🚂蒸気機関車とペンギンパレード~オプショナルツアー①

ひとり旅

― 予定外の感動が旅を深くする ―

メルボルンでの滞在中、
私は「蒸気機関車に乗ってみたい!」という気持ちから、
ダンデノン丘陵の蒸気機関車〈パッフィン・ビリー鉄道〉と
フィリップ島のペンギンパレード
をめぐる1日ツアーに参加しました。

申し込んだときは、正直「ペンギンはおまけでいいかな」くらいの気持ち。
でも、結果的にこの旅は、
思いがけない発見と感動の連続になりました。


🚂窓枠に足を出して乗る、ちょっとした勇気の列車旅

パッフィン・ビリー鉄道の最大の特徴は、
なんといっても窓枠から足を出して乗るスタイル

最初は「そんな危ないこと、私にできるかしら」とためらいました。
けれど、隣に座っていたご夫婦が
笑顔でジェスチャーを交えてすすめてくださったのです。
――思い切って足を出してみると、風がひときわ近くに。

春先の丘陵は花が咲き乱れ、
どなたかが「桃源郷のよう」とつぶやいていたのも頷けるほど。
木々のトンネルを抜けるたびに、花の香りと土の匂いが混ざり合って、
なんともいえない幸福感に包まれました。

沿道の人々が手を振ってくれたり、
駅に立つスタッフが絵本から抜け出たような制服で出迎えてくれたり。
まるで過去と現在がゆるやかに混じり合う時間旅行でした。

中高年になってからこそ、こうした“ゆっくり動く乗り物”が心に沁みる気がします。
速さではなく、「時間そのものを味わう旅」――
そんな感覚でした。


🌅そして夜は、ペンギンたちの帰宅ラッシュへ

夕刻、ツアーはフィリップ島へ。
空がオレンジ色に染まり、風が少し冷たくなったころ、
あたりは一転して静寂に包まれます。

やがて、波打ち際に小さな影が。
それが、フェアリーペンギンたちの帰還でした。

彼らは日中、海へ“出勤”し、夜には巣へ“帰宅”するのだそう。
その姿を見ていると、
まるで小さな社会がそこにあるようで、胸が熱くなります。

「この海は南極につながっているんだ」と思うと、
足元の砂の一粒までが急に尊く感じられました。


🌏大自然が“すぐ隣にある”という贅沢

オーストラリアというと、
どこまでも続く荒野や砂漠のイメージがありました。
でも、実際は人の暮らしと自然がすぐそばで共存している

街から数時間の場所で、
野生のペンギンたちが生きる姿を目の当たりにできるなんて、
なんと贅沢なことだろうと思いました。

南極まで行かなくても、
“命のリズム”を感じることができる場所。
それがこのフィリップ島なのです。


✨旅の予定は、少しの余白を

今回の旅で、私は思いました。
旅の目的はひとつでいいけれど、心を動かすきっかけは無限にある。

蒸気機関車を目当てに出かけて、
思いがけずペンギンに心をつかまれた。
そんな“予定外の感動”こそ、
あとから何度も思い出す、旅の宝物になるのかもしれません。

帰りは23時くらいになったし、定刻通りの食事は十分にとれませんでしたが、そんなことは全然苦にならないくらい良い思い出になったのです。

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