イベントの熱気は、契約書を読ませてくれない
コーヒーフェスの会場で、淹れたてのコーヒーを飲みながら「このマシン、50箱買えば無料ですよ」と言われたら、つい「いいかも」と思ってしまいます。私はそうして、ドルチェグストのサブスクを契約しました。
実は、イベントのノリで契約してしまうのは初めてではありません。以前、コストコでクラフトビールのサブスクを契約して、失敗したことがあります。
ビールの場合:「手に入りにくいものが届く」に弱い私
手に入りにくいビールが、自宅に届く。この一文だけで、うれしくなってしまうんです。
でも、家族のサイズには明らかに合っていませんでした。冷静に考えると、市内のクラフトビールのショップに年に数回行けば、新鮮なビールが飲めます。リカーショップにも、いろいろなクラフトビールが並んでいます。800円くらいするので、確かに安くはありません。けれど「買おうと思えば買える」のです。
サブスクは、そこをうまくついてきます。
- 差額: 缶で買うより少しお得に見える
- 希少性: 普段は手に入りにくい
- お得感: 今ならこの特典付き
- 便利さ: 家まで届く
4つとも、買う側の「うれしい」を的確に突いています。そして、うれしさが続いても、家族の暮らしぶりは変わっていくのです。
コーヒーの場合:好きなのに、暮らしに合わなくなった
ドルチェグストのマシンは、50箱買うと無料になる契約です。コーヒー自体はとても気に入っています。ただ、家族の人数や暮らしぶりが変わって、だんだん合わなくなってきました。カプセルはコストコでもスーパーでも、いつでも買えます。縛りで買い続ける理由は、もうありませんでした。
そこで解約フォームを探して入力してみると、「マシン返却に8000円」の文字が出ました。つまり、まだ50箱に届いていないということです。
では、何箱買ったのでしょう。注文履歴の画面には、日付と注文番号と金額が並ぶだけで、累計の箱数は出ていません。各注文の「確認する」を開けば数えられますが、8件を順に開いて足し算するのは、正直、面倒です。
メールで「あと何箱ですか」と問い合わせましたが、1週間たっても返信はありませんでした。思い切って電話すると、答えはすぐに分かりました。48箱。あと2箱です。
その日は解約できず、次回の定期便を11月上旬に前倒しして届けてもらうことになりました。注文最低箱数は6箱なので、4箱ほど余計に買うことになります。コーヒーですから飲みますけれど、「前回のときに分かっていれば」と思わずにはいられません。しかも、解約はあらためて電話が必要とのことでした。平日の昼間に電話できる人ばかりではないはずです。フォームもありますが、正直見つけるのに苦労しました。
契約の入口は丁寧に磨かれているのに、出口は見つけにくい。「数えられる」ことと「分かりやすい」ことは別のはずです。商品が悪いわけではありません。だからこそ、出口の分かりにくさが残念でした。
同じ目に遭わないための5つのメモ
- その場で決めない。縛りの箱数・違約金・返却費用を写真に撮って帰り、翌日に決める
- 「買えるのに、なぜ届けてもらうのか」を一度考える。店で買える物なら、サブスクの価値は「届く便利さ」だけ
- 注文のたびに、累計をメモする。画面に出ていないなら、自分で数える
- 解約フォームを、契約したその日にブックマークする
- 電話の受付時間と曜日を、最初に控えておく。平日しか受け付けないなら、先にフォームで動く
うれしくなる気持ちと、暮らしに合うかどうかは別の話です。ビールでは、その差に気づかず失敗しました。コーヒーでは、解約の出口の分かりにくさを知りました。次にイベントで「いいな」と思ったら、まず一晩、寝かせようと思います。
(11月に荷物が届いたら、解約の続報を書きます)


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