他人事にしていた健診結果
長年、健診で「脂質異常」を指摘され続けてきました。40代から言われていたのに、正直、どこか他人事でした。
今回の健診では、いよいよコレステロールが300を超えました。医師の診察を受けるように書かれていましたが、私はすぐに受診しませんでした。見たくない。考えたくない。薬は飲みたくない。そんな気持ちが先に立ち、いつものように棚上げしようとしました。
けれど、ある出来事で、私の中の「先延ばし」が崩れました。知人が脳梗塞で倒れ、その後、家族までドミノ式に大変になっていく現実を目の当たりにしたからです。
脳梗塞は、倒れた本人だけの話ではなかった
脳梗塞で倒れた本人はもちろん大変です。しかし、私が衝撃を受けたのは、その後に続く「家族の大変さ」でした。
救急搬送、入院、リハビリ、付き添い、説明の同席、書類の手続き、仕事の調整、家のこと。日常が、突然、別物になります。そしてそれは、短期間で終わる話ではありません。
家族は、心配と疲れと判断の連続の中で、じわじわ消耗していきます。
ここで私は、やっと腑に落ちました。脂質異常は「私だけの問題」ではない。いざ倒れたら、私の家族の生活も同時に崩れる。そこまで想像して、初めて、体が冷えました。
私は「病気」だったのかもしれない
脂質異常は、痛くありません。息苦しくもありません。普通に生活できてしまいます。だから、危機感が育ちにくいのだと思います。
でも、数値は嘘をつきません。コレステロール300超という数字は、私が思っている以上に「治療が必要な領域」でした。
医療者の方から、はっきり言われました。脂質異常症は、医学的には病気であり、治療対象です。その言葉は怖かったけれど、どこかで安心もしました。
私が怠けていたのではなく、現実が見えにくい病気に、静かに負けていただけだったのかもしれない、と。
それでも薬を避けたかった私が、服薬を決めた理由
薬を飲みたくない気持ちは、強かったです。できれば食事と運動で改善したいと思っていました。
けれど、知人の脳梗塞と家族の疲弊を見て、私の中で優先順位が変わりました。薬を飲まないことを守るより、血管を守ることが先。
薬は負けではなく、血管を守るための道具。その整理ができた瞬間、腹が決まりました。服薬を決めたのは、怖さに屈したからではありません。現実から逃げないと決めたからです。
私がやっていた「健康そうで危ない習慣」
振り返ると、私は「健康そうに見えるのに、結果が悪くなる」パターンに、きれいにハマっていました。
ヨーグルトを主食にしていた
便秘が長年の悩みで、ヨーグルトが助けになりました。コーラックを手放せたこともあり、私はヨーグルトに救われた気持ちでいました。
でも、ヨーグルトは主食ではありません。量が増えれば、脂質や糖質の積み重なりになります。腸を守っているつもりで、血管には負担になっていた可能性がありました。
豆腐や納豆が減っていた
今思えば、大豆食品を減らしてしまったのは痛かったです。大豆たんぱくは、脂質異常の改善に役立つ数少ない食品だと知りました。
ヨーグルトに寄せた分、大豆が減った。これは方向が逆でした。
菓子パン、揚げ物、常備アイス
菓子パンは、私にとって「つい買ってしまう」ものです。揚げ物も好きです。そして、アイスとお菓子は常備でした。
「たまに」ではなく、家にあるから食べる。少しずつでも毎日積み重なれば、数値は上がります。私の問題は、ドカ食いではなく「少量の常習」でした。
フレンチプレスのコーヒーを毎日
これは盲点でした。私は金属フィルターでコーヒーを淹れていました。抽出方法によっては、LDLに影響する成分が残ることを知りました。
コーヒー自体が悪いのではなく、淹れ方が問題になる場合がある。こういう「知らない落とし穴」が、生活の中に普通にあるのだと思いました。
治療としての食事を「シンプル固定」にした
私は、あれこれ考えるのが苦手です。バリエーションを増やすと、結局崩れます。だから、治療としての食事は「固定」にしました。
最初は空腹で目が回る気がしました。でも、迷わない仕組みにしたら、続けられる気がしました。
朝は固定する
豆腐100gと納豆。ここを固定しました。腸にも良く、脂質にも優しい。骨折中のたんぱく質も確保できます。
昼も固定する
ゆで卵1個、豆腐100g、カット野菜100〜150g。さらに、きのこを100〜150g。
時間がなくても、考えなくても、同じものならできる。治療には、そのくらいの単純さが必要でした。
夜はローテを組む
夜はサバ缶と野菜を基本にしつつ、毎日サバに偏らないようにします。魚・大豆・鶏を回して、負担を分散させる。
ここは「完璧」ではなく「継続」を優先します。
目標は3月下旬。数字より「動ける体」を取り戻す
私には目標の日があります。3月にダンスの発表の場があるのです。
足を痛めていることもあり、体重が減れば足の負担が減ります。ダンスは、体重だけで決まるものではないと思います。でも、重心が軽くなるだけで動きは変わります。
私は「治療」と「体づくり」を結びつけました。こうすると、怖さだけでなく、前向きな力が出てきます。
私と同じように「見ないふり」をしている人へ
脂質異常は、放置できてしまいます。痛くないからです。でも、倒れる時は突然です。そして倒れた後は、本人だけでなく家族の生活まで揺れます。
私は知人の脳梗塞をきっかけに、それを現実として見ました。だから、薬を飲まないことより、血管を守ることを選びました。
もし、あなたも健診結果を見たくなくて放置しているなら。まずは受診だけしてください。治療法を決めるのは、その後でいい。でも、数字を見ないまま時間を過ごすのは、本当にもったいないです。
私はようやく、現実から逃げずに立ち向かう側に立ちました。挫折しそうになったら、また立て直せばいい。治療は、根性ではなく設計だと思っています。私も、続けます。

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