福井の「減くるま社会」への第一歩。駅前の熱量とタクシー活用で、中高年の移動を再定義する

駅前にあふれる新しい熱量と、「滞留」する価値


先日、SNSでふと目にした福井駅前の複合施設内のコワーキングスペース「越乃バレー(KOSHINO VALLEY)」。学生月額7,000円、大人12,000円(いずれも税別)という驚きの価格設定は、どうやら行政の補助金制度のおかげであることがわかりました。この事実だけでも、市の「本気度」を感じずにはいられません。


これまでは「車で通り過ぎるだけ」だった駅前が、若い世代や起業家が「滞留する場所」へと変わろうとしています。この熱量は、地方都市が生き残るための大きな鍵になるはずです。

巨人戦を前に考える、車社会の「4kmの壁」


一方で、来週に控えた福井県営球場での巨人戦。家族総出での観戦を心待ちにしていますが、立ちはだかるのは「移動」という高い壁です。


球場までの約5km。歩くには体力が心配で、車を出せば大渋滞と駐車場不足に巻き込まれる。シャトルバスや路線バスも、帰宅時は一時に集中し、いつ乗れるかわからない。そんな「車がなければどこへも行けない、でも車があるからこそ不自由」という、地方特有のジレンマを痛感しています。

なぜ今、「減(脱)くるま社会」が必要なのか


福井市中心部のアリーナ建設について、建設費高騰と駐車場問題による議論が続いています。しかし、今回の巨人戦のような事態を経験するたびに、私は「公共交通でアクセスできる集客施設」の重要性を確信します。


私たち50代・60代は、高齢者と呼ばれるにはまだ早い世代です。だからこそ、今のうちに「玄関から目的地まで車」という思考から卒業し、バスや鉄道を賢く組み合わせる「減くるま社会」のマインドを育てておく必要があるのではないでしょうか。

地方の「足」を守るタクシーの「時間貸切」という選択肢


公共交通を使いこなす上で、私が最近再発見した「ツール」があります。それがタクシーの「貸切(時間制運賃)」予約です。
都会のようなタクシーアプリの配車が難しい混雑時でも、地元のタクシー会社に直接電話で「貸切」を相談できることは、意外と知られていません。


「貸切」という戦略: 福井では30分単位(4,000円程度〜)から貸切が可能です。行きはメーターで、帰りの最も混む時間帯だけを「時間指定で貸切予約」しておく。これだけで、混雑を避けた場所でスムーズに車に乗り込み、家族全員が笑顔で帰路につけます。


「時間」と「体力」への投資: 「タクシーは贅沢」と考えるのではなく、渋滞や待ち時間による消耗を避けるための「必要なコスト」と捉え直してみる。これは、私たちが目指す「小さな経済的自立」の一環でもあります。

心のよりどころとしての「街歩き」


車を手放すことは、自由を失うことではありません。むしろ、タクシーのようなサービスを賢く使い分け、公共交通を支える側に回ることで、私たちの街はもっと歩きやすく、魅力的な場所に変わっていきます。
周囲の目を気にして家の中に留まるのではなく、自律的な意志を持って街へ出る。その小さな一歩が、私たち自身のこれからの人生を、より軽やかで自由なものにしてくれると信じています。

まずは予定が決まっている方は、以下のいずれかのタクシー会社に電話して、「来週の〇日に、〇時から〇時間ほど貸切が可能か、料金はいくらか」を確認してみてください。

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