中高年女性初上海ひとり旅。行ってきました!

バタバタ決めて予約しましたが、できる限りの準備はやりました。ただ、電子決済ができるかどうかは試しようがなかった・・・。


■「また使えなかったらどうしよう・・・」

今回の上海一人旅、実は出発前から大きな不安がありました。

というのも、昨年、中国の別の都市(成都)への旅行では、アリペイやウイチャットが全く使えず、同行者に頼るか、クレジット決済をするしかなかったのです。幸い、ツアーで行ったのであまりお金を使う場面はありませんでしたが、それでもタクシーで現金が使えず乗車拒否された時は、同行者がいなければ随分困ったことになったでしょう・・・。

あのときの「がっかり感」は、今も鮮明に覚えています。そんな経験があったからこそ、今回は自分ひとりでなんとかするしかない一人旅に、正直かなり緊張していました。


■アリペイ、今回は使えました!そのためにやった準備

結論から言えば、今回は無事アリペイが使えました! 本当に「やったー!!」という気持ちでした。

では、なぜ今回はうまくいったのか?前回と違う、事前にやっておいた準備をまとめます。

1. クレカの紐付けを複数設定

 アリペイの登録は、前回同様、パスポート番号の入力、クレジットカードの登録なども日本で完了させておきました。違いは、今回はクレジットカードを複数枚「紐付け」したことです。

2 カード会社に連絡

 旅行サイトに質問コーナーがあるのをご存じですか?フォートラベルなどです。ここでは、口コミや旅行記だけでなく、サイトを通じて質問を出すと、会員登録している旅行経験者に連絡がいき、回答がもらえるしくみになっています。会員登録は無料です。

 わたしは事前に前回渡航の実情を公開して旅行サイトで質問を出しました。するとすかさず、何件もの回答をいただくことができました。そこで得た知識として「カード会社に事前に連絡してセキュリティの緩和を申し出る」ことが有効だと知ったのです。

 私の場合、電話でカード会社のカスタマーセンターにコンタタクトを取りました。相手は慣れている様子で、渡航先、使いたいアプリ(今回はアリペイ)、渡航期間、渡航目的、お金の用途、使いそうな金額など、事細かくヒアリングされました。最後に「これはあくまでセキュリティの緩和措置で、利用を確約するものではない。いうまでもなくカードの盗難などにはくれぐれも気を付けるように」という趣旨の注意を受けました。それでも何もしなかった時より少しだけ心に余裕のようなものが湧きました。


■最初に支払えた瞬間の「ホッとした」体験

到着初日、夕飯のためにレストランに入り、勇気を出して飲食店で支払いしてみました。 スマホを出して、アリペイの画面を出しました。こちらが表示するのか、相手のコードをスキャンするのかよくわからないそぶりをしていると、店員がスマホのアイコンを指さして教えてくれました。


ピッ。


一瞬で決済完了です。

「えっ、もう終わり?」「使えた……!」

思わず心の中でガッツポーズ。あの安心感は、言葉では表せません。すぐにサイトからメッセージがあり、どのカードでいくら決済されたのか通知されました。間違いありません。私がセキュリティ緩和を申し出たカードから引かれるようでした。

 今回の旅では全てこのカードからの引き落としになりました。私は2枚のクレジットカードを紐付けしたのですが、どうやら一方のカードが優先になったようです。


■現地で驚き、”現金だけ”のパターンもあった!!

今回の旅では、タクシーなどを利用しなかったので「現金NG」な場面には正直出くわすことはなかったです。使えるとなったら迷わずアリペイ一択になりました。「これ、使いすぎ注意だな」と思うくらいスムーズにできました。

ただ。

帰国前日の夜、夜市に行った際、あるお店で「現金しかダメ」と言われたことがありました。

そこの夜市は22時までなのですが、10分前くらいに駆け込んだ土産屋さんがお金の計算をしておられました。

あれこれ物色して欲しいものをレジの女性に差し出し、「多少銭?」と聞いたところ、支払う前に「現金だけだ」と言われたのです。これにはちょっと面食らいました。

現金がダメという経験はありましたが、現金しかダメというパタンもあるのですね・・・。

つぎに行った飲食店でもアイスクリームを買って、試しに「キャッシュは使える?」と聞いたところ「大丈夫です」と言われました。

これはあくまで想像ですが、最初のお店では、計算をされていたので当日の売り上げ決算をしてしまったのではないでしょうか???

 この夜市はとても観光客に人気の場所で、フードコートのようなところには、珍しく日本語表記もあったので、観光客相手に慣れていて、現金の持ち合わせがあるのではないでしょうか・・・。

 現金がだめ、と断られるのは、厳密にいえば「おつりがない」ということらしいのです。通貨なのですから断る方が本当は??ですよね。


■年齢じゃない。「情報」と「準備」が使えるかどうかを決める

スマホ決済というと、「若い人向け」「中高年にはハードルが高い」と思われがちですが、 実際には**”年齢”ではなく”準備”がすべて**でした。

逆にいえば、知らないまま現地に行ってしまうのが一番のリスク。 だからこそ、

  • どのアプリを入れるか
  • どの設定が必要か
  • 通信手段はどうするか

を事前に把握しておくことが、旅の自由度を大きく変えてくれます。

郷に入れば郷に従う・・・

 わたしは普段日本国内ではほとんど電子決済を利用しませんが、中国ではとても電子決済が進んでおり、「もう何年も現金を見たことがない」という人が、私の予習した動画にたくさんでてこられていました。普段自分がやらないからと言って海外旅行となれば、それはなるべく相手のお国の事情に合わせた方がいいですよね。今回は無事アリペイが使え、また、旅行期間に幸いカードの「不正使用」もされなかったので、良い経験になりました。

これからは日本での電子決済もチャレンジしてみようと思います。


■まとめ:不安な人ほど、準備してみて

中国旅行に限らず、海外でのスマホ決済は最初は誰でも不安です。 でも、しっかり情報を集めて準備さえすれば、年齢やスキルに関係なく、必ず使えるようになります。

そして使えるようになると、旅の自由度が一気にアップ! 不安で行動が制限されることも減り、安心して、目の前の体験を楽しめるようになります。

「不安な人ほど、準備してみてください」 今回の旅を終えた私から、そんな言葉を贈りたいです。


■ おまけ:日本でアリペイを試せる、と思っていたが・・・

  不安のまま海外に行くのは嫌なので日本で試せないかと思っていましたが、結論、わたしの場合は「不可」でした。

 事前にはやりませんでしたが、帰国してから、とある観光地で「アリペイ可能」の表示があったので、「アリペイで払います」と言ってQRコードを差し出しましたが、店員さんがやってみて「できませんね」と言われてしまいました。

いろいろな記事を読むと日本のコンビニでアリペイが使えます、というような記述を目にしますが、「要注意」です。アプリの細かい設定のことまで書いてないですが、別の方法があるのかもしれません。機会があれば調べてみたいと思います。


次回は:「それでもWeChat Payが必要になる時が来るとは…?」(体験談つづきます)です。