【NY編:第10回・完】旅の終わりに届いたLINE|「自立」の先に見つけた、お礼の種

旅・おでかけ

ニューヨークから帰国して数日。 ダンスの発表会という大きな山場も重なり、私はすっかり「燃え尽き症候群」のような、ふわふわとした脱力感の中にいました。

そんな時、一通のLINEが届きました。今回の旅の相棒、きょうこさんからです。

「自分一人」ではなかったという気づき

「今回の共通の知り合いAさんから、無事帰国されたと聞きました。一緒に撮った写真を送ってくださいね。それから、お土産もとっても美味しかったです!」

そのメッセージを読んで、私はハッとしました。 自分なりに綿密に計画し、英語や物価と戦い、自分の足で歩き抜いた旅だと思っていました。でも、その裏側には、私をきょうこさんに紹介してくださったA子さんの心配りがあり、帰国後の丁寧な報告があり、そしてそれを受け取って喜んでくれる仲間がいた。

旅は、出発する前から、そして帰ってきた後も、誰かの優しさの上に乗っていたのです。

「遠慮」という名の、小さな壁

翻って、自分はどうだったか。 きょうこさんよりずっと年上の私は、ついつい「あまりしつこく連絡したらお邪魔かしら」「お礼もほどほどに……」なんて、良かれと思って「要らぬ遠慮」をしてしまっていました。

でも、彼女の真っ直ぐな言葉に触れて気づきました。 感謝を伝えることに、遠慮なんていらない。むしろ、きちんと言葉にして、次へと繋げていく行動こそが、これからの新しい道を切り開いていくのだと。

慌てて返信し、私の連れがのちに訪れた教会で見せた「自ら当事者として行動した変容」を伝えました。

ニューヨークがくれた、本当の「お土産」

今回の旅で、私は多くのことを学びました。 自由の女神の王冠への登り方、お味噌汁の尊さ、そして『チラムネ』に見る「今」を生きる覚悟。

でも、最後にスーツケースの底で見つけた一番のお土産は、**「誰かに支えられている自分を認め、感謝を次へ繋いでいく」**という、温かな心の循環でした。

英語ができなくても、道に迷っても、最後にお礼を言い合える仲間がいれば、旅は何度でも「成功」になります。

そういえば、地下鉄で、OMNYカードのチャージがわからなかったとき、通りかかった親切な女性に操作を手伝っていただいたこともすっかり忘れていました。

自由の女神では、見ず知らずの女の子とお互いの撮影を助け合いもしました。

…これらの思い出の一つひとつが何物にも代えがたい宝物になりました。

エピローグ:新しい物語の始まり

3月31日をもって、私は今の職場を卒業します。 そして4月。新しい場所で、新しい人たちに出会います。

ニューヨークの螺旋階段を一段ずつ登ったように。 そして、帰国後に届いたLINEに心を震わせたように。 これからは「遠慮」を「感謝」に変えて、目の前の一人ひとりと向き合っていこうと思います。

全10回にわたるニューヨーク旅行記。 最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました。 私の旅は、ここ福井で、また新しく始まります。

Keep walking, with gratitude. (感謝とともに、歩き続けよう)

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