北陸新幹線や湖西線を使わない移動がある
以前、私は鉄道系youtuberの動画を見て、福井から大阪への鉄道での格安の移動手段をブログ記事で紹介しましたが、実際、4月の平日にやってみたので、詳しくお伝えします。
まず、切符を買うまでに準備がいろいろと必要だったので、今回は「準備編」です。
移動(乗り継ぎ)経路の確認
北陸新幹線が福井開業するまで、北陸・福井から関西(京都・大阪方面)への移動はほぼほぼ特急「サンダーバード」一択でした。時間に余裕のある時はJR敦賀駅から新快速(これは今でも運行している)という手もありましたが、乗り換えしなくてよい特急を利用することが多かったです。
しかし、北陸新幹線が開業してからは、最低でも敦賀での乗り換えが必要になりました。鉄道会社も福井~敦賀間はJRではなくなり、第3セクターの「ハビラインふくい」になっています。運賃も値上がりし、
福井~敦賀 1140円
敦賀~大阪 4700円(通常期)※特急「サンダーバード利用・全席指定」
の合計5,840円での移動となります。
今回、私が利用したのは敦賀から先、湖西線ではなく「北陸本線」で米原まで行くルートを選択しました。また、乗り継ぎも「敦賀駅」1回ではなく、「米原駅」「京都駅」を含めた3回行いました。
福井~敦賀 ハピライン福井利用 1,140円
敦賀~米原 特急「しらさぎ」利用 500円
米原~京都 東海道新幹線利用 1,720円※(自由席 早割1利用)※ この料金は前日予約
京都~大阪 新快速利用(580円)
合計3,940円で移動できました。差額は1,900円でした。帰りも同じルートで帰ってきたので、往復ですと3,800円も安く移動することができました。
経路変更・乗継には訳がある
ここで一番差額を生じる要因となったのは、米原ルートでしかも全席指定の特急しらさぎが「500円」で乗車できることです。この区間で利用した切符が「EXサービス限定乗継切符」というものです。この切符を利用するために湖西線の「サンダーバード」ではなく、北陸本線を使ったというわけです。
EXサービス限定乗継切符とは?
私が利用した区間の他にも発売していますが、今回は敦賀~米原間で説明します。
JRおでかけネットでは次のように説明されています。
・米原駅発着で特急「しらさぎ」と北陸新幹線(敦賀駅発着分は除く)の普通車指定席が利用できる片道タイプで、設備・区間限定のきっぷです。
・専用の片道乗車券(e5489専用乗車券)と料金券をセットで発売します。
※「EXサービス」を利用して、米原駅を発駅または着駅としてご利用されるお客様におすすめのきっぷです。「EXサービス」にログイン後、「e5489」からご利用いただく場合に限り購入いただけます(「EXサービス」で新幹線を購入いただいた方に限り発売します)。
このHPはJR西日本のサイトなので、北陸新幹線との接続のことしか記載がありませんが、
実際は、私のように、米原~京都間、つまりJR東海管轄の「東海道新幹線」利用でも同じことができます。
インターネットで切符を買うまで
今まで、北陸新幹線が開業してからのちに大阪へ鉄道で行ってはいたのですが、すべて家族に切符の手配をまかせていました。しかし、今回は自分一人での移動だし、実際に買うところからやってみたかったので、チャレンジしていろいろな準備をしました。
JR西日本の会員登録
私が住んでいるところはJR西日本管轄なので、まず、「JRおでかけネット」のサイトにアクセスしてWESTERの会員に新規登録しました。WESTER会員になると、インターネットで切符の予約
(e5489)ができたり、ポイントがたまり、店舗での利用ができたりします。WESTER会員の登録は無料です。
EXサービスがつかえるようにする
次に、インターネットで「EXサービス限定乗継切符」を予約するための準備をします。
今回私が購入したい「EXサービス限定乗継切符」は「EXサービス(エクスプレス予約・スマートEX)」と呼ばれるサービスです。したがって、これが使えるような手続きが必要になります。
ここで選択肢が2つ現れました。スマートEXと、エクスプレス予約の違いは何でしょう??
