日本では防災意識が重要視されていますが、近年、地域のつながりが希薄化しつつあります。特に、子どもたちへの防犯指導が強化され、「知らない大人に話しかけられてもかかわらない」という指導が一般的になっているようで、大人と子どもたちの関係が疎遠になっていることに不安を感じる方も多いのではないでしょうか。私もその一人。いきすぎた警戒はもしもの時にどうするのか心配でした。災害時には地域の協力が不可欠です。だからこそ、地域の大人がどのように防災教育に関与できるかを考えることが重要だと思うのです。お子さんとずっと一緒にいるわけではなく、放課後の子どもだけでいる時に被災することも想定に入れて備えておくべきではないでしょうか。
ここから、少し地域の大人としてできることを考えてみましょう。
まず、地域の防災訓練に積極的に参加し、顔見知りを増やしましょう。訓練を通じて「この人は信頼できる」という関係が子どもたちに伝わることで、緊急時の協力がスムーズに進むことが期待されます。また、地域での防災イベントや講習を通じて、子どもたちに正しい防災知識を教える機会を作ることも効果的です。
さらに、日常生活の中で、小学生に対する防災意識を高めるような声掛けや情報提供を心がけることも大切です。親や教師だけでなく、地域全体で「自分たちの子どもたちを守る」という意識を持つことが、安心で安全な社会づくりにつながるでしょう。
近くの公民館などでは、防災教室なども開催されています。大人と子どもが一緒になって作業できるゲームや防災地図作りなどもありますから、一度探してみてはいかがでしょうか