旅の始まりは、テレビのワンシーンから
旅の計画は、どこへ行こうかという「迷い」から始まることが多いもの。私も例に漏れず、食べ物の美味しいベトナムや、熱帯の楽園マレーシアなど、魅力的な場所をあれこれと検討していました。でも、心の奥底ではずっと気になっていた場所があったのです。
きっかけは、ひょんなことから見たテレビドラマでした。
テレビで人気シリーズの『ソロ活女子のススメ5』を観ていたら、主人公の五月女恵さんがメルボルンを訪れるエピソードが目に飛び込んできたのです。一人でカフェ巡りを楽しんだり、活気あふれるマーケットを散策したり 2、気球に乗って街を眺めるシーン 4 に、心がときめいたのを今でもはっきり覚えています。
「ああ、ここに行きたい!」
久々に感じる想いでした。ただ決意までが長かった・・・。
のろのろあれこれ迷走・・・
結局、行き先をメルボルンに決めて航空機のチケットを予約したのは、テレビを見てから約半年後でした・・・。出発まで2週間を切る、というような結構ぎりのタイミングです。
それまでずっと航空券のチケットサイトを見ていたのですがとても高くて、さすがに迷いが先に立ってしまったのです。そうこうして居るうちに休暇まであと2週間、というくらいまで差し迫ってしまったのです。
その間もずっと旅行の計画をしていたわけではなく、リアルの短い休日は大阪・関西万博2025に全振りしていたので、ついつい後回しに。メルボルン を紹介する動画もなんとなく見てはいましたが、いまいち背中を押されるとことまではいかなかったのです。
背中は意外なことで押された
それでも、ついに、というか行き先を真剣に決めるように考えたのは、「万博の入場予約が全く取れない」という現実の元でした。
9月に入って、万博を訪れ「すごく人が増えて居るな」とは感じていましたが、上旬にはまだ予約が埋まっていない日がたくさんありました。しかし、みるみる埋まっていき、ついには、サイトにアクセスするのでさえ困難な状態に。
10月に一回だけ予約を入れていたものの、「最後の最後に一度行きたいな」と思ってサイトにアクセスしようとしても常に1時間以上待たされ、やっとアクセスできても連日「満員」になり、ポッと空きが出ても全く入場予約は取れなくなってしまったのです。
向きになって昼でも夜でも夜中でもサイトを見続けるようになってしまい、メンタル的にも良くないと感じ、「いずれは終わるイベントは、ロスにはなるだろうけど、早々に新しい目標を作りたい」と考えるようになったのでした。
高嶺の花の「ビジネスクラス」
ようやく休暇の行き先を真剣に考えるようになった私ですが、まだまだ迷走していました。メルボルン にはとても強く惹かれていたのですが、直前だったこともあり、金額がかなり高額になってしまい、しかも毎日見続けて居ると日替わりで変更して訳が分からなくなってしまいました。
他の行き先も魅力はあるので、アジアの行き先を2、3かんがえましたが、ちょうど行きたい「都市」は雨季だったり暑かったり、で踏み切るには至りませんでした。何より予習を全くしていないところへの渡航が不安だったのです。
そうして私は、「ビジネスクラス」をあきらめ「エコノミー」よりは少し体が楽な「プレミアムエコノミー」を検索したところ、今のフライトが出てきたのでした。
旅の目的地、メルボルンに決めた2つの理由
テレビに触発され、万博に背中を押され、迷走し、結局、初期の目的?のメルボルンに行くことを決意した私ですが、決めた理由は2つほどあります。
1.『ソロ活女子』で見た、洗練された「西洋文化」に触れたい
最近は、アジア圏への旅行が多かった私。手軽に行ける近場も良いのですが、たまにはがらりと雰囲気を変えて、西洋の文化に触れてみたかったのです。メルボルンは「世界一住みやすい都市」 1 とも称される、落ち着いた雰囲気と高い安全性を誇る街です。
ドラマでも紹介されていた、街中に広がるカフェ文化やストリートアートは、まさにメルボルンを象徴する魅力と言えるでしょう。一期一会の出会いが生まれるストリートアート 5 や、人々が集うコミュニティの場としてのカフェ 7 は、この街の奥深い文化を肌で感じさせてくれます。
2.日本の暑さから逃れて、涼しい場所へ行きたい
旅の計画を立てていた時期、日本は記録的な猛暑が続いていました。この暑さから逃れたいというのも、旅の重要な動機の一つでした。南半球に位置するメルボルンは、日本とは季節が逆になりま中村さんその前す 1。日本の夏(6月から8月)は、メルボルンの冬にあたり、平均最高気温は13〜15℃ 1 と、とても過ごしやすい気候です。
ただし、メルボルンは「一日の中に四季がある」 9 と言われるほど天気が変わりやすいので、薄手のコートや重ね着できる服装は必須です。これは旅行の前に知っておきたい、大切なポイントですね。
3.一人旅でも比較的治安がよい
メルボルンは古都でヨーロッパの文化や建造物が残っている都市ですが、世界各地から移民の方が多数おられるそうです。したがって、多国籍の料理が食べられ、街歩きでもアジア人で中高年で一人旅の私が「浮く」ことはないようです。もちろん、油断は禁物ですし、もしもの時の保険などはきちんと考えておかないといけないですが、比較的安心して街歩きができるところに惹かれました。
旅の準備は、賢く、楽しく
今回の旅の計画を通して、旅のスタイルは人それぞれだということを改めて感じました。価格を重視する旅もあれば、憧れの地で心の充足を求める旅もあります。私の場合は、憧れのメルボルンをより快適に、でも賢く楽しむための選択として、プレミアムエコノミーが最善の答えでした。
今後は、この旅の経験をブログで少しずつご紹介していこうと思います。次回は、メルボルンの具体的な物価や治安、そして現地での移動手段について、皆さんとシェアしたいと思います。
メルボルンでの新しい発見と出会いが、今からとても楽しみです。