「自分を偽ってまで、その席に座りたいか?」65歳目前の再就職面接で、定石を捨てて手に入れたもの

「控えめに」というアドバイスを、私は控え室に置いてきた

面接に臨む前、私は自分に強く釘を刺していました。 「今回の仕事は広報だけれどあくまで事務補助。経験をひけらかさない。しゃべりすぎない。出すぎないこと」 それが再就職、特に中高年が新しい組織に受け入れられるための「定石」だと思っていたからです。

ここまで自分に警告を発していたのは、「不採用」が決まった今の職場の更新面接での苦い経験があったからです。

でも、いざ面接官を前にし、いくつかの質問が向けられるにつれ、私の心の中に別の声が響いてきました。

「自分を過小評価してまで、その席に座りたいのか?」

偽りの自分を演じて採用されても、その先にあるのは苦しい日々だけ。私は「定石」を捨て、嘘のない、ありのままの言葉でぶつかることに決めました。

65歳目前の引き出しを、すべて開けて見せた20分

面接で問われたのは、奇をてらわない、でも本質的な質問ばかりでした。

  • 「ChatGPTなどは使っていますか?」 定石なら「少し触った程度です」と答えるべきかもしれません。でも私は、「SNSの言葉の添削や、効率化のために活用しています」とはっきり伝えました。新しい技術を面白がり、使いこなす意欲がある。それを隠す必要はないと思ったからです。
  • 「広報でやりたいと思っていることは?」 事務補助の枠を超えていると自覚しながらも、本音を言いました。「民間と違い、成果が見えにくい行政だからこそ、フォロワー数を300から400にするような具体的な数値目標を持つべきです」と。

「えらそう」だったかもしれません。でも、現状の問題点まで含めて誠実に答えるうちに、私はあることに気づきました。

「箱」がなくても、私の中身は詰まっていた

これまでは、組織という「箱」があるからこそ自分を語れるのだと思っていました。 でも、無職という崖っぷちに立たされ、丸腰で面接に挑んでみて分かったのです。 私には、語れる言葉がある。積み上げてきた経験という、誰にも奪えない引き出しがある。

もし今までの職場をすんなり更新できていたら、この「中身の詰まった自分」に気づくことはなかったでしょう。逆境は、自分の価値を再定義するためのギフトでした。

読者の皆様へ:不採用を恐れず、「誠実」という武器を持とう

もし今回の結果が不採用だったとしても、私に悔いはありません。 それは「私の価値が否定された」のではなく、単に「その組織と、今の私の持ち味が合わなかった」だけのこと。

自分を偽らず、知っていることを出し切り、誠実に答える。 そのすがすがしさこそが、不透明な未来を歩き続けるための本当の力になります。 あなたの中にも、まだ開けていない、パンパンに詰まった引き出しが必ずあります。どうか自分を過小評価せず、胸を張って扉を叩いてください。

① 思考を整理し、自分の中身を再発見するためのツール紹介

面接の準備で「自分の引き出し」を整理するために、私はひたすら書き出す時間を作りました。 頭の中を空っぽにして、客観的に自分を見る。そのために、上質なノートは最高の投資になります。 [Amazon:思考整理に最適なロルバーンのノート]

② 「自分の言葉」を磨く、ブログ運営の提案

「箱」がなくなった時、自分を救ってくれるのは「自分の言葉」です。 ブログで発信を続けることは、履歴書には書けないあなたの「資産」を積み上げること。 今すぐ自分だけの場所を作りたい方は、こちらから始められます。

[レンタルサーバー(ConoHa WING]

コメント