楽しそう、でもちょっと待て

――タイムズスクエアに近すぎるホテルを想像してみた

はじめに

ニューヨーク旅行の準備を進めるなかで、ホテル選びだけがなかなか決まりません。
候補を絞り、比較し、いくつかは手放し、それでもまだ迷っています。

これまでに、
「なぜホテルが決めきれないのか」
「条件を整理しながら候補を減らしていく過程」
を書いてきました。

今回の記事は、その続きです。
にぎやかで楽しそうな立地に、なぜ私は立ち止まったのか。
その理由を、もう少し言葉にしてみます。

タイムズスクエア至近、という言葉の魅力

ホテル検索をしていると、「タイムズスクエアから徒歩〇分」という言葉が何度も目に入ります。
写真にはネオン、観光客、人の波。
いかにもニューヨークらしく、楽しそうです。

正直に言えば、私も最初は惹かれました。
せっかく行くのだから、中心に泊まりたい。
夜の喧騒も一度くらいは体験してみたい。
そう思うのは、ごく自然な感情だと思います。

「泊まる場所」として想像してみる

ただ、いくつかホテルを比較していくうちに、ふと立ち止まりました。
ここは観光地として楽しい場所なのか。
それとも、6泊する生活の拠点なのか。

昼は地下鉄に乗り、歩き回り、
夜は疲れた身体でホテルに戻る。
それを何日も繰り返すとしたら。

「にぎやかで楽しそう」という評価は、
毎晩戻る場所としても同じ意味を持つのだろうか。
そんな疑問が浮かびました。

…これは若い頃には正直、考えても見なかったことでした。

防音なら大丈夫、という考えの落とし穴

ホテルの説明には、客室は「防音」と書いてあります。
確かに、人の話し声や隣室の音は抑えられているのでしょう。

ただ、街の音はそれだけではありません。
クラクション、バスの低いエンジン音、救急車のサイレン。
それらは一つ一つが大音量でなくても、
断続的に、長時間続きます。

想像力を最大限に広げてみた

 私はあまり現実に対する想像力が豊かな方ではありません。妄想に引っ張られ、自分のイメージをどんどん膨らませてしまう方なのです。

ただ、今回ホテルを選ぶに際して、最初に描いていた

○ キッチン付き

○ タイムズスクエア徒歩数分圏内

という絶対条件を、最大限の「現実的な想像力」で考えて見ました。

○ キッチン付きのために狭まり、他の「縛り」が見えなくなる事実・・・例えばハウスキーピングの頻度、買い物荷物を持ってのエレベーター待ちなど

○ 都会に住んだことがない自分では難しいが、街の喧騒を、いろいろな「音」、「光」として一つ一つ挙げてみる

そうしたことで分かったことは。静かか、うるさいか、という単純な話ではなく、
「情報量の多い環境かどうか」が問題だったのです。
そう考えられたとき、時間はかかりましたが、それまで描いていた旅の背景、街のイメージが少し変わりました。

楽しい場所と、休む場所は同じでなくていい

タイムズスクエアは、行けばきっと楽しい場所です。

実はこの円安、物価高の時代にアメリカ、ニューヨークに行きたいと思った最大の理由がここでした。

「タイムズスクエア」を見てみたい。そこに自分も立って見たい・・・。
ネオンも人の流れも、一度は見てみたい。

でも。

楽しむ場所と、毎晩戻る場所は、
必ずしも同じでなくていいのではないか。
そんな考え方もあるのだと思うようになりました。

若い頃なら気にならなかった環境音や人の気配が、
今は少しだけ引っかかる。
それは衰えというより、
自分が疲れやすいポイントを知った結果なのかもしれません。

これまでの記事について

ここまでの思考は、突然生まれたものではありません。
迷いながら、条件を整理しながら、少しずつ形になってきました。

ホテル選びの迷走については、
こちらの記事でも書いています。

ニューヨーク旅行のホテルを「決めたはずだった」のに、また考え直した理由

候補を絞り、二択まで持ち込んだ経緯については、
次の記事で触れました。

予定を書き出して気づいた、ニューヨーク旅行で本当に必要だったこと

今回の記事は、その延長線上にあります。

終わりに:まだ、迷っています

ここまで書いておいて正直に言うと、
ホテルはまだ最終決定には至っていません。

ただ、以前のように条件が散らばった迷い方ではなく、
「6泊する自分」を具体的に想像しながら、
選択肢を見比べている段階です。

まだ迷っています。
でも、この迷いは悪くない迷いだと思っています。

決まったら、また書きます。
それまでは、この過程そのものを記録として残しておこうと思います。



コメント