仮想通貨の積立は損?60代で気づいた手数料の落とし穴と、後悔しないための「出口」の整え方

老後の備えとして始めた「ビットコイン積立」の違和感

「これからは暗号資産(仮想通貨)の時代かも」 そう思って、おくればせながら、2年ほど前に老後の小さな経済的自立を目指して始めたビットコインの積み立て。毎月1万円ずつ、コツコツと19回。初期投資の30万円と合わせれば、それなりの金額になるはずでした。

しかし、画面に表示される評価額を見て、私は首を傾げました。 「全然、増えていない……」

なぜ、時間をかけて積み立ててきたのに資産が増えないのか。そこには、私たち初心者がつい見落としてしまう「場所」と「手数料」のカラクリがありました。

意外な事実。「積立サービス」が実は損といわれる理由

多くの取引所が提供している「自動積み立て」は、一見便利で初心者向きに思えます。しかし、そこには大きな落とし穴があります。それが「販売所スプレッド」という目に見えないコストです。

  • 販売所スプレッドとは?:取引所が上乗せしている「実質的な手数料」のこと。
  • 積立のカラクリ:便利な自動積立は、多くの場合、このスプレッドが高い「販売所」から購入されます。

例えば、スプレッドが5%ある場合、1万円分買った瞬間に資産は9,500円に目減りします。積み立てるたびに、せっかくの資金が削られていたのです。これでは相場がよほど上昇しない限り、利益を実感するのは難しくなります。

「よくわからない」が招いた最大の失敗

私は投資の「出口」を決めていなかったため、ずっと「ほったらかし」金額の推移をみていませんでした。ずいぶんひさしぶりにみて、価格が動いた際に慌ててしまいました。

「一度リセットしよう」と、よくわからないままビットコインをすべて売却し、イーサリアムを買い直してしまったのです。

この行動が、さらに資産を減らす原因となりました。

  1. 売却時にスプレッドで引かれる
  2. 買い直し時に再びスプレッドを払う

私のように、「よくわからないまま動くこと」は、手数料を二重、三重に支払う行為に他なりません。中高年の私たちにとって大切な資産を守るには、感情で動くのではなく、「論理的なルール」が必要だと痛感しました。

不安を解消するための「資産の整理」と「待ち」の戦略

こんな私のように失敗しないよう、まずは以下の3ステップで頭の中を整理することをお勧めします。

手数料の高い積立を「停止」する

まずは無駄なコストを止めることが先決です。これ以上、目減りする仕組みにお金を投じるのはやめましょう。

資産を統合して「見える化」する

「積立枠」と「通常枠」に分かれている資産を一つにまとめます。全体の数字がはっきりすることで、現状を冷静に把握できるようになります。

出口を決めて「静観」する

急いで使うお金でないのなら、慌てて売る必要はありません。 「元本まで戻ったら半分売る」「〇年後までは動かさない」と出口のルールを決め、あとは日々の生活や、自分の楽しみ(私の場合はブログやボランティア活動)に集中しましょう。

投資を健全な精神で行うために

50代、60代からの投資は、決して「ギャンブル」であってはいけません。 大切なのは、自分が納得できる仕組みで運用し、それが日々の生活の不安を煽るのではなく、未来への小さな安心材料になることです。

「よくわからない」という不安は、知識と整理で解消できます。 失敗も一つの経験。それを糧にして、一歩ずつ自分のペースで歩んでいきましょう。

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