通期券を購入してから、はじめてのひとり万博に行ってきました。
結論から言うと、「行ってよかった。でも、体調管理は想像以上に重要だった」──そんな一日になりました。
■ 朝3時台起床。敦賀から夢洲まで、始発で向かう
私が住むのは北陸。今回は車で敦賀駅近くまで行き、立体駐車場に車を停め、始発の普通列車に乗って夢洲(ゆめしま)を目指しました。
新快速にすれば大阪駅までの経路で乗り換えを減らすことができるのですが、せっかく早く敦賀駅に着いたし、始発に乗るのも経験、と選択。
結果、予定の入場時間よりもかなり早く夢洲駅に到着することができました。
■ ゲート前での発見「暑熱対策ボランティア」の存在
前回の訪問は6月。今回は真夏。
この日はまだ朝にも関わらず、強烈な日差しと照り返し。地面の熱で体力がぐんぐん奪われる感覚がありました。
そんな中、ゲート前では「暑熱対策ボランティア」の方々が水分補給や日よけの声かけをしてくださっていました。日傘の貸し出しまであり、私は迷わずお借りしました。
これが大正解!
直射日光を遮るだけで体感温度が大きく変わり、少しだけホッとできました。借りた傘は、ゲートの直前の青いバケツに返却するよう言われました。
■ 油断は禁物。手荷物検査前で体調が急変…
ところが、このあと予想外の事態が。
長時間の列待ちと、寝不足、そして夏の蒸し暑さのせいか、急に気分が悪くなり、みるみる立っているのもやっとの状態に・・・。お腹も痛くなり、冷や汗がじんわり…。いわゆる「プチ熱中症」?「貧血」?のような症状です。朝、早かったため、リズムが狂い、トイレに行けなかったことも原因のようでした。
手荷物検査の列は正式な整列もなく、思った以上に長く時間がかかります。
私は体の異変に「これはまずい」と思いつつも、少し進んではしゃがみ、を繰り返してなんとか耐えていました。
■ 思わぬ出会い。関西の女性の優しさに救われる
そんな私に声をかけてくれたのが、関西弁の年配の女性。
「大丈夫ですか?」「係員呼びましょうか?」と何度も気遣ってくださり、ご自身が持っていた「冷感タオル」を私に差し出してくれました。
首に巻いた瞬間、ひんやりとした感触が体に染み渡り、少しずつ息を整えることができました。
そして、「ごみはこちらでもらいますよ」と、最後までさりげない気遣い。
この出会いがなければ、本当に途中で列を離れ、諦めていたか、吐き気でもどしていたかもしれません。
改めて、「人のやさしさ」は旅の大きな思い出になります。
■ やっと入場。トイレで落ち着いてから、再スタート!
なんとか手荷物検査を終えたときには、ほっと胸をなでおろしました。
先ほどの女性にも改めてお礼を伝えると、「お互い、体に気をつけて楽しみましょうね」と温かい言葉をいただき、涙が出そうになりました。
トイレで用をたし、気持ちを落ち着けてからは、ようやく私の万博ひとり旅がスタート。
「やっと歩ける…」という気持ちとともに、ゲートをくぐった瞬間の解放感は忘れられません。
そこからは不思議と体も軽く、先ほどまでの不調が嘘のようにマイペースを取り戻せたのです・・・。
◆ 中高年ひとり旅アドバイス:夏の万博で気をつけたい5つのポイント
- 始発でも早めの行動を
駅や駐車場が混み合う前に動くのが吉。余裕を持って行動しましょう。 - 暑熱対策グッズは必須!
折りたたみ傘、冷感タオル、水分、帽子など、しっかり備えて。 - 体調が少しでも悪いときは無理をしない
列に並んでいるときでも、遠慮せずに係員に声をかけましょう。トイレはゲートをくぐってすぐにあります。事情を言えば入れてくれる?実際、自分で柵をどかしてトイレの方に行った方を目撃しました。後、お腹の弱い人でなくても普段と違う時間に行動するとリズムが狂いがち。 - 荷物検査は長丁場。想像以上に体力を使う
こまめに水分補給。疲れやすい方はエネルギー補給用のお菓子なども◎ - 優しさに甘える勇気も必要
見知らぬ人の親切が、思わぬ助けになることも。また、自分が平常の時は周りの方の異変も気にかけましょう。
最後に
「通期券で何度も行く」と決めた万博。
今回のように、“暑さ”や“体調の波”など、実際に行ってみないとわからない課題もたくさんありました。
けれど、だからこそ、「次に活かせる体験」ができたと思っています。
これから家族と一緒に行く予定もありますが、今回のひとり旅がきっとその準備になります。
皆さんも、無理のない計画としっかりした対策で、素敵な万博体験をお過ごしくださいね。