「セントパトリックデー」と自由の女神
ニューヨーク初渡航。わたしが自由の女神のチケットを予約したのは、3月の厳しい寒さと、街中が緑に染まる「セントパトリックデー」が偶然重なる特別な一日でした。 時間は9:30。しかも今回は、自由の象徴である「王冠(Crown)」まで登るという挑戦的なプランです。
「せっかくだから」という精神論ではなく、いかに体力を温存し、不測の事態を回避して完遂するか。大人のための実戦記録です。
■ 地上の渋滞をバイパス。迷わず「地下鉄」へ
アーチャーホテル(ミッドタウン)からバッテリーパークまでは約8km。通常ならタクシーが便利ですが、17日はパレードによる大規模な交通規制で地上は混沌としています。
ここは無理をせず、地下鉄(4・5番線)で渋滞をバイパスするのが賢明です。
- 乗車駅: Grand Central-42 St(グランドセントラル)駅
- 降車駅: Bowling Green(ボウリング・グリーン)駅
地上に出ると目の前がバッテリーパーク。この「歩行距離の短縮」が、後の377段の階段への伏線となります。
■ 09:00|まずは「キャッスル・クリントン」を目指す
公園に着いたら、迷わず円形の石造りの砦**「キャッスル・クリントン(Castle Clinton National Monument)」**へ。ここで予約済みのチケットを確認・入手します。 ※公式を装った客引きは多いですが、この建物内の窓口以外はすべてスルー。これがスムーズな観光の鉄則です。
■ 10:00〜12:30|王冠ミッションと時間の使い方
王冠まで登る場合、島での滞在は最低でも2時間〜2.5時間は見ておく必要があります。
- 第2のセキュリティ: 島に上陸後、王冠へ登るための専用チェックがあります。大きな荷物は持ち込めないため、ロッカーに預ける手間も発生します。
- 377段のらせん階段: エレベーターはありません。狭い階段を自分のペースで一歩ずつ。無理は禁物ですが、たどり着いた先にある王冠の窓からの景色は、まさに一生ものです。
- 待機所を有効に使おう:王冠への階段は、追い抜き厳禁の一本道。焦ってペースを乱せば、頂上に着く前に体力が尽きてしまいます。後ろの視線は気にせず、途中に点在する待避所を賢く使い、自分の呼吸をコントロールしながら一歩ずつ。それが、377段を制覇するための唯一の方法です。
- リカバリーの時間: 階段の上り下りは想像以上に足にきます。島を離れる前に、島内のカフェで温かい飲み物を取り、しっかり座って呼吸を整える時間を持ちましょう。
■ 13:30|ミッション完了と、至福のリカバリー・ランチ」
バッテリーパークへ戻るのはお昼を過ぎた頃。 船を降り、バッテリーパークに戻る頃には、冷気と階段の疲れでエネルギーは空っぽ。ここで「どこへ行こうか」と立ち止まるのは厳禁です。
私は、徒歩圏内の**『フラウンセス・タバーン』を候補に。NY最古のパブという重厚な空気の中、温かいスープやしっかりした食事で体温を戻します。
もし、もっと気軽に好きなものを選びたいなら、近くの屋内モール『ブルックフィールド・プレイス』**へ。清潔で暖かいフードコートがあり、窓の外に広がるヨットハーバーを眺めながら、ゆっくりと足を休めることができます。
■ 立ち寄りスポットもチェック
ランチの後、ボウリング・グリーン駅のすぐ隣にある**「国立アメリカ・インディアン博物館」**に立ち寄るのもおすすめです。入館無料で驚くほど暖かく、椅子も多い。豪華な建築の中で一息つくことで、ミッドタウンへ戻るための体力をリチャージできます。
■ 午後の贅沢:パレードの熱気を「遠巻きに」味わう
グランドセントラル駅に戻ると、そこはパレードの熱気の只中。 あえて人混みの最前列には突っ込まず、緑に染まった街の空気を眺めながらホテルへ向かう。 「王冠まで登った」という達成感を胸に、深入りしすぎず、その場の祝祭感だけを贅沢に味わうのが大人のNY流です。
■ 夜のご褒美はホテルの近くで
「18:00|最後のご褒美は『ホテルのすぐ近く』で」 王冠を制覇し、パレードの熱気を味わった後の夜。ここでさらに遠くの劇場やレストランへ移動するのは、せっかく温まった体と足を再び酷使することになります。
この日は水曜日でハーレム地区にある「アポロシアター」では「アマチュアナイト」が開かれますが、私はあえてこの誘惑を白紙に戻し、ホテルの目と鼻の先で「おいしいディナー」を取ることにしました。
「レストラン候補」
- 王道のNYを味わうなら:Keens Steakhouse (キーンズ・ステーキハウス)
- ホテルから徒歩約3分。1885年創業の老舗。歴史ある内装の中で、絶品のステーキやマトンを。ここなら「NYに来た!」という満足度が非常に高いです。
- 落ち着いたイタリアンなら:L’Amico (ラ・ミコ)
- ホテルから徒歩約10分以内。オープンキッチンで活気がありつつも、洗練された空間で美味しいピザやパスタが楽しめます。
今回の教訓
- 移動は地下鉄で時間を買う。 「ボウリング・グリーン駅」は公園の目の前。
- 王冠への階段は「急がない」。 自分のペースを守ることが完遂のコツ。
- ランチの場所は保存しておく
- 「立ち寄りスポット」は体力と相談。 寒さと疲れを感じたら、すぐ暖かい屋内へ。
- 「セントパトリックデー」はチラ見だけ 先頭に出て見に行ったりしないこと
補足: 王冠までの377段は、かなり急で狭い階段です。当日は、**「脱ぎ着しやすい防寒着」**がおすすめです。外は極寒ですが、階段を登ると体温が一気に上がります。
当日の服装などの準備についてはこちらの記事にまとめました。


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