福井県池田町のポケモンマンホール「ポケふた」を見に行ってきました
先日、福井県池田町で、話題の「ポケふた」を目にする機会がありました。全国各地に広がるポケモンマンホールのうち、福井県には11か所の「ポケふた」が設置されており、福井県のポケふたには「カイリュー」が描かれています。このポケモンは、子どもたちをはじめ多くの人々に愛されており、わざわざポケふたを見るために訪れる観光客も増えているようです。
実際、私もこのポケふたを見てその魅力に引き込まれました。特にユニークなのは、池田町ではポケふたが道路ではなく、ある施設のエントランスに設置されている点です。関係者によると、「できるだけ人や車に踏まれない場所を」との思いで選ばれたとのこと。美しい状態のままで観光客が楽しめるように配慮されており、ポケふたが町の大切な観光資源として生かされていることが感じられました。
池田町の「食と農の文化祭」に賑わう町の雰囲気
私が池田町を訪れた日は、ちょうど「食と農の文化祭」が町全体で開催されていました。秋はイベントが豊富な季節ですが、町全体が一つのテーマで盛り上がる光景は非常に印象的でした。池田町は人口2,200人ほどの小さな町であり、平成の大合併にも合併せず、独立を守り続けています。県下で最も高い高齢化率が進行しているものの、町全体が一丸となって地域を盛り上げようとする温かさを感じました。
池田町が地域の独自性を守りながらも観光客を迎え入れるその姿勢には、地域の伝統と未来を共に育んでいく気概が見て取れます。観光地化が進む一方で、住民と観光資源が共存し、町民が自らの町を大切にする様子は、訪れる人々にも心地よい印象を残すことでしょう。
福井の分散型観光と地域活性化への期待
福井県では「ポケふた」を含む観光誘致が進められていますが、観光資源が各地に点在しているため、一つの集約的な観光地を形成しにくい課題があります。
その点、私は最近訪れた三重県の「多気ヴィソン」のことを思い出しました。
ここは、全く新しいリゾートエリアとして山を造成し、宿泊や体験、お店やレストランが作られています。おそらく全国規模の資本が入っているのでしょう。ちなみにここには福井県内の老舗も出店されていました。
2024年に北陸新幹線が福井県まで延伸され、地域の観光がますます盛り上がると期待されていますし、実際、この機を活かすべく様々な取り組みがおこなわれています。福井県も自然や歴史的観光地が豊富で、三重県の例のように一大観光エリアを形成するポテンシャルを持っていると私は思っています。
ただ、外部資本や大規模開発も一つの手段ですが、観光資源を活かしながらも地元の人々が誇りに思えるような持続的な観光地づくりが求められているように感じます。生活と観光の調和というのは課題も多いですね。
地域に根ざした観光体験と次回の楽しみ
福井県池田町のイベントはにぎわっていましたが、もともとが小さな町であり、作物を作っている方々はどなたも高齢で、規模も小さいので、一度に大量の観光客がお越しになっても、それはそれで人手もモノも供給が追い付かない状態になってしまうらしいです。そのあたりのさじかげんは悩ましい問題ですね。
今回は、食を堪能し、ポケふたまで見ることができ、私は大満足でした。池田町で地域のイベントや観光資源と触れ合えたことは思いがけず新鮮な体験といえます。
ただ、うっかり「ポケモンGO」を起動してみるのを忘れてしまったので、次の機会をぜひつくり、ポケふた連動イベントにも参加し、デジタルとリアルの融合が生み出す新たな観光の楽しみを体験してみたいと思います。観光は一過性でなく、繰り返し訪れたいと思わせるのが本当の到達目的ですし、ね。
福井県内のポケふた巡りをきっかけに、少しずつ地域の魅力に気づけた今回の旅。また足を運んで、新しい発見や出会いを楽しみにしています。