中国旅行が決まると、意外と悩むのがスマホの通信環境です。
ホテルや飛行機を予約したら、次は現地でインターネットを使う準備。そこで候補に挙がるのが、スマホにダウンロードして使う「eSIM」です。
以前、中国旅行の通信手段を調べたとき、候補にしたのがトリファ(trifa)でした。
日本語で準備できるのは安心。でも、もう少し安くて便利なものはないのでしょうか。
今回は、中国旅行で使うeSIMについて、料金だけでなく、使い勝手や選ぶときの注意点も整理してみました。
そもそも、eSIMはどれを選んでも同じではない
海外旅行用のeSIMは、どれもスマホでインターネットを使うためのものですが、中国では少し注意が必要です。
というのも、中国本土では、Google、LINE、YouTubeなど、日本で普段使っているサービスが通常の現地回線では利用できない場合があるからです。
ここで大事なのが、eSIMの通信経路。
中国向けの商品でも、通信の仕組みは同じとは限りません。
海外ローミングを利用するものなど、通信経路によってはGoogleやLINEが利用できると案内されている商品もあります。
つまり、「中国対応」と書いてあれば安心、というわけではないのです。
購入前には、次の2点を確認したいところです。
- 中国本土でGoogleマップやLINEが利用できると明記されているか
- どのような通信方式・条件で利用できるのか
「VPN不要」という表示も参考になりますが、対象プランや利用条件まで確認しておきましょう。
トリファより安いeSIMはある?
結論から言えば、あります。
例えば、比較候補になるのがNomadやTrip.comです。
Nomad(ノマド)
Nomadの中国向けプランでは、料金例として次のようなものがあります。
- 1GB・7日間:4米ドル
- 3GB・30日間:9米ドル
- 5GB・30日間:13.50米ドル
料金は確認時点の掲載例で、変更されることがあります。
少量のデータで足りる人や、長めの日数で利用したい人には、検討する価値がありそうです。
ただし、Nomadもプランによって条件が異なるため、購入画面で中国本土の利用条件、Google・LINEの利用可否、通信方式を確認したいところです。
Trip.com(トリップドットコム)
旅行予約でおなじみのTrip.comにも、中国向けeSIMがあります。