新聞記事から
今朝の新聞で、「中国が抹茶市場を席巻」という記事を読みました。
中国が世界の抹茶生産量の約7割を占めるまでになり、世界最大の抹茶生産国になったと報じられていました。
記事を読んだときの率直な感想は、「やっぱりそうか」でした。
私はここ数年、海外旅行先で抹茶ブームを何度も目の当たりにしてきました。
カフェでは抹茶ラテが人気ですし、お菓子売り場でも抹茶味の商品をよく見かけます。以前は日本好きの人が知っている飲み物という印象でしたが、今では世界中で親しまれる存在になっているように感じます。
そんな状況を見ていると、需要の拡大に合わせて中国が本格的に生産に乗り出すのは時間の問題だろうと思っていました。
中国を旅行すると、その国の持つ圧倒的な規模に驚かされます。
人口の多さだけでなく、市場の大きさやスピード感も桁違いです。
最近では雲南コーヒーも大々的に売り出されていますが、有望な市場が見つかれば、一気に生産体制を整えていく力があります。
ですから、抹茶も同じ流れになったとしても不思議ではありません。
実は昨年、学校での茶道体験をお手伝いする機会がありました。
その際、抹茶の品薄や価格高騰を実感しました。
子どもたちに日本の文化を体験してもらう場でさえ、必要な抹茶の確保に気を配らなければならない状況になっていたのです。
その経験もあって、「抹茶は日本固有の文化だから大丈夫」と楽観的には考えられなくなりました。
もちろん、抹茶文化が日本で育まれてきたことは間違いありません。
けれども、世界中で抹茶が飲まれる時代になった今、「日本のものです」と語るだけでは十分ではないような気もしています。
では、私たちはどうするのでしょうか。
私は、中国が抹茶を大量生産する流れそのものは受け入れるしかないと思っています。
世界中で需要が増えれば、生産量の多い国が参入するのは自然なことだからです。
その一方で、宇治や伊勢、滋賀、静岡、鹿児島など、日本各地の茶どころをこれからも応援していくのかどうか。
少し値段が高くても、そうした産地のお茶を選び続けるのかどうか。
本当に問われているのは、そこなのかもしれません。
文化は「守りましょう」と言葉で語るだけでは残りません。
日々の暮らしの中で何を選ぶか、その積み重ねによって支えられていくものではないでしょうか。
中国が抹茶市場を席巻するという記事を読みながら、そんなことを考えました。
皆さんは、どう思われますか。

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