こんにちは。昨年「社会教育士」の称号をいただき、地域の未来に貢献できる活動に取り組んでいます。現在、地元の文化祭での新たな挑戦として、子どもたちが企画運営する「eスポーツ」を取り入れた異世代交流イベントを計画しています。時代に合ったアイデアを形にしたい一心ですが、これが実は簡単ではありません。広報の方法ひとつにしても、新しい企画に抵抗する方が少なからずおり、思い通りに進められないこともあります。
しかし、そんなストレスも子どもたちの屈託のない姿に触れると不思議と和らぎます。会議の場では、大人たちが真剣に子どもたちの意見に耳を傾け、子どもたちも大人から学ぼうとする姿勢を見せてくれます。その様子から、「子どもは未来の担い手」というよりも、同じ時代を生きるかけがえのない仲間だと感じるようになりました。今回は、そうした明るい気づきをお伝えしたいと思います。
ゲームがつなぐ異世代交流の可能性
eスポーツを通じた文化祭での異世代交流イベントは、単に新しいコンテンツを提供するだけでなく、「子どもまんなか」のまちづくりを目指すための挑戦です。ゲームという共通のテーマは、年齢に関係なく楽しめるため、世代を超えて交流できる絶好の機会です。
会議の中で、中学生たちは驚くほど柔軟で、大人からの意見も素直に聞き入れています。もちろん、eスポーツというテーマが“遊び”であることから、あまり歓迎的でない大人がいることも事実です。しかし、子どもや親世代がなかなかまちづくりに参画していない現状では、彼らの興味関心をきっかけに対話をすることが必要不可欠だと私は考えているのです。
子どもたちから学ぶ「今」を生きる仲間としての視点
子どもたちと一緒に話し合う中で、私も大きな気づきを得ました。それは、子どもたちが決して「未来の担い手」などではなく、まさに「今」を一緒に生きる仲間であるということです。普段、子どもたちを「将来のために育てる存在」として捉えてしまうことも少なくありません。しかし、彼らの無邪気さや素直さ、時にはしっかりとした意見を交わす姿を見ると、私たち大人が学ばされることもたくさんあります。
子どもたちの意見には、しがらみや先入観がなく、その純粋さが大人の心も開かせます。こうして、地域活動を通じて「今を共に生きる仲間」として意見を尊重し合う姿勢こそが、真の意味での異世代交流を生み出すと実感しました。
子どもまんなかのまちづくりが地域の未来を明るくする
eスポーツを通じた文化祭の取り組みは、まだ新しい試みであり、全てが順調に進むわけではありません。しかし、子どもたちが主体的に関わることで、大人も新たな視点や価値観を得ることができます。そして、そうした「子どもまんなか」の姿勢で進めるまちづくりこそが、地域全体を明るくし、持続可能な未来への一歩になると信じています。
大切なのは、子どもたちが大人と共に地域活動に参加し、自由な発想で意見を出し合える環境をつくること。その環境があれば、彼らのエネルギーと好奇心は、間違いなく地域をもっと元気にしてくれるはずです。
古くからのやり方を変えず、新しいものを敬遠する大人がいることは事実ですが、ゆっくりでも、一つずつでも、新しい世代の人たちに成功体験をしてもらい、任せていってほしいものです。
まとめ
地域文化祭でのeスポーツイベントを通じて、異世代交流の可能性ができると私は信じています。子どもたちの柔軟な姿勢に触れることで、大人の偏見や先入観が少しずつ溶け、地域全体に新たな風が吹き込まれるにちがいありません。子どもたちは未来を担う存在ではなく、今を共に生きる仲間。「子どもまんなか」のまちづくりを進めることで、地域が明るい未来へと向かうことを願っています。