「AIに仕事が奪われる」は他人事ではない?
先日、「チャットGPT×行動経済学」という研修を受けてきました。
講師は29歳の若き起業家、Timoさん。SNSを始めたばかりで、すでにフォロワー5万人超えという実績の持ち主です。
その中で、印象的だったのが、AIによってなくなる可能性がある職業の話。AIが私たちの生活に及ぼす影響を実にわかりやすく例示してくれました。「風が吹けば桶屋が儲かる」式に次の通り関連性を紐解いてくれています。
- 自動運転の普及でタクシー運転手がいらなくなる
- ヒューマンエラーによる事故が減り、交通違反の取締りが不要に
- それにより警察の業務も縮小されるかもしれない
こうした未来像を聞くと、「あ、自分には関係ない」とは言い切れませんよね。
むしろ、ひとつの仕事だけに依存することはリスクになるのだと実感しました。
行動経済学から学ぶ「人を動かす力」
今回の研修は、講師自身もおっしゃっていましたが、時間が短く、ホンの触り。まだまだいろいろ伝えたいことがあるようでした。そんな中でも行動経済学については結構しっかり説明されていました。たくさんある理論の中で唯一しっかり学べたのが、行動経済学の有名な理論「希少性バイアス」です。
これは「残りわずか」「限定」「今だけ」と言われると、つい欲しくなってしまう人間の心理のこと。
たとえば、旅行サイトブッキングドットコムや通販会社北の達人では、
- 「残り僅か〇室」
- 「現在〇人が閲覧中」
- 「おひとりさま2個まで」
といった表示で購買意欲を刺激しています。
実際に私自身、「あ、なくなる前に買っておこう」と思って行動してしまったことが何度もあります。職場の同僚にも聞きましたが、確かにこれらの表示は購買意欲をくすぐるんだそうです。
まさに「行動経済学は自分ごと」なんですね。
チャットGPTを自分用にカスタマイズする
講師からもう一つ学んだのは、チャットGPTを「自分仕様」にして使うこと。
- 設定で「自分のプロフィールやチャット回答内容の希望」を書いておく
- メモリ機能を使い、継続的に学びを積み重ねる
これをすると、まるで「自分専用のアシスタント」がいるように使えるそうです。
しかも、これは、課金しなくても無料版でもできるとのこと。
中高年にとっても「自分の購買行動を客観的に振り返る」きっかけになりますし、副業や仕事での発信にも活かせます。
さらに学びたい方へ|講師おすすめの一冊
1時間の研修では「希少性バイアス」しか触れられませんでしたが、行動経済学には他にもたくさんの「人の心理を動かす法則」があります。
そこで講師がおすすめしていたのが、この本です。
📖 『武器としての行動経済学』
(弓削 徹 著)
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この本は、行動経済学の基本を「実際に使える武器」として紹介している実践的な入門書です。
「なぜ人は不合理な選択をするのか?」を、ビジネスや日常生活に応用できる形で解説しているので、中高年でも読みやすく、すぐに役立つ一冊です。
今日からできる「小さな行動」
- まずは、チャットGPTを「自分用」に設定してみる
- 日常の買い物で「限定」「残りわずか」にどう反応しているか観察してみる
- 気になったら『武器としての行動経済学』を手に取ってみる
どれも大きなお金や時間はかかりません。
でも、これらがAI時代を生き抜く最初の一歩になるかもしれません。