フェーズ1で株がうまくいかない人に共通する「構造」の話

株でうまくいかない時、多くの人は「メンタルが弱いからだ」「勉強が足りないからだ」と考えます。しかし、実際に起きているのは、もっと単純で、もっと厄介な問題です。それは、能力や根性の問題ではありません。構造を知らないまま、行動量だけが増えている状態です。

この記事では、株のフェーズ1で何が起きているのかを、感情や理想論を排して整理します。成功談は出てきません。数字の自慢もありません。あるのは、構造の話だけです。

フェーズ1とは何か

フェーズ1とは、初心者のことではありません。勉強していない人のことでもありません。

フェーズ1とは、判断、記録、検証、この三つが、頭の中で分離していない状態を指します。

チャートを見て、エントリーして、結果を見て、次に進む。

一連の行為はしているのに、「どこで何を判断したのか」が言葉として残らない。これがフェーズ1です。

フェーズ1で起きている典型的な現象

銘柄を次々と見てしまう

一つの銘柄に時間をかけると、不安になります。もっと良い銘柄がある気がして、画面を切り替えます。その結果、どの銘柄にも十分な時間をかけていません。

エントリー理由が後付けになる

買ったあとに、理由を探します。

移動平均線、出来高、地合い。

どれも「間違いではない」理由ですが、事前には整理されていません。

損切りラインが曖昧、または入っていない

損切りは頭の中にはあります。しかし、注文として入っていない。結果として、「様子を見る時間」だけが延びます。

勝っても負けても検証できない

勝った日は安心して終わります。負けた日は気持ちが重くなります。どちらの日も、記録が残らないため、次に活かされません。私自身、直近のトレードを「ルール通り」「迷いながら」「明確なルール違反」、この三つに分類しようとして、そもそも記録が一切残っていないことに気づきました。検証以前の問題でした。

なぜフェーズ1では「数を打つ」方向に行きがちなのか

フェーズ1では、行動していない状態が不安になります。画面を見ていない時間が、無駄に思えてしまいます。

・チャートを見ている

・銘柄を探している

・エントリーしている

これらはすべて「前進している感覚」を与えます。しかし、判断の精度は上がっていません。時間をかけることと、精度が上がることは別です。このズレに気づかないまま、行動量だけが増えていきます。

フェーズ1で「捨てるべきもの」が捨てられない理由

フェーズ1で捨てるべきなのは、トレードそのものではありません。株をやめることでもありません。捨てるべきなのは、同時に成立しない期待を全部抱えたまま進む姿勢です。

例えば、

・短期間で結果を出したい

・でも検証は面倒

・でも生活の不安は早く解消したい

これらは同時には成立しません。しかしフェーズ1では、すべてを握ったまま前に進もうとします。

結果として、どれも満たされない状態が続きます。

フェーズ1にいる人が最初にやるべきこと

フェーズ1にいる人が最初にやるべきことは、増やすことではありません。トレード回数を減らし、1銘柄にかける時間を極端に増やすことです。

直近高値はどこか。

移動平均線はどう並んでいるか。

ここを割ったら撤退、というラインはどこか。

これを、言葉で説明できるまで考える。その過程自体が、フェーズ1から抜けるための訓練になります。

私はまだフェーズ1の途中にいます。しかし、初めて一つの銘柄にこれほど時間をかけ、「数を打たない状態」に向き合いました。それだけで、これまでとは全く違う疲労感がありました。同時に、初めて納得感もありました。

おわりに

フェーズ1は、能力の問題ではありません。怠けの問題でもありません。構造を知らないまま、真面目に行動してしまう段階です。地味です。遅いです。結果もすぐには出ません。

それでも、ここを通らずに残る人はいません。株で生き残る人は、だいたいこのフェーズ1を、静かに引き受けた人です。

この記事は、株で月30万円を目指すロードマップの中でも
「フェーズ1(増やさない・整える段階)」に位置づけています。

フェーズ1では、
利益よりも
ルール
記録
判断の言語化
を優先します。

全体像や前提条件は、以下の固定記事にまとめています。
▶︎株で月30万円を目指す現実的ロードマップ(フェーズ設計)

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