イスタンブールの中心地、イスティクラル通り(İstiklal Caddesi)は、観光客と地元の人々が行き交う、まさに街の心臓部。ここでは、歴史的な建物と現代のショップが混在し、イスタンブールの多様な魅力を感じることができます。今回のトルコ旅行はツアーガイドの提案で、ガラタ塔からタクシム広場までを自由に散策する時間をもらい、限られた時間の中でイスタンブールのエッセンスを味わってきました。
ガラタ塔までの寄り道とトルコアイスのパフォーマンス
イスティクラル通りを歩き始めてすぐに目に入ったのは、トルコ名物のトルコアイスのパフォーマンス。パフォーマーの巧妙なトリックにより、アイスを手に入れるまでに何度もすり抜けられ、見ているだけで楽しいひとときでした。アイスをようやく手にしたときの達成感とともに、口に含むと独特の伸びる食感と濃厚な甘さが広がり、散策のお供にぴったりのデザートとなりました。
イスティクラル通りには、世界的なブランドショップや地元の手作り工芸品を売る小さなお店が混在していて、その多様性が魅力です。おしゃれなカフェで一息つくもよし、地元のアクセサリーを探すもよし、街を歩くだけで様々な発見があります。
そして、イスティクラル通りから少し外れた場所にあるガラタ塔へ。塔に登りたかったものの、長蛇の列に断念し、今回は塔を背景に写真を撮るだけに留めました。それでも、ガラタ塔の壮大な姿を間近で見ることができ、歴史の重みを感じる貴重な瞬間でした。
ムール貝の露店で味わうイスタンブールの味
ガラタ塔から戻る途中、イスタンブールのストリートフードの一つ、**ムール貝の露店(ミディエ・ドルマス)**に遭遇。ムール貝の中にスパイスの効いたライスが詰められ、レモンを絞って食べるこの料理は、地元の人にも人気です。初めて口にしたときの、貝の旨みとスパイシーなライス、レモンの酸味のバランスが絶妙で、旅の疲れを一気に吹き飛ばしてくれる美味しさでした。
各国大使館に囲まれる歴史的な街並み
イスティクラル通りを歩く中で、ふと目に留まったのが歴史ある各国の大使館や領事館。この通りには、フランス大使館やイタリア大使館、オランダ領事館など、古くからの外交拠点が点在しています。これらの建物は、アール・ヌーヴォーやバロック様式の壮麗なデザインで、歩いているだけでその歴史的な価値を感じることができます。
特に印象的だったのは、フランス大使館の美しい建物。かつてオスマン帝国時代から続く外交の歴史が、今もなおこの地に息づいていることを実感しました。イスティクラル通りの喧騒の中で、こうした静かな威厳を感じさせる建物が点在していることが、この通りの独特の魅力の一つです。
路面電車と地下鉄の交差点、タクシム広場へ
イスティクラル通りの名物であるレトロな路面電車が、ゆったりと通りを進んでいくのを目にしました。この電車は、観光客だけでなく地元の人々の生活にも欠かせない存在で、通りの雰囲気を一層魅力的にしています。さらに、地下鉄の駅がある広場を通ると、ここがイスタンブールの現代的な交通のハブであることがわかり、歴史と現代が見事に調和している街だと感じました。
そして、ついに到着したのがタクシム広場。広場の広さとその活気に圧倒されつつも、今回はツアーの集合時間が迫っていたため、ゆっくり見て回ることはできませんでしたが、その象徴的な場所で何やら歴史の重みを感じました。
思いがけない出会い:マドモアゼルとのインスタグラム
タクシム広場では、思いがけない出会いがありました。一人旅のフランス人のマドモアゼルから写真撮影を頼まれ、もちろん快く引き受けました。すると彼女は、「一緒に写真を撮りましょう」と提案してくれて、なんとその場でインスタグラムに投稿されたんです!
異国の地で、こんなフレンドリーな交流ができるとは想像もしていませんでしたが、イスタンブールは本当に人々が出会う、温かい街だと感じました。
イスタンブールを歩き尽くすには時間が足りない
この散策を通して痛感したのは、イスタンブールを歩き尽くすには時間と体力がいくらあっても足りないということです。イスティクラル通りは、観光スポットや地元の隠れた魅力がぎっしり詰まっていて、立ち寄りたい場所が次々と現れます。ストリートフードを楽しんだり、大使館の歴史的建物に感嘆したりと、見どころが尽きません。