「無職になる」と聞いたとき、まず生活の不安を思い浮かべる人は多いでしょう。
多くの情報も、その不安に焦点を当てています。
私自身も最初は、そういう視点から考えていました。
しかし実際に向き合ってみると、収入のこと以上に直面する課題がありました。
それは「自分をどう説明すればいいのか」という問題です。
このブログ記事は、無職になった感想を綴るものではありません。
これまで“ちゃんとやってきた人”ほど、次の一歩で言葉に詰まりやすくなる理由を整理し、読者の視点で読み進められるように構成したものです。
はじめに|再就職の前に、立ち止まって整理した理由
失業後、すぐに求人を探し始めることはできます。
ただ、60代という年齢を考えると、若い世代と同じ進め方がそのまま通用するとは限りません。
実際に動き出す前に、何を整理しておく必要があるのか。
再就職を現実として考え始めた段階で、最初に確認したことを5つに分けてまとめます。
これは成功談ではなく、準備の記録です。
整理① 収入と支出を現実的に把握する
失業給付と年金のタイムラグ
失業給付がいつから、どの程度受け取れるのか。
年金の受給開始時期と重なるのか、空白期間があるのか。
制度の細かい違いよりも、「いつ・いくら」が生活にどう影響するかを整理しました。
数字を把握することで、不安が完全になくなるわけではありませんが、想像だけで悩む状態からは抜け出せます。
生活費を「削る」のではなく「区分する」
すべてを切り詰めるのではなく、
固定費と変動費を分けて考えました。
今すぐ見直せるものと、すぐには動かせないものを分けておくことで、
働き方の選択肢を現実的に考えられるようになりました。
整理② 雇用形態を先に決める
正社員・非正規・会計年度任用の違い
求人票を見る前に、
どの雇用形態を現実的に選ぶのかを整理しました。
正社員、非正規、会計年度任用。
それぞれにメリットと制約があり、年齢による影響も異なります。
「どれでもいい」と思っていると、判断が後ろ倒しになります。
「条件が良い仕事」が合うとは限らない
収入や肩書きが魅力的でも、
勤務時間や業務量を考えると継続が難しい場合もあります。
条件の良し悪しと、自分に合うかどうかは別の問題として考えました。
整理③ 年齢による制限を前提に考える
年齢は「努力で覆せる条件」ではなかった
求人を見ていく中で、
年齢制限が明示されているもの、暗黙に想定されているものがあると感じました。
努力すれば解決できる条件と、
前提として受け止めるしかない条件を分けて考える必要がありました。
落ちる理由を自分の問題にしない
不採用が続くと、理由をすべて自分の能力に結びつけたくなります。
ただ、年齢や条件による不一致は、個人の問題とは限りません。
切り分けて考えることで、必要以上に消耗せずに済みます。
整理④ 家族の状況を無視しない
配偶者の収入や生活リズムの変化
再就職は、自分一人の問題ではありません。
配偶者の収入や生活リズムの変化が、家計や日常に影響します。
自分の働き方が、家庭全体にどう影響するのかを整理しました。
「迷惑をかけない」より「持続可能か」
短期間なら無理がきく働き方でも、
長く続くかどうかは別です。
「迷惑をかけない」ことよりも、
無理なく続けられるかを基準に考えました。
整理⑤ 感情と判断を切り分ける
不安なときほど決断を急がない
失業直後は、不安が強く、判断を急ぎがちになります。
焦って決めたことほど、後から見直す必要が出てきました。
感情が強い時期の判断は、一時保留にすることも選択肢にしました。
判断は「一度で決めなくていい」
応募するかどうか、続けるかどうか。
すべてを一度で決めなくてもいいと考えました。
途中で方針を変えることも、失敗ではありません。
おわりに
再就職は、勢いよりも準備の影響が大きいと感じました。
ここに挙げた5つは、特別な方法ではありません。
ただ、最初に整理しておくことで、
迷いが減り、判断がしやすくなったのは確かです。
必要な部分だけ拾い、合わない部分は読み飛ばして構いません。

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