こんにちは!今回は先日行った「中高生向けダンス体験会」の一日を振り返り、子どもたちが新しいことに挑戦し、自分の可能性に気づいていく様子をお届けします。このイベントは、「ダンス体験を通して好きなことを見つけ、夢に向かって進む楽しさを感じてほしい」という思いで企画しました。

講師の夢と挑戦のストーリー:「好きなことを仕事にする」道

今回の体験会の講師は、ニューヨークでダンスの経験を積み、数々のオーディションを受けて夢を追い続けてきた、エネルギッシュなダンサーです。ニューヨークでは、現地の子どもたちにダンスを教えた経験もあり、プロとしての技術だけでなく「挑戦する楽しさ」を伝える情熱を持っています。そんな講師から、ただダンスを学ぶだけでなく、人生を切り拓いてきた経験談も子どもたちに語ってもらいました。

体験会には友だちに誘われて来たものの、見学だけのつもりでいる子供たちに向けて、講師は「興味がなくても、まずはやってみることの大切さ」や「どんな時にも新しいチャンスに挑戦することの意義」を熱心に語りました。

また、たとえダンスが好きでも、ケガや失明などの予期しないトラブルがあれば、好きなことを続けられるかどうかわからない。他にも選択肢があれば、また新たな道を探せるのではないか――と、実生活に基づいた具体的な例を交え、わかりやすく説明してくれました。この講師の話に、最初は見学だけのつもりだった子どもたちも、次第に真剣な表情で耳を傾けていました。私も、その言葉に共感せずにはいられませんでした。

「好きなことがあるなら、周りの目や反応を気にせず、まずは自分のペースで進んでみるといい。最初の一歩が小さくても、続けていけば世界がどんどん広がっていくよ」と、優しい口調で話しかける講師に、子どもたちも真剣な眼差しで耳を傾けています。

さらに、講師は「学校での3年間で出会う人の中で、大人になっても付き合い続ける人はほんの一部かもしれない。だからこそ、自分の価値を理解してくれる人を大切にしよう」と教えてくれました。自分を強く信じる講師の姿に、子どもたちは「自分らしさ」について少しずつ気づき始め、表情も柔らかく変わっていくのが印象的でした。

体験会当日の様子:新しい自分に気づく瞬間

 最初は「友達に誘われたから」と少し照れくさそうにしていた子もいましたが、講師の経験談や、ダンスへの情熱が伝わるにつれて、その様子も変わっていきました。「本当に好きなことを仕事にすると、楽しいだけじゃなく、つらいときにも頑張れるよ」と話す講師に、子どもたちも自然と興味を持っていったようでした。

そして、いよいよ実際のダンス体験へ。講師のリードで、リズムに合わせて簡単なステップからスタートしました。最初は友達の目が気になるのか、少し恥ずかしそうにしていた子どもたちも、講師の親しみやすい指導によって、徐々に体がリズムに乗っていく様子が見られました。

練習を重ねるうちに、体がリズムに乗る感覚がわかってきたようで、ステップや動きを少しずつ習得し、自信が芽生えていくのがわかりました。講師の温かいサポートもあり、体験会の終盤には、みんなでフォーメーションを組み、決めポーズでフィナーレ!最初は見学だけのつもりだった子どもたちも、最後には笑顔でポーズを決めてくれて、達成感に満ちた一瞬でした。

「挑戦する楽しさ」と「夢を見つける」ことの大切さ

今回の体験会は、ダンスの基本を学びながら、夢を追いかける楽しさや自分らしさを見つける大切さを子どもたちに伝える機会になったと感じています。講師のダンス教室には、いじめや不登校で悩んでいる子も少なからず通ってきているのだそうです。だからこそ、「ダンスを通して自分の好きなことを見つけ、好きなことに打ち込む楽しさを感じてほしい」という思いで日々指導を続けているそうです。

 講師の初対面の子供たちと同じ目線で車座になり、自分をさらけ出し、表情豊かに話す姿勢は、企画して傍らで見守っている私も大いに勉強になりました。

 今回の体験は、子どもたちにとって「好きなことを仕事にする」「夢に向かって挑戦する」という講師のメッセージが心に響く機会になったのではないでしょうか。


おわりに

この体験会を通して、少しでも多くの中高生に「新しいことへの挑戦」を楽しんでもらい、「自分らしく生きる」勇気を感じてほしいと願っています。

 私の仕事は、社会の大人と子どもたちをつなぐ役割だと考えています。一流の人の言葉に触れ、一緒に汗を流す「体験」を、これからもどんどん提供していきたいです。