「私にもできた」動画作成講座の学びを発信に活かす方法(後編)



前編では、私が動画作成講座を受講し、ジム通いの様子を撮った動画を作ってプロから講評をもらった話をご紹介しました。後編では、講座の構成や、他の受講生の作品から学んだこと、プロのYouTuberならではの裏話をまとめます。

前編はこちら

その他参考になったこと



今回受講した研修は、1回目は講義中心、1週間挟んで、2回目は作品鑑賞と講評、という構成でした。1回目の最後で課題が出され、条件や使用するアプリなどを確認して、1週間の間に動画を作成するというもの。受講生は私を含め数名でした。中には、自分で撮影するものが思い浮かばない方のために、講師が普段撮っている動画の現場に一緒に行き、習いながら自分も撮影する、というオプションもありましたが、私は残念ながら仕事で参加できませんでした。

そこでいろいろ興味深いことがわかりました。

全く同じ動画を使って編集しても個性で変わる

講師が普段動画であげているのは居酒屋の紹介。この日は昆布締めした魚をカルパッチョにするなど、イタリアンメニューにするというものでした。撮影は受講者のうち数名が講師のカメラで行い、編集は受講者が各々自宅でされていました。作品はどちらも画質のせいかとても鮮明で、対象もはっきり映っており、説明も的確でした。しかし、最後の最後で、全く違う動画であるとわかります。それは、一人は料理を「はいどうぞ」と提供する側に立ったこと、もう一人は「いただきます」と食べる側になっていることでした。このようにスタンスがはっきりわかるポイントを押さえるととてもわかりやすいことが如実にわかるのは、この研修の醍醐味でした。

プロのYouTuberならではの裏話や工夫


  **炎上対策**:

実際、講師がアップされている動画のコメント欄を見せていただきましたが、相当キツいコメントがありました。普通のメンタルではなかなかやっていけないくらいです。講師の対処法としては「特定のコメント投稿者をブロックする機能を使うコミュニティ管理」「ネガティブなコメントを見ても、他のことで気分を紛らわすようにする」などですが、できる対処はしつつ、私の車のメーター映り込みのような点も含め、炎上しないよう学んでいくことがプロアマ問わず必要だと感じました。


– **長時間の撮影の工夫**:

講師は商品紹介を淡々とやる中で、最初は全く再生回数が伸びなかったところ、ある商品がきっかけで動画の再生回数が伸び、今ではプロとして展示会に招待されるまでになったそうです。長時間の撮影は思ったよりハードらしく、前述のネックホルダーなどのアイテムは必須だそうです。また、撮影は基本どこかへ出かけて行うので、機材も増えるし重量も気になります。そこで、照明はほぼ持ち歩かないとのこと。その分、カメラの性能などで補うようです。実際、居酒屋の作品はとても明るかったのですが、照明は使わなかったと聞き、正直驚きました。


– **企画の検索**:

企画が浮かばない時、あるいはターゲット層を絞る時などは、チャットGPTの助けを使うとうまくいく場合があります。「中高年に受ける動画を作りたい」「ダイエットに関して視聴者の目を引く動画を作りたい」など、的確な指示を出してアイディアをいくつか出してもらい、自分のオリジナリティを入れて進めていくと良いでしょう。
– **音声ソフトの使用**: 文字での説明も大事ですが、音声で説明を入れると動画が見やすくなります。自分で録音して入れても良いですが、「ゆくも」というテキスト発話サービスも利用できます。(株)アクエストの音声合成ライブラリを使用しており、個人の趣味範囲での利用は無償ですが、生成した音声を営利目的(広告付き動画配信含む)で使用する場合は商用ライセンスの購入が必要です。
– **手ブレ対策はお金で解決**: ジンバルや三脚を使うと格段に画像の質が良くなり、見やすい映像ができます。そこまでできない場合は、机や壁、地面など「動かないもの」にカメラや携帯を密着させて撮ると良いそうです。

受講生の作品から学んだこと

  **撮影画面の使い方**: 私は携帯で見る動画と聞いて単純に縦の画像を撮っていたのですが、受講生の作品を見ると、横の動画を使って上下に説明を入れるというやり方も絵と字が被らずスッキリすることがわかりました。


– **画像の水平は意識する**: 講師が何人かの作品で指摘していましたが、撮影時に水平かどうかを意識することはとても大事です。iPhoneはガイドのラインが入るのでわかりやすいですが、それ以外のカメラや携帯は常に意識しないと曲がってしまい、見づらくなりがちです。


– **対談ものなどは冒頭にダイジェストを入れる**: 対談をメインにした動画を作成された方の作品があったのですが、その中のキーワードやパワーワードを入れたダイジェストを冒頭に持ってくると、とても引き締まった印象になるそうです。


– **希少な映像などは説明ありき**: 普段なかなか撮影できない鳥や動物を偶然撮影できた場合などは、とにかく説明が大事。知らない人にいかに興味を持ってもらうか、という観点で説明を入れることは必須です。


– **自分らしさでまとめる**: 例えば自分が女子高生ならば文字やテロップもそちらに寄せる、などわかりやすい情報が、特にショート動画では活きるようです。


– **お手本を真似ることもあり**: 自分の興味ある分野(自然観察系)ですでに活動されている方の作品では、手本となる動画をかなり忠実に再現されていました。再生回数の多いショート動画を参考にされたとのこと。両方見比べてみましたが、対象は全く別のものでしたがとてもよく再現されていて洗練されていました。「まね」というとあまり印象がよくないですが、闇雲に進むのではなく一度お手本をなぞってみることはどんな習い事でもやることなので、おすすめです。


– **写真だけの動画も楽しい**: 写真をつなぎ合わせて作品を作った方がおられました。一枚一枚のチョイスも素敵で、あまりひねってはいませんが画質自体が綺麗なので見栄えします。講師のアドバイスは「写真と写真の間に説明を入れるともっとわかりやすくなる」ということでした。私も仕事で使う手法ですが、説明を入れることは意識していなかったので大いに参考になりました。


– **文字数とカットの長さを合わせる**: 動画や写真に説明を入れる場合は、文字数によって読み上げる時間を考え、長短をつけることが大事です。


– **固有名詞の取り扱いの工夫**: 場所の名前、組織の名前などは、知っている人にとっては何の違和感もありませんが、知らない人にとっては置いてけぼりになりがちな情報です。宣伝したいなら説明があった方が親切ですし、説明しづらい場合は「置き換え」ることもありです。


– **海外向けの動画の傾向**: 楽器の演奏をメインにアップしている方は海外向けを狙っていて、言語の工夫や見せ方も直感的でした。実際、海外の方の動画ではあまり字幕が入らないようです。いわゆる「ノンバーバル」という手法。私は普段あまり見ないのですが、気になる方は検索してみてください。

まとめ

 この講座で、動画制作の実践的なノウハウを学びながら、自分の制作した動画のフィードバックを受けることで、改善点を具体的に把握することができました。また、他の参加者の作品や苦労した点などを伺い、興味の幅が広がりました。中には、静止画だけをつなげた動画もあり、画質とBGMが良いと、とても見やすいと感じました。

プロのYouTuberからの貴重なアドバイスを活かして、次回はさらにクオリティの高い動画を目指して挑戦します

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