前回の記事では「9時台に入場しよう」という内容でご紹介しました。

しかし。実際は、この記事を書いている現在、9時台はほぼ埋まっており「朝9時からじゃないと楽しめない?」と落胆?しがちですが、ちょっと待ってください。

実は11時入場にも大きなメリットがあります。

午前中は“自分を整える時間”

朝は家でゆっくり朝食をとり、睡眠も確保。通勤ラッシュや会場の混雑を避け、余裕を持って出発できます。午前中を“自分の準備時間”と考えると、会場に入った瞬間からフルに楽しめます。

午後中心の楽しみ方

11時入場では、ランチから午後の催しにかけてゆったり楽しむのがポイントです。パビリオンだけでなく、イベントスペースを巡ることで、思わぬ発見や体験に出会えます。科学や文化、スポーツなど、日によってさまざまな催しが目白押し。産学協働の技術展示や大学の研究発表など、普段はなかなか目にする機会のない展示に、ふらっと出会えるのが面白さです。

例えば、私がこれまでフラッと立ち寄ったイベントスペースでは…

  • 文楽の展示
  • ミニ四駆大会
  • 相撲イベント
  • 無重力体験
  • 超量子コンピューター
  • AIロボットとの会話
  • AIおみくじ
  • 脳波の可視化

どれもパビリオンを巡るだけでは出会えない、珍しく刺激的な体験ばかり。偶然参加したことで新しい発見や感動があり、「午後だけでも十分楽しめる」と実感できます。

パビリオンに縛られない楽しみ

「人気パビリオンに入っていないと損した気分」という思い込みは必要ありません。もちろん、人気展示を体験した人はうらやましいですが、11時入場でも十分満足できます。パビリオンに気を取られず、イベントスペースや各館の展示を自由に巡ることで、「午後だけでも充実した万博体験」が可能です。

11時台入場の実践プラン例

プラン① 人気レストランでランチ→午後展示

  • 11:00 入場
  • 11:15~12:30 人気レストランでランチ
  • 12:30~15:00 午後の展示やアトラクションをゆったり巡る
  • 15:00~16:30 カフェやショップで休憩しつつ楽しむ

プラン② 午前中はゆったり、午後集中

  • 11:00 入場
  • 11:00~12:00 館内を軽く散策、混雑状況を確認
  • 12:00~13:30 昼食
  • 13:30~16:00 人気展示やショーに集中
  • 16:00~17:00 余力に合わせてイベント参加

プラン③ 自分ペースでフレキシブルに

  • 11:00 入場
  • 11:00~12:30 軽く館内散策+休憩
  • 12:30~13:00 早めのランチ
  • 午後は展示・イベント・休憩を自由に組み合わせ

実際、私は通期パスを持っていますが、県外住みですし、仕事もしているので、空いた日程優先で入場することが多く、11時入場もたびたびです。しかし、10時台の混雑状況次第で前倒し入場になることもありますし、むしろ朝の余裕が心地よく、体力もそこまで消耗せずに午後まで集中して楽しめます。

ポイントは「午前をつぶすのではなく、自分を整える時間にする」こと。
11時入場は、体力も気持ちも充実させ、午後の充実度を最大化する“スマート攻略”なのです。

どうしてもパビリオンに入りたい・・・。

それでも、せっかくの万博、パビリオンに一つも入らないなんて消化不良…という方も多いことでしょう。かくいう私も「一つもパビリオンに入らなかった」という経験はありません。

私の場合ですが、歩いていてすいていそうなパッとパビリオンに並ぶ、というのが結果的に効率が良いと思います。これまで、「アメリカ」「インドネシア」「大阪ヘルス(無料開放スペースのみ)」「パソナ」などが、通りがかりでは入れました。「未来の都市」も広くてたくさんの人が入れるので、少し並べば入れます。「インドネシア」は外で舞踊などのパフォーマンスもやっていますし、なにより「客引き」?がとてもユニークで楽しいです。

極めつけは「コモンズ」でしょうか・・・。AからFまでありますし、歩いていると目につきますね。本当にじっくり丁寧に見学すると実はとても興味深く時間もかかります。

・・・いかがでしょうか。「全部見よう」というのははなから無理ですので、あまり欲張りすぎないで、フラッと偶然の出会いを楽しむ心のゆとりも大切になさってください。

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