ビクトリア州立図書館の一部になる?!
来週、メルボルンに旅立ちます。普段の私は、地図片手にトラムにおっかなびっくり乗り、カフェで軽く休憩しては次の観光地へ駆け回り、しまいには足が痛くなる…そんな、どちらかというとせわしない旅行スタイルになりそうな予感しかしません・・・。
でも今回はちょっと違うことに挑戦してみようと思っています。目的地は ビクトリア州立図書館。
ここで一冊、本を手にじっくり読む——まさに「暮らすように旅する」真似事です。
若い人なら、アクティビティや美食、観光とめまぐるしく動き回れるでしょうが、私たち中高年には、そんな元気も時間も限られています。だからこそ、ゆったりとした時間の中で街を感じながら読書する、というスタイルを試してみたいのです。そろそろ、じっくり五感を活かす生き方がしてみたい、と憧れて・・・。
もちろん、私にとってこれは初めての体験。図書館の静かな空間に座り、ページをめくる自分を想像するだけで、なんだかドキドキしてきます。普段の旅行ではありえない「立ち止まる旅」、どんな気持ちになるのか、自分でもわかりません。
持っていく本の候補もいくつか考えました。
- 本屋大賞周辺:『パレード』『騎士団長殺し』など。現代文学の読み応えがあり、ゆったりした時間に浸るのにぴったり。
- ラノベ系:『千歳くんはラムネ瓶のなか』や『ループ7回目の悪役令嬢…』、『魔女と傭兵』など。青春や冒険、異世界の物語に没入して、旅行中の時間を少し特別にできそうです。
図書館の大きな吹き抜けを見上げ、静かな書架に囲まれながら、ページをめくる時間——これまでのせわしない旅とはまったく違う体験です。フライト中に読み始めて、そのまま没入してしまうかもしれません。あるいは、図書館に着いた瞬間に気分で本を選ぶかもしれません。
「暮らすように旅する」というのは、単なる読書ではありません。街の空気、歴史、建物の空間、自分の呼吸と、本の世界が一瞬だけ重なる体験です。どんな感覚になるかは、現地に行ってみてのお楽しみ。初めて挑戦するドキドキ感を味わいながら、旅の新しい楽しみ方を発見できたらいいなと思っています。
さて、私の「読書で旅するメルボルン」、一体どんな景色が待っているのでしょうか——。