最近、真面目に?ダイエットを頑張っている私ですが、先日、地元の和菓子屋さんを訪れた際、初めて目にしたケーキたちがあまりにも素晴らしくて、思わずその魅力を皆さんに伝えたくなりました。
今回は、桃の節句に合わせて親戚へのお持たせを買うために立ち寄ったのですが、このケーキたちに出会って、まさに目と口で心を奪われてしまいました。
和の美しさと洋の繊細さが融合したケーキ
店内に入ると、まず目に飛び込んできたのは、伝統的な和菓子屋さんやケーキ屋さんとは一線を画す、落ち着いた雰囲気の木製カウンター。横長のお店は一直線にカウンターと、その続きにイートインスペースが連なっていました。どうやらカフェとしても利用できるようです。

カウンターには、焼き菓子や伝統的な「もなか」や季節の「苺大福」「うぐいす餅」「桜餅」などは並んでいましたが、洋菓子は普段は陳列されていないらしく、私が入店すると、店員さんが木箱に入った状態で出して見せていただけました。
そこには、まるで宝石箱のように六種類のケーキが並んでいました。見た目はシンプルでそれぞれがまるで生菓子のように、どこか日本の伝統を感じさせるものばかり。中でも目を引いたのは、まるで練り切りのような形をしたお菓子。菊の花を模したそのデザインは、外観に華やかさを抑えたシンプルな美しさを持ちながらも、食べる前からその美しさに引き込まれました。

三層のケーキで感じる贅沢な風味の変化
あれこれ迷って、お持たせは季節の和菓子にしました。
ケーキは三種類購入。こちらは自宅用。夜ごはんの後、引き立てのデカフェと一緒にいただきました。
どれも小ぶりでありながら、口に入れるとその満足感に驚かされました。外はしっとりとしたムース基調で、口溶けが軽く、まるで空気のように優しく溶けていきます。その中で感じる風味は、どれも複雑で深みがあり、一つのケーキを食べるだけで、まるで異なる味わいが重なり合って広がるかのようでした。
例えば、山椒やベルガモットの香りがほんのりと香り立ち、フルーツの爽やかさやチョコのコクが優雅に広がるその層の変化に、思わず感嘆の声を上げたくなるほど。とくに、淡い色合いの「菊」のような形をしたケーキは、見た目も美しく、まさに和菓子のようでありながら、どこか洋菓子の洗練された味わいがしっかりと感じられました。

食べるまでのワクワク感と食後の満足感
今まで、苺やメロンなど、わかりやすくフルーツが乗ったケーキが好きだった私ですが、このお店のケーキは「食べるまで味の想像ができない」ワクワク感がありました。見た目からは味の予想がつかず、それが一層食べる楽しみを引き立てます。ひと口食べるたびに、広がる風味に驚き、まるで別の世界に迷い込んだような気持ちに。予想を超える味の深さと、満足感のある口どけが、幸せな気分を長く続けてくれました。

和と洋、異なる世界が溶け合う美しいケーキたち
このケーキたちは、まさに「和洋折衷」という言葉がぴったりの一品でした。見た目に和の美しさを取り入れ、素材や風味に洋の精緻さを融合させることで、全く新しい体験を提供してくれたのです。食べるたびに、新しい発見があり、心もお腹も満たされるそんな贅沢な時間を過ごすことができました。
最後に、満足感を感じながらも、また食べたくなるような味わいが余韻として残り、心から幸せな気分に包まれました。このケーキたちに出会えて、本当に良かったと思います。

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