旅先で地図を広げるのが苦手な私。
メルボルンでも、最初から“路線図とにらめっこ”なんてことはしていませんでした。
むしろ、行き当たりばったりの自由さを楽しむ旅になりました。
■トラムに乗って、行き先も気分次第
最初に覚えたのは、街の外周をぐるりと回る「35番」トラム。
観光名所をぐるっと一周できる“無料の街歩き路線”で、
これに乗っているだけでもメルボルンの街の輪郭が見えてくる。
外周をゆったり巡りながら、「あ、次はここに降りてみよう」と思いつくまま途中下車。
ホテル前を通る南北の道路や、東西を横切る別の路線にも乗ってみたりして、
まるで街に溶け込むように過ごしていました。
ただ、毎回のようにストリートで降り間違えるというお約束も(笑)。
でも、そんな“間違い”も、旅の醍醐味です。
角を曲がるたびに違う景色が待っていて、
「正しいルート」よりも「偶然出会った街角」の方が、ずっと心に残りました。
■“最終日”に起きたちょっとした異変
ところが、最終街歩きの日。
いつものように「35番に乗ろう」と電光掲示板を見たら、
そこには**「i」マークと“次は月曜10時”の文字**が……。
どうやらその日は運休。
理由はわからず、HPにも見つけられなかったのですが、
どうやら市中でマラソン大会が開かれていたようです。
街中には、メダルを首にかけたランナーたちがたくさん。
沿道にはまだ走っている人がいて、通行止めもあちこちに。
トラムも一部の路線が止まっていて、
“いつも通り”が“今日は特別”に変わっていました。
そんな日の街歩きは、ちょっと不便で、でもとても面白かった。
静かな通りを選んで歩くうちに、
ふだんなら通り過ぎてしまう小さなカフェや古い建物に出会えたのです。
■自由時間は、実質2日半
4日半の滞在のうち、2日はオプショナルツアーを入れていたので、
自由に動けたのは実質2日半。
それでも、密度の濃い時間になりました。
朝からトラムに乗り、カフェに入り、写真を撮り、
スーパーでお土産を物色。
気の向くままに動く——それだけで、
十分すぎるほど“自分の旅”でした。
■“ことりっぷ”がくれた、ちいさな時間旅行
持って行ったのは、数年前の『ことりっぷ メルボルン編』。
2018年版と古い内容でしたが、それがかえって良かったのかもわかりません。なぜなら頼りすぎないし、「プチプチtimeトリップ」ができたから・・・。
「このお店、少し変わってる」
「同じ商品が値上がりしてる」
そんな違いを見つけるたびに、
まるで時間を旅しているような気持ちになりました。
■“カフェ巡りなんて日本でもしないのに”
行く前はそう思っていたのに、
気づけば“ソロ活女子5”のロケ地カフェをめぐる自分が。
ミーハー心も悪くありません。
だってそのおかげで、
テレビで見た景色を自分の目で確かめるという、
小さな感動に出会えたのです。
■“効率”より“心の余白”を
若いころの旅は、「どれだけ回れたか」が満足度でした。
でも今は、カフェでぼんやり過ごす時間や、
トラムを待ちながら風を感じる瞬間こそが、
旅のハイライトになりました。
■まとめ:「予定外」こそが旅を豊かにする
35番トラムが走らなかった日も、
今では一番印象に残っています。
「予定通りに進まない日こそ、旅が深まる日」。
そんなことを、メルボルンの街に教えてもらいました。


コメント