“痛くなってからの歯医者通い”を卒業したい〜抜歯治療から学んだ、予防の大切さ〜

健康・運動

■1. 昔、自由診療の歯医者で歯列矯正をしていた

今からずいぶん昔、私は歯列矯正のために“自由診療”の歯医者に通っていました。
当時は、自由診療=高額だけど技術が確か、という印象。
実際、先生の腕はよく、丁寧で、長い時間をかけて歯並びを整えてくださいました。

やがてその先生が引退され、息子さんが跡を継がれるというご挨拶状をいただきました。
そのご縁で、私は新しい医院(息子さんの代)に移ってもお世話になるようになりました。


■2. 「痛い時だけ行く患者」になってしまった

ところが私は、治療が終わるとすっかり気が緩み、
「痛い時」「不都合な時」だけ行くようになってしまいました。
つまり、“悪い患者”の典型です。

当時はほとんど自由診療だったので費用がかさみます。
治療に何十万円もかかった記憶があり、毎回、正直支払う金額に冷や冷やしていたのです
したがって、一段落してからは「なるべく医者に行かないことが節約」だと信じていました。


■3. 数年ぶりの再診で言われた一言

そんなある日、歯茎が腫れて痛み出しました。
最初は耳鼻科に行ったのですが、「うちの領分ではありません」とのこと。
観念して、数年ぶりにあの歯医者へ。

診察台に座るなり、先生からこっぴどくおこられました。

「自分の都合のいい時だけ来るような患者は、本当はうちでは診られないんだ」

正直、胸に刺さりました。
でも、その通りなんです。
それでも先生は、医師ですから「今回は診ますよ」と受け入れてくださいました。


■4. 放っておいた結果、骨が腐りかけていた

検査の結果、欠けた歯から細菌が入り、
骨の一部が溶けかけている、とのことでした。

「このまま放置していたら、歯がダメになるだけでなく、
体にも悪影響が出ていたかもしれません。本当はもっと前から痛かったはずだよ・・・」

・・・そういえば、欠けたという自覚はありました・・・。

ゾッとしました。
その日のうちに即決で抜歯し、仮歯を作ってもらうことに。医師がご自分で作るので早い早い。。。
ここからは数ヶ月間、骨の再生を待ち、いずれインプラントも可能になるそうです。


■5. 抜歯を軽く見てはいけない

今朝、その仮歯が取れてしまいました。
前回の反省を生かし、すぐに医院に電話。
運よく空きがあり、ものの10分で再接着してもらえました。

先生曰く、

「仮歯を入れないままにしておくと、歯列が崩れてしまいますよ」

なるほど——仮歯とは“仮”であって“軽い処置”ではないのです。


■6. 「口腔外科専門医」という資格を知る

ちなみにこの先生、「口腔外科専門医」という資格をお持ちだそうです。
歯科技工士に依頼せず、自分で仮歯を作るほどの技術を持つ医師で、
年間数十件が平均とされる症例数を、すでに5,000件以上こなしているとか。

こんな田舎にも、そんなすごい先生がいる。
新規の予約はほとんど取らないそうですが、
先代からのご縁で、私は幸運にもその流れで診ていただいています。


■7. 保険診療も立派な「予防」

以前は自由診療だけの医院でしたが、
今は保険診療にも対応されており、歯石除去や定期点検も受けられます。
「保険を使うから悪い」ではなく、
むしろ**“保険を使って定期的に通うこと”が予防の第一歩**なのだと知りました。

お金をかけるところはかける。
けれど、放っておくことこそが一番高くつく——
これは、今回いちばん身に染みた教訓です。


■8. 歯と免疫の関係 〜寒くなる季節に〜

歯や歯茎の炎症は、体の免疫力と密接に関係しています。
気温が下がると免疫力が落ち、日和見感染(もともと体にいる菌が悪さをすること)が起こりやすくなります。

先生いわく、

「寒くなる時期は、歯肉炎や腫れも増えるんですよ。体を冷やさないように」

歯のトラブルは口だけの問題ではなく、
体全体の健康を映す“鏡”のような存在なんですね。


■9. 「行かない理由」より「行く勇気」

今回の経験で思いました。
歯医者に行くのは確かに気が重い。
でも、後回しにすればするほど、痛みも出費も大きくなる。

「保険を使わないほうがえらい」とか
「なるべく行かないほうが健康」なんて考えは、もうやめようと思います。

行くのが億劫でも、行く。
それが、未来の自分を守るいちばんの近道です。


■まとめ

歯を失うと、噛む力だけでなく、食べる楽しみや笑顔も失います。
“痛くなってから”ではなく、“痛くなる前に”動く。

寒くなるこの時期こそ、
体を温め、歯を大切に。
私もこれを機に、定期検診の習慣をつけようと思います。


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