最近、空き店舗がめだつショッピングセンターで開催された、地域活性化を目的としたワークショップイベントに参加してきました。地元の子どもから大人まで、さまざまな世代が一堂に会し、地域の未来について考える貴重な機会となりました。このイベントは、県内で2例目となる試みであり、地元の若者たちの交流の場として、今後も継続的に実施される予定です。今回はその内容と、私が感じたことをシェアしたいと思います。
イベントの目的と内容
このイベントは、県の若者チャレンジ応援事業として、若者の積極的な参加を促すことが主な目的の一つです。この取り組みは、地域を活性化するだけでなく、若者が自分たちの未来に対して関心を持ち、行動を起こすきっかけとなることが期待されています。今回は、ショッピングセンターの空き店舗を中心に地域活性化を目指すというテーマでワークショップが行われました。この企画のための実行メンバーも募っています。 今回の参加者は、地元の高校生や中学生、小学生、大人など、世代を超えた幅広い層が集まりました。ワークショップでは、子どもたちの夢を中心に、地域の問題解決やショッピングセンターの魅力向上について議論し、実際にアイデアを出し合う形式で進められました。
ワークショップの内容と反応
ワークショップでは、参加者全員がチームを組んでアイデアを出し合い、その後プレゼンテーションを行いました。最初は少し緊張していた高校生たちも、だんだんと自分の意見をしっかりと伝え始め、コミュニケーションの力を実感する場面が多く見られました。
地元の高校との協力
地元の高校が協力していた点も大きなポイントです。高校生たちは、単なる参加者にとどまらず、実際にイベントの企画段階から関わることで、責任感を持ちながら地域づくりに参加しました。このような体験を通じて、若者たちが地域に対してより強い絆を感じることができ、今後の地域活性化において重要な役割を果たすことが期待されます。
私の意見と今後の展望
県の若者チャレンジ応援事業は、地域を活性化するだけでなく、若者が自分たちの未来に対して関心を持ち、行動を起こすきっかけとなることが期待されています。今回のイベントに参加して、地域活性化には、若者の意見を積極的に取り入れ、居場所作りをすることが欠かせないと改めて感じました。
ただ、私の意見としてはこれからの大人の本気度を問われると感じました。次に具体的に記述していきます。
ワークの成果はグループごとに発表されました。複数の意見として、「スターバックスがほしい」「ミスタードーナツを復活させてほしい」「おもちゃ屋がほしい」「盛れるプリクラがほしい」「快適な自習室がほしい」などなど、田舎住みの高校生には切実な希望がでました。都会の子どもたちにとっては当たり前にあっても、彼らにとっては、これらのものがない現実への不満がでてきました。
行くか行かないかは別として、そもそも選択肢がないという現実は、子どもたちにとっては厳しく、体験格差につながるものだと感じました。ご承知のとおり、子どもたちは行動範囲が大人と違って限られています。せいぜい自転車で移動できる範囲に、きらきらしたもの、わくわくする場所がないというのはさみしいことでしょう。。。これらの「夢」を今回のワークでたくさん出してくれました。
私はこのワークに参加して、さて、これから大人としてこれらの課題(宿題)をどうするのだろうと思いました。夢を聞くのはいい、だけど、聞くだけ聞いて、言うだけ言わせて、後の「答え合わせ」をしないという大人の姿勢をこれまで、いやというほど見てきました。
一体だれが責任をとるのか。この中から本気で一つでもいいから実現してほしい、と切に思いました。
これに関しては、実現の好事例として、福井県鯖江市で、小学生のドリームチャレンジという取り組みを行っているのを紹介します。これは子どもたちに夢をプレゼンしてもらい、取り上げられたアイディアを実際に叶えるというものです。最近では、USJのコンシェルジュとの交流が実現すると地元新聞記事で報道されました。このように、きちんとした形にしていく姿勢が大事だと思います。
まとめ
今回のイベントはキックオフミーティングですが、これからも、空き店舗のあるショッピングセンターのような場所を拠点に、地域の課題解決に向けたワークショップが増えていくことを期待しています。そして、単なるプランだけではなく、是非実現に向けて進んでほしいと思っています。
また、参加者同士の交流の場としても非常に有意義であり、今後はさらに多くの地域住民が参加できるような仕組みが整えば、更に活発な意見交換ができると思います。次回のイベントにも積極的に参加し、地域の未来に貢献できるよう努力したいと考えています。そして何より、一つでも二つでも実現されているかどうかきちんと見守っていきたいと考えています。