定年を迎え、今は一年契約で仕事を続けています。来年、この契約を更新するかどうか……そんなことを考える日々の中、ふと思いました。
「もし契約を更新せず、自分の時間をもっと自由に使えるなら……小さな書店をやってみるのも面白いかもしれない」と。

では、なぜ本屋なのかと言われれば、答えは簡単です。
私の知り合いに、小さな書店を営んでいる方がいて、そこがとても素敵なのです。
居心地がよく、店主との会話も心地よい。売上や経営の苦労は表には見えないけれど、店全体に余裕や温かさがあるのです。
駅前という立地も便利で、ふらっと立ち寄れる感じ。

その空気感を、自分でも少し味わってみたい――そんな気持ちから、ひっそり副業で本屋をやってみる妄想が始まりました。

小さな書店の現実的な収支モデル

小さな書店は意外とハードルが低く、仕入れも少量で十分。お客様から注文を受けて取り寄せることもできます。経費を最低限に抑えれば、副業感覚でも成立します。

例えば、月間の売上を5〜10万円程度に設定した現実的なモデルを考えてみます。

毎月の経費例(個人運営、副業感覚)

  • 仕入れ:2万円(少量仕入れ+注文対応中心)
  • 家賃・光熱費など:3万円(自宅の一角+オンライン販売などで最低限に抑える)
  • 合計経費:5万円

売上と利益例

  • 売上5万円 → 利益0円(赤字にならない範囲で小規模運営)
  • 売上10万円 → 利益5万円(少しずつ楽しめる収益)

生活の基盤は契約仕事で確保しつつ、副業として「自分のペースで本屋を楽しむ」というイメージです。

小さな書店の始め方(副業感覚)

  1. 小規模からスタート
    棚1〜2つから始め、注文対応中心にする。
  2. 少量仕入れと予約対応
    出版社や卸業者と契約して、1冊単位で取り寄せられる体制を作る。
  3. 副業感覚で運営
    週末だけ開店、あるいは仕事後に棚を整理して販売する。
  4. 経費と売上を把握
    生活費に必要な売上を目安にし、無理のない範囲で楽しむ。

副業としての魅力

  • 喫茶店のように毎日来店がある必要はなく、自分のペースで楽しめる
  • 少量仕入れで在庫リスクが少ない
  • ブログやSNSで紹介した本のアフィリエイト収益も少しずつ見込める
  • 「夢を形にする楽しさ」がある

長年働いてきたからこそ、ちょっとだけ自分の夢を試してみる――そんな中高年の方に、ぜひおすすめしたい妄想です。

もちろん現実には経営の勉強や資金計画も必要ですが、まずは「やってみたい」という気持ちが一歩目になります。

「バイトは更新して安心、夢はひっそり小さな書店で」――そんな生活も、悪くないかもしれません。


月間収支モデル(副業小書店イメージ)

項目金額(円)備考
売上50,000〜100,000注文対応+少量販売中心
経費
仕入れ20,000少量仕入れ、注文対応中心
家賃・光熱費30,000自宅一角利用や小規模店舗想定
雑費2,000文房具・梱包費など
合計経費52,000目安
利益-2,000〜48,000売上に応じた変動利益

💡 ポイント

  • 副業として「生活費は契約仕事で確保」しつつ、楽しみながら小さな利益を得るイメージ
  • 売上が少なくても赤字にならないように経費を抑える
  • 月5〜10万円の売上でも十分、副業として成立する

まとめ

私が知っている本屋さんも、編集者を兼務(最近はこちらが主になっておられるようです)とか、イベントを結構頻繁に開催しているなどで、人を発掘したりつながったり、という作用を施しておられます。

今回は読書の秋だなあ、と感慨にふけっているうちにとんでもない?妄想をして楽しみました。皆様はどんな妄想をいだきますか?