北陸から通期パスで月に2回ほど、大阪・関西万博に通っています。
もうすでに何度も足を運んだので「そろそろ卒業かな」と思う一方で、まだ行ったことのない方には「一度きりでも意味がある」とお伝えしたい気持ちが残っています。
実際のところ、パビリオンは予約が当たりにくく、並べば2時間以上待つこともあります。夏の暑さや人の多さで、歩くだけでもくたびれてしまう日もありました。
それでも、なぜ「一度は行ってみてほしい」と思うのか。そこには、万博ならではの魅力があります。
世界を日本語で理解できる場
私が最初のころに一番感動したのは、「世界の様々な情報が、日本語でダイレクトに伝わってくる」ことでした。
文化や環境問題、平和への願いなど、その国が「いま伝えたい」と思っていることが、音声や字幕でストレートに心に届きます。これは海外旅行でもなかなか味わえない体験です。
未来をのぞき見る体験
会場では、関西を中心とした産学の最新技術も多く披露されています。
医療、エネルギー、環境、AI…と、私たちのこれからの暮らしに関わるテーマが、目に見える形で紹介されているのです。難しいことを理解しようと身構えなくても、展示や映像の中に「これからの暮らし」が垣間見える瞬間があります。
予約がなくても楽しめる「大人の余裕」
パビリオンの予約は、当たらないことも多いです。
でも、必ずしも予約がなくてはいけないわけではありません。むしろ、時間に縛られず、自分のペースで会場を歩きながら出会った展示や催しを楽しむ――これは中高年だからこそできる楽しみ方かもしれません。
今しか出会えない「一期一会」
万博は半年間の期間限定です。会場の建物も展示も、終われば姿を消してしまいます。
毎日行われる催しやパフォーマンスも、その日、その場限り。パビリオンで働いている方が一生懸命に来場者を楽しませようとしている姿にも、心を打たれるものがあります。
秋からはさらに快適に
夏の厳しい暑さの中では正直「疲れる」「歩くだけで大変」と思うこともありました。
でも、10月以降は涼しくなり、散策もしやすくなります。秋空の下で歩く会場は、また違った楽しさがあるはずです。
行く意味は「心に響くなにか」
「混むよね」「疲れるよね」と言われれば、それは事実です。
けれども、会場のどこかで、自分の感性に響く“なにか”と出会える。その体験こそが、万博に行く意味だと私は思います。
おわりに
まだ一度も行っていない方にお伝えしたいのは――「一度きりでも心に残る体験になる」ということ。
未来や世界に触れるきっかけとして、万博はとても貴重な場です。
もし少しでも気持ちが動いたら、ぜひ一度訪れてみてください。