職場の「お人好し」はもう卒業。退職時のモヤモヤを断ち切る「課題の分離」
「私が辞めたあと、あの人たちは困らないだろうか?」 「『あいつは何も教えていかなかった』と悪口を言われたらどうしよう……」
退職が決まっているのに、周囲の無関心や無責任な態度に振り回され、一人で焦っていませんか?
実は私もそうでした。4年間、前任からひきつぎ、結果として一人で背負ってきた業務がありました。辞めると決まって1ヶ月以上経つのに、誰も「教えてほしい」と言ってこない。それどころか「私はしらんよ」と他人事のような顔をされる。
そんな理不尽な状況に、私は「ビデオまで撮って残すべきか?」とまで悩んでいました。でも、気づいたんです。それは**「いい人」をやりすぎて、自分を消耗させているだけだ**ということに。
11ページの資料を前に、私がペンを置いた理由
実は今回、引継ぎのためにPCの全画面をキャプチャした手順書を作っていました。気づけばその数、11ページ。
「ここに手書きで補足説明を入れなきゃ……」 そう思ってペンを握ったとき、猛烈な虚しさに襲われたんです。
相手は1ヶ月以上も「教えて」の一言も言ってこない人たち。私がどれだけ血の滲むようなマニュアルを作っても、彼女たちはきっと「細かすぎて読めない」「やっぱり動画じゃないとわからない」と、結局は私のせいにするでしょう。
その時、私はペンを置きました。 **「私の貴重な時間(命)を、私を大切にしない人のために使うのは、もう終わりにしよう」**と。
11ページの資料は、私が仕事を全うした「証拠」として残すだけでいい。手書きの親切心までは、もう必要ない。そう決めた瞬間に、心がふっと軽くなったんです。
「教えない」のが悪いのではなく「覚えない」のが彼女たちの選択
アドラー心理学には**「課題の分離」**という考え方があります。
- 私の課題: 業務の手順を、誰でも見られる場所に「置いておく」こと。
- 彼女たちの課題: その資料を見て、業務を覚えること。
私がどれだけ丁寧に教えようとしても、相手に「覚える気」がなければ、それは私の力ではどうにもできない「他人の課題」です。
4年も一人でやってきた私に対して、1ヶ月以上も沈黙を貫いている彼女たちは、暗に「覚える気はありません」と意思表示をしているのと同じ。そこに私がこれ以上のエネルギーを注ぐのは、砂漠に水を撒くようなものです。
「悪者にされる」のを防ぐ、鉄壁の事務的アプローチ
それでも「あいつが教えなかった」と後で言われるのは癪(しゃく)ですよね。 そんな時は、感情を脇に置いて、徹底的に**「事務的な証拠」**だけを残しましょう。
- 最低限のマニュアルを作成する(凝ったビデオは不要です)
- 共有サーバーに格納し、場所を周知する
- 「不明点は在職中に聞いてください」とメール(CC入り)で送る
これだけで、あなたの任務は100%完了です。 退職後に電話がかかってきても、「マニュアルに書いてありますので、そちらをご確認ください。システム上、外部の人間はもう触れませんので」と一言で切り上げる正当な理由になります。
自分のスキルは「自分のため」に使おう
私の場合はHP関係の業務でした。もし、あなたが同じような状況だったと仮定します。職場のITオンチな人たちに振り回されているあなたは、実はとても希少なスキルを持っています。
タグが触れる、HPが更新できる。 その能力を、感謝もされない職場の延命のために使うのはもう終わりにしませんか?
他人の評価は他人のもの。自分の人生のハンドルを、自分自身で握り直しましょう。
これからは、そのスキルを**「自分自身の資産」**を作るために使いましょう。
HP更新のスキルや、タグを触れる知識は、今の時代、立派な資産です。他人に消費されるだけの場所から離れて、自分の言葉を積み上げる「自分の城(ブログ)」を持つのに、遅すぎることはありません。
私が「自分への親切」として選んだ、最初の一歩
- エックスレンタルサーバー:初心者にも優しく、マニュアルが充実しています。「わからない」と嘆く同僚に教えるより、ずっと楽しく設定が進むはずです。
- 自分へのご褒美に。疲れにくいワイヤレスマウス:資料作りで疲れた手を、優しく労ってあげてください。

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