これはJR東海のHPに説明がありました。
エクスプレス予約とスマートEXとの違い
エクスプレス予約とスマートEXは、いずれもJRのチケット予約サービスですが、会員登録や利用できるクレジットカードなどが異なります。
簡単にまとめると
スマートEX…手軽に新幹線を利用したい人向け/今すぐ使える/お手持ちのクレジットカードと交通系ICカードを登録/年会費は無料
エクスプレス予約…365日会員価格で乗れる/対象のクレジットカードで入会手続き/年会費は1100円(税込)
対象のクレジットカードとは、下記のとおりです。
- JR東海エクスプレス・カード(*1)
- J-WESTカード「エクスプレス」
- JQ CARD エクスプレス
- その他、お持ちの対象クレジットカード「カードナビ」でご確認ください。
新幹線代金はクレジットカードから決済します。
また、エクスプレス予約とスマートEXでは、同じクレジットカードを利用することはできません。スマートEXに登録した情報をエクスプレス予約に移行することもできません。
エクスプレス予約では、ネット上で簡単に予約でき、チケットレスで乗車することもできます。
EXpress(エクスプレス)予約の入会をする
エクスプレス予約とスマートEXのどちらにするか迷いましたが、365日会員価格で切符が買えるのは、今回、乗車予定日が切迫していてありがたいと思いエクスプレス予約の方に決めました。
エクスプレス予約を利用するには入会申込と会員登録が必要になります。ここからはパソコン画面向けでの説明になります。
① まず「JR西日本」のサイトにアクセスする
② 画面右上の「予約・IC・WESTER」をクリックする
⓷ 「EXpress」というボタンをクリックする。「EXpress」のサイトにつながる。
④ エクスプレス予約はご利用開始前に
入会申込と会員登録が必要です。
※すぐに使える(年会費無料)はこちら
というボタンがあるので、入会申込と会員登録をする。
⑤ 「入会申込」のボタンを押すとサイトに移動する。3種類のカードが選べるが、私は「j-west」の入会申込をクリックしました。
⑥ サイトの中の「カードをつくる」をクリックする。
⑦ j-westゴールドカードとj-westカードがあるが、j-westカードを選ぶ(ゴールドは必要ないと思った為)
⑧ サイトが移動し、さらに「エクスプレス」と「ベーシック」がでてくるが、「エクスプレス」を選択して「お申込み」ボタンを押す
⑨ ここでもさらに「エクスプレス」か「ベーシック」か聞いてくるが、「エクスプレス」を選択し、好きなカードの色とブランド(JCB,VISA、マスター)を選ぶ
⑩ ここからは普通のクレジットカードの申込みと基本は同じなので注意事項などをよく読み、申込み手続きページに進む
⑪ サイトの案内に従い、個人情報を入力してカードを申し込む。
ここまでを完了すると、後にメールでカード作成の判定や発行手続きの完了、カード発行状況などの連絡がきます。私の場合、申込みから4日後に「カードオンライン入会判定結果のお知らせ (カードオンライン入会判定結果のお知らせ)」というメールが届き、発行手続きを進めていると連絡がありました。
クレジットカードが届いたらすること
まず、クレジットカード「j-westカード」が発行連絡メールの約1週間後に手元に届きました。
ここで終わりではありません。さらに「EX予約専用ICカード」が送られてくるのを待ちます。
この2枚のカードがそろったらはじめて「EX予約の会員登録」ができるようになるのです。
以下はJR東海HPからの抜粋です。
EX予約専用ICカードは、エクスプレス予約を利用するための新幹線乗車専用ICカードです。エクスプレス予約の決済用クレジットカードに登録された住所宛にお届けします。

- JR東海エクスプレス・カード、J-WESTカード(エクスプレス)またはJQ CARDエクスプレスとは別送となります。
- JR東海エクスプレス・カード、J-WESTカード(エクスプレス)またはJQ CARDエクスプレスのお届けから個人会員様には2~3週間程度、法人会員様には3週間程度でお届けします。
- プラスEX会員様は、決済用クレジットカード会社で受付終了後、2~3週間程度でお届けします。
EX予約専用ICカードに印字されている会員様ご本人のみが利用できます。
また、「交通系ICカード」でもエクスプレス予約を利用できます。
EX予約専用ICカードのメリットは?
エクスプレス予約はICOCAなどの交通系ICカードでも利用できるのにEX予約専用ICカードを使うメリットはあるのでしょうか?
正直、私はそこまで理解がすすんでいないのですが、HPには説明が書いてあります。https://expy.jp/reservation/geton_exic/
ざっくりいえばEX予約した新幹線がチケットレスでこのカードをタッチすれば乗れるということらしいです。
EX予約の会員登録をする
2枚のカードが届いたらそれらの券面に記載の番号などを入力して「会員登録」をします。
会員登録のサイトはこちらです。
① 会員登録は該当の会員種別ごとに行ってください。私はj-westカードなので、「j-westカードの方」というボタンから進みます。
② サイトの「会員登録」に進みます。
⓷ メールアドレスを入力して指示に従い進んでいきます

会員登録完了で切符の予約ができる
無事に会員登録ができたら、いよいよEXpress予約ができることになります。
ここまで結構日数もかかりました。私は乗車日の直前に行ったのですが、あらかじめわかっている場合は早めに手続きをすることをおすすめします。
次回は、切符を実際買うまでの流れの記事を書きたいと思います。