ChatGPTを使ってみたけれど、思ったような答えが返ってこない…そんな経験はありませんか?
実は、ちょっとしたカスタム指示を設定するだけで、ChatGPTがあなた専用のアシスタントのように働いてくれるんです。
この記事では、中高年でもすぐ使える具体例と設定のコツを紹介します。
日常生活、趣味、旅行、老後のプラン作りまで、AIを自分仕様にカスタマイズして賢く活用する方法をわかりやすく解説します。

ChatGPTの差が出る理由

先日、AIに関する研修を受けました。講師の方は企業トップのコンサルもされる方で、そこで面白い話を聞きました。

経営者との会話の中で、チャットGPTを使って進めていると
「○○くんのチャットGPTって賢くない?いくら課金してるの?」
と聞かれることが多いそうです。

それに対して講師はこう答えました。
「いや、20ドルですよ」

すると相手は驚いて、
「え?私なんて200ドル払っているのに、ちっともまともな回答が出てこないんだよ!」
と言ったのだそうです。

ここでの違いは、お金をどれだけ払ったかではなく、AIにどう指示を出しているか(=プロンプト)
さらに重要なのは、自分に合った答えを出してもらえるようにカスタマイズしているかどうかです。

たとえば、地方の小さな会社の経営戦略を知りたいのに「トヨタ」や「ソニー」向けの戦略を出されても役に立ちません。
自分の状況を伝えて初めて、実用的な答えが返ってくるのです。

つまり、ChatGPTをうまく使うコツは、ただ質問するだけでなく「自分用のカスタム指示」を用意すること。
これで同じAIでも、「賢い答えが返ってくる人」と「ピンとこない答えしか返ってこない人」の差が生まれます。

カスタム指示とは?

ChatGPTには「カスタム指示」という便利な仕組みがあります。
設定画面から入力できる項目に、「自分について知ってほしいこと」「どんなふうに答えてほしいか」を書いておくと、それに沿って回答が返ってくるようになります。

毎回長々と説明する必要はなく、一度登録しておけば会話に自動的に反映されるのがポイントです。

中高年におすすめのカスタム指示例(コピペOK)

1. 文章をやさしくしてほしい

専門用語はできるだけ使わず、中学生でもわかるように説明してください。長い説明は、3つくらいの箇条書きにまとめてから詳しく書いてください。

2. 日常生活に役立つ要約がほしい

文章を要約するときは、「結論」「理由」「注意点」の3つに分けてください。家族や友人に説明するとき、そのまま使える形にしてください。

3. 旅行や趣味に活かしたい

旅行プランを提案するときは、60代女性一人旅を想定してください。荷物は軽めに、無理のない移動を重視してください。おしゃれより実用を優先してください。

4. ブログ記事づくりに役立てたい

ブログ記事を提案するときは、見出しと小見出しをつけ、文章は800〜1200字程度。読み手は中高年を想定し、親しみやすい口調にしてください。

5. 家族や老後のテーマで使いたい

老後の暮らし方や家族との時間についてアイデアを出すときは、現実的で無理のない内容にしてください。年金や生活費も考慮して、安心できる計画を優先してください。

使い方のコツ

  • 最初から完璧を目指さなくてよい:「もう少し短く」「もっとやさしく」と後から指示すれば修正してくれる。
  • 場面に合わせて切り替える:旅行なら旅行用、老後や家族ならそのテーマ用と、用途に応じて保存しておくと便利。
  • メモに残す:気に入った指示文はメモ帳やノートに保存しておくと、いつでも再利用できる。

まとめ

  • ChatGPTは「カスタム指示」でぐっと使いやすくなる。
  • 中高年の日常生活・趣味・老後の安心に合わせて設定しておくと、答えがぐっと現実的になる。
  • 一度試してみれば、AIが「自分専用アシスタント」になることを実感できる。

難しそうに思えるカスタマイズですが、やってみると意外と簡単です。今日紹介した指示文をそのままコピーして設定すれば、ChatGPTがあなた専用のパートナーのように答えてくれるようになります。ぜひ試してみてください。