※この記事は、事前に書いた「【完全版】中国・成都天府国際空港早朝フライトの時間つぶし術」という記事の【答え合わせ編】です。実際に体験してみてどうだったのか、想定どおりだった点/違った点を、省略せず、できるだけ親切にまとめます。中高年の海外旅行、体力や不安を減らしたい方の参考になれば幸いです。
1 当日のスケジュール
ホテル出発〜空港到着
- ホテル出発:5:30(天府三街付近)
Trip.comで手配した空港送迎を利用しました。時間どおりにドライバーが到着。アプリ上で、- 車のナンバー(下4桁の数字のときもあります)
- 車の色
- メーカー(トヨタとかホンダとか)
が事前に提示され、到着時もその都度チャットが届きました(日本語対応)。
以前、別の都市で同様の送迎を頼んだ際は「服の色を写真で送って」と言われたこともありますが、今回はありませんでした。早朝で暗く(日の出は7:30頃)、正直それをやっても意味がなかったと思います。
注意点としてひとつ。
当初はアプリ経由で「5:00出発」を契約しました。しかし、その後、「あまりに早くないか?」ということで、ドライバーと直接やり取りをして30分遅らせました。これはちょっと危険でした。5時に、アプリ上では「すでに到着した」表示になる場面があり、少しヒヤッとしました。
今回は問題ありませんでしたが、
- アプリ外での口約束は避ける
- 時間変更は必ずアプリ経由で行う
これは重要です。来なかったのに請求される、こちらの落ち度で待機課金される、という事態は避けたいところです。
- 空港到着:6:15頃・・・中国はラッシュがこわいと思いましたが、実際は早朝だったこともあってか、だいたい地図アプリの想定時間通りスムーズに到着しました。しかも、運転手は手慣れたもので、空港の14出入り口付近でおろしてくれましたが、ここはちょうど出発ゲートの中心で、すぐチェックインカウンターが見つかりました。空港に入る前には簡単な荷物検査とボディチェックがありますが、私たちはスーツケースを持っていないので、そのままボディチェックだけ受けました(これは正直、形式的なものでした)。なお、スーツケースの人は機械に通していました。
チェックイン開始時刻
- チェックイン開始:出発3時間前ぴったり
「6時台に着くのは早すぎる?」と心配していましたが、結果的にそこまで早くない印象でした。
この日は四川航空の国際線。実をいうと、四川航空は12月以降、関空発着の便を
- 減便
- 毎日運航 → 週3便(今後、廃止もありうるらしい)
という事情があり、曜日によっては人が集中する可能性があります。私たちは本当にラッキーで、金曜日出発、日曜日帰国の便がそのまま残っていたので、旅程の変更はなかったのですが、SNSなどを見ていると「航空会社に勝手に曜日を振り返られた」という方も多くいたようです(12月2日はアドベンチャーワールドから帰国した双子のパンダ、桜浜・桃浜の誕生日なので、その日に合わせて成都大熊猫繁育研究基地への訪問を考えていた人が、結局フライト変更で行きたい日に行けなかったというエピソードを聞きました)
私たちは「どうせ待つなら並ぼう」と思い、ぼちぼちできはじめていたチェックインカウンターの列に並びました。事前情報では2時間30分前と言われていましたが、この日は3時間前きっかりにカウンターが開き、そのままスムーズにチェックインできました。
保安検査・出国審査
- 出国審査自体は空いていましたが、顔認証で引っかかりました。
理由は説明されませんが、おそらく- 航空会社チェックイン時:メガネあり
- 出国審査時:メガネなし
だったためと思われます。
係員が公安の方に確認に行き、少し待ちましたが、特に問題はありませんでした。
懸念していたモバイルバッテリー問題
実は今回、日本出国時に懸念していたことがあります。
それはモバイルバッテリー。
実をいうと、日本出国前、同行者から「中国ではモバイルバッテリーの規制が厳しくなって3Cマーク付きでないと没収されるらしいよ。」と言われていたのです。
「え!この旅行のために新しく買ったものなのに・・・」
わたしはヒヤヒヤでした。今回、通信手段はWiFiルーターにしました。以前、メルボルンに行った際はeSIMだったのですが、中国はいろいろ事情が異なるし、決済手段なども通信が使えないとかなり不便なので,wifiboxをレンタルしたのです。
- 荷物検査で手間取った点・・・保安検査でしっかり?チェックに引っかかってしまいました。
- モバイルバッテリーを出していなかった・・・わたしは2個持っていたのでそれを探すのに、係員が鞄をひっくり返す勢いで広げて検査した・・・事前に自分で出せばそんなことにならなかったと思います。
- モバイルバッテリーの保証マークの有無を確認された・・・cccマークがついているかどうかを見ていたのでしょうか(このマーク付きのモバイルバッテリーは中国でしか買えないそうです)
日本出国時は大丈夫でしたが、今回、もっていかれそうになったので少し緊張し、テンションは下がりましたが、結局、係員が誰か別の人の確認を受けて解放してもらいました。
今回私が渡航時に持参したバッテリーはこちらの2点です。
※ ただし、今回は国際線だから大丈夫だった、国内線ではアウト、という情報もあるようですのでお気をつけください。→私はWiFiルーター+バッテリーの減りが早い携帯電話所持ということでモバイルバッテリーは必携でしたが、今後は eSIMを検討することも視野に入れたいです。なお、帰国後、すぐに携帯電話のバッテリーを交換しました(この件については別の機会に記事にする予定)
- 重要ポイント
保安検査手前で、水分は100ml以上は廃棄です。これは日本と同じですが、早朝でうっかり忘れがちなので注意。
搭乗開始までの過ごし方
- 搭乗開始:予定どおり(きっちり)
四川航空は、時間管理はかなりきっちりしている印象でした。
保安検査後、まず搭乗ゲートを確認。成都天府国際空港はとにかく広く、ゲートまで結構歩きます。
その後、何軒か物色しましたが、ゲート近くのフードコートで朝食。
- 担々麺など四川料理(同行者の希望)
- 店は7時頃から開くところが多い印象
早めに行ったので席を確保できましたが、後から後から人が来て、狭めの店内はすぐにいっぱいになりました。
その後は
- 本屋をのぞく
- スターバックスをのぞく(ここはイートインはありませんでした。ご当地タンブラーやマグカップ、トートバッグなどがありました。)
- などして時間調整。
結論:
この日は日本人も中国人も少なめで、全体的に手続きはスムーズでした。暇つぶしの本が一冊あれば、まったく問題ありません。
2|「6時台に着くのは早すぎ?」の答え
実際の体感:ちょうどよかった
- 早すぎて困る、というほどではなかった・・・時期、時間によってはトイレなども並ぶ可能性あり(トイレは洋式が少ないです。)
3|ラウンジ事情(プライオリティパス)
私が確認できた範囲では、
- ゲート付近にあるのは
- ビジネスクラス
- ファーストクラス
のラウンジのみ。
プライオリティパスが使えるラウンジは見当たりませんでした。
また、航空会社によっては使えるラウンジがあるようですが、四川航空利用の場合は不可でした。
正直、空港が広すぎて、ラウンジ探しにあちこち移動する気にもなれません。
4|空港内で「助かったこと」
給湯器がとても便利
天府空港には、数ゲートごとに給湯器があります。
- 約97度
- 約40度
- 約7度
の3段階。安全設計で、紙コップも常備されています。
- 水筒があれば、インスタントのお茶・コーヒー持参で困らない、節約にもなる
- 水筒がなくても、水分補給は可能
保安検査で水を捨てても、中でいくらでも補給できるのは安心でした。
私が今回持参した水筒はこちらです。
コンセントが多い
天府国際空港は新しい空港なので、
- 充電コンセントが多い
長時間待ちになっても、充電面で困ることはありませんでした。
ただ、変換プラグは持っていた方が安心です。
5|空港送迎は高い?安い?
今回、空港送迎は往復とも手配しました。
- Trip.com
- 片道約4,000円
中国の物価や公共交通の安さを考えると高く感じるかもしれませんが、
日本基準で考えると、距離・高速利用を含めて決して高くないと感じました。
実際に使って感じたメリット
- 荷物検査なしでそのまま乗車
- 空調が効いていて快適
- うとうとできる
- 行き先は伝えてあるので会話不要
旅行中に地下鉄にも慣れましたが、
- スーツケース
- 乗り換え
- 階段
- 荷物検査
を考えると、中高年には送迎はかなり安心です。
今回は帰国前日に足を痛めていたため、なおさら「頼んでよかった」と思いました。
ただ、一つだけ残念だったこと。それは、運転手が「喫煙者」のため、車内がたばこ臭かった・・・。これは事前にリクエストで選べると思いますので、お忘れなく。
6|まとめ|中高年の一人旅は「使うところは使う」
天府空港の早朝出発は、
- 事前に想定していた不安の多くは、実際には問題なし
- ただし、空港は広く、体力はそれなりに使う
という印象でした。
すべてを節約するより、
- 体力
- 安心
- トラブル回避
にお金を使う。
その判断は、旅を楽に、気持ちを穏やかにしてくれると実感しました。
これから天府国際空港を利用される方の参考になればうれしいです。


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