私は日々、ダイエットと美味しいもの探しの狭間で生活している60代です。好奇心は旺盛で、ついつい新しいものには手を伸ばしてしまいます。先日、いつも通る道路沿いに小さなドーナツ店を発見しました。店先には色とりどりのドーナツが並び、その中に「生ドーナツ」の文字を見つけたのです。
ちなみに「生ドーナツ」とは、揚げずに焼くか蒸すかして作る、しっとり・もちもち食感のドーナツのこと。普通のドーナツより水分量が多く、ふんわり感と弾力が特徴です。聞くだけでちょっと不思議ですよね。
残念ながらその日は売り切れ。悔しい思いを胸に、後日改めてお店を訪れると、ようやく出会えました。人生初の生ドーナツです。
手で食べるのは少し難しそうだったので、容器のままフォークで切ろうとしたのですが、あれ?なかなか切れません。弾力がすごい!仕方なく手でかぶりつくと、もちーっとした生地の感触が指先に伝わります。中は若干生地の目が粗く、どうやら高加水製法のドーナツのようです。

口に入れると、もちっとした触感がありつつも、ふわっと軽く、噛むたびにあっという間に口の中から消えていきます。「くちどけがいい」というのはこういうことを言うのでしょうか。弾力のある生地なのに、シュワっと自然に溶けるように消えていくのです。
一口一口が新鮮で、何度も噛みたくなるけれど、噛む必要もない、不思議な食感。これはもう、食べた人にしかわからない、魔法のようなドーナツです。
ちなみにこの生ドーナツを購入したお店は、ドーナツの種類も豊富で、季節限定のフレーバーも楽しめます。小さなお店ですが、訪れるたびに新しい発見がある、そんな場所です。
私が今回訪れたお店はこちらです。