ箱も増えています。休憩のためのベンチの設置も増えているとおもいます。このように施設の変化、スタッフの動きに目を向けるだけでも、中高年ならではの新鮮な発見があります。もちろん、世界観やキャストの質、音楽や映像の美しさも十分に堪能できます。
東京ディズニーリゾートは、中高年でも十分楽しめる場所です。高額ですが、世界観・音楽・映像・キャストのサービスは一流で、費用以上の価値があるとかんじます。アプリや課金、休憩の工夫をすれば、無理なく夢の国を満喫可能です。子どもや孫とだけでなく、大人目線で観察や発見も楽しめます。
高額にはなりましたが、その分、ゲストの質も向上したのではないか、と思ったりもしています。
私は遠方なので、現実には年に1回いければ多い方です。そこまで大ファンか、と言われると少し違うのも事実です。でも、今回のように大人目線でこれまで何回か訪れていた施設を新たに視点を変えてみると、発見もあってとても楽しいものです。相変わらず没入感も楽しい。
このように、東京ディズニーリゾートを大人の目で楽しむ体験をぜひ味わってみてください。