最長寒波が教えてくれた、ニューヨークのホテル選び――目から鱗だった一つの条件

旅・おでかけ

ここ数日、日本列島は今季最長クラスの寒波に覆われました。
雪が積もり、低温注意報が続き、外に出るだけで体力を消耗する日々です。

寒波が私を奮い立たせた?

その寒さの中で、私は思いがけない気づきを得ました。
3月に訪れる予定のニューヨークを、ようやく「現実の気候」として想像できるようになったのです。

3月のニューヨークは「春」ではなく「寒さのある都市」

3月と聞くと、つい春を連想してしまいます。
けれど、ニューヨークの3月はまだ寒く、風が強く、体温を奪われやすい時期です。

観光中は歩き回るので何とかなります。
問題は、一日が終わってホテルに戻った後でした。

冷え切った体を、どうやって立て直すか。
この問いが、ホテル選びの前提を大きく変えました。

冷蔵庫より、2ベッドより、先に浮上した条件

それまで私が考えていた条件は、よくあるものです。

・2ベッド
・冷蔵庫
・立地の良さ
・価格とのバランス

ところが寒波を体で経験した途端、
頭の中で条件の順番が入れ替わりました。

冷蔵庫より前に、
2ベッドより前に、
**「体を温め直せるかどうか」**が浮上してきたのです。

ニューヨークのホテルには、バスタブが少ない

ここで現実にぶつかりました。

ニューヨークのホテルは、
シャワーのみの客室が非常に多いのです。

理由は理解できます。

・欧米には「湯に浸かる」文化が薄い
・建物が古く、改修でシャワー化されている
・短時間で済ませる生活様式

合理的ではあります。
ただ、日本の中高年の体には、必ずしも合うとは限りません。

バスタブを探すと、価格が一気に跳ね上がる

さらに悩ましかったのは、価格でした。

バスタブ付きの客室は、
アクセシブル対応や上位グレードになることが多く、
6泊で10万円以上、価格が上がるケースも珍しくありません。

ここで、別の問いが生まれます。

・毎晩必ず湯に浸かるのか
・スパ付きホテルで代替できるのか
・そもそも毎回スパに行くのか

考えれば考えるほど、
ホテル選びは単なる比較ではなくなっていきました。

「静かに暮らすためにNYへ行くのか?」という違和感

ある段階で、私は別の違和感を覚えました。

ニューヨークへ行って、
静かに暮らしたいのだろうか。
よく眠ることが目的なのだろうか。
健康を確認するための旅なのだろうか。

極寒とはいえ、
それは少し違う気がしました。

ニューヨークは、
多少の寒さや疲れを引き受けてでも、
行きたいと思う都市だったはずです。

回復は目的か、それとも下支えか

ここで、ようやく整理できたことがあります。

バスタブは、
旅の目的ではありません。

けれど、
旅を壊さないための下支えにはなり得る。

守りに寄せすぎると、
ニューヨークである意味が薄れる。

かといって、
無視すると体がついてこない。

その間で迷うのは、
ごく自然なことなのだと思います。

この迷走は、誰にでも起きうる

ホテル選びは、
単なる設備の比較ではありません。

・年齢
・体力
・寒さへの耐性
・旅に何を求めているか

それらが、思いがけず浮き彫りになります。

だから迷う。
そしてその迷いは、
多くの人が心の中で経験しているものではないでしょうか。

結論の代わりに、判断の軸だけ残しておきます

私は最終的な答えを、まだ一つに決めていません。
ただ、判断の軸ははっきりしました。

・バスタブは「贅沢」ではなく「保険」
・価格は「高い/安い」ではなく「何を買っているか」
・回復は「目的」ではなく「下支え」

もし、3月のニューヨークや寒い都市を旅する予定があるなら、
一度だけ自分に問いかけてみてください。

この旅で、私は何を守り、何を引き受けたいのか。

その答えが見えたとき、
ホテル選びの迷走は、
少し意味のある時間に変わるはずです。

コメント