毎日生活していると、ふとした出来事が心に引っかかり、いつまでも気持ちが晴れないことはありませんか?私自身も最近、続けざまに嫌な思いをしてしまい、正直少し心が重くなっていました。でも、こうして文章を書き出すことで、少しずつ気持ちが落ち着いてきたのを感じています。日々の小さなモヤモヤをどう受け止め、前向きに切り替えていけるか――そんなお話をここで共有したいと思います。
連続した不快な出来事
まず、私の体験を少しお話させてください。ある日、地域のイベントで片付けをしていたときのことです。地区のイベントの最中、係の方に「ゴミ袋に分別の記載をしておくように」と言われたのですが、それを横で聞いていた別の年長男性が、「これで書け」と言って、私に向かってマジックペンを投げつけてきたのです。私はそんな仕打ちをその人からされるのははじめてではありませんでした。ぞんざいそのものの扱われ方に、強い怒りと悔しさが湧き上がりました。
翌日も気もちの晴れないことが続いてしまいました。スーパーでの一角のテナントで買い物をしているときのことです。めずらしい商品を見つけて、うれしい気持ちでレジに向かったのですが、その店は細い通路の奥がレジらしく男性が立っていましたが「こちらです」とも「いらっさやいませ」とも何も言われません。ちらっと一瞥され、無言で淡々とレジ打ちを始めました。さきほどまでのわくわくした気持ちが一気に冷めました。さっさと帰りたい一心で店をでたのでしょう、かごごと商品をわすれてしまい、そのかごごと、ぽいっと渡され、袋入りますか、もなく、追い出されたようなみじめな気分になりました。もう、その商品すらほしい気持ちがうせてしまう始末です。
実はこんなことはたびたび起こります。そのたびに、心のどこかで、「私がもっと別の立場や立ち位置にいたら、たとえば、天皇陛下だったらこんな扱いを受けることはなかっただろうに…」と考えてしまいます。自分がとても軽いどうでもいい存在である、と思い知らされるような感じです。
例示が極端かもしれませんが、心を乱す小さな出来事が続くと、その気持ちを消化するのは案外難しいものです。
「小さなこと」として片づけず、少しずつ気持ちを切り替える
こうした悔しさや怒りは、きっと誰にでもあるのではないでしょうか。周りに話しても愚痴にしか聞こえないらしく「そんな小さなこと、いちいち話さない方がいい」と言われることも多いかもしれません。みんながそれぞれ忙しく、いろいろなストレスを抱えている中で、自分の悩みを受け止めてもらうのは簡単ではありません。でも、そういった小さな悔しさや傷つきは心に溜まりやすく、いつの間にか大きなストレスへと変わってしまうこともあるのです。
そこで、今回は私なりに気持ちを切り替えるために効果的だったいくつかの方法を挙げてみます。
- 感情を書き出して、整理する こうしてブログに思いを綴るように、紙やスマホのメモに自分の感情を書き出してみると、不思議と心が少し軽くなります。「なぜこんなことが気になったのか」「どこが特に悔しかったのか」を文字にしてみると、モヤモヤの正体が見えやすくなり、意外と冷静になれることがあります。今回の私の場合は、こうやって記事を書くことで、誰かに話し停るような気持ちになれ、少しではありますが、気が晴れました。
- 小さな気分転換を試してみる 気持ちが晴れないときは、気分転換が大切です。好きな音楽を聴いたり、外に出て少し歩いたり、気軽にできることから始めてみましょう。目の前の出来事から意識をそらすことで、悔しさが徐々に和らいでいくかもしれません。私の場合は、ジムの予約が入っていたので、トレーニングをがんばりました。だらだらと気持ちを引きずっていたのは事実ですが、そのうちに無心になれる瞬間もあり、結果として前向きになろう、と切り替えはできたようです。
- 思考のリフレームを意識する 相手が忙しかったのかもしれない、もしくはその人もストレスを抱えていたのかも、など、自分とは違う視点で状況を見つめ直してみるのも一つの方法です。相手に悪気があったわけではないと考えるだけで、気持ちが少し楽になることもあります。私の場合は、あまり相手の身になれない心境ではありますが、確かに世の中には理解不能な人はいると「あきらめる」あるいは「異文化で相いれない」と割り切ることにしました。
自分の心に優しく接する
私は多数の方とお会いする仕事をしています。したがって、こういった経験をし、残念な場面があるたび、「自分が果たして他人にそんな態度で接していないかな」と振り返る良い機会だと思うことにします。人がそれぞれに感じる悔しさや傷つきは決して「小さなこと」ではなく、それぞれの心にとっては大切な問題です。だからこそ、今後も心穏やかに過ごすために、冷静に自分の気持ちと向き合い、自分の態度も振り返り、改めるところは改め、つらかった自分自身には優しく接していきたいと思います。
もし同じような気持ちを抱えている方がいれば、どうかご自身の感情を大切にしてください。時間が経つごとに少しずつ、心が穏やかさを取り戻せるはずです。そして、他人にも、自分にも思いやりをもって接することが、結局は自分の気持ちを軽くしてくれるものかもしれません。


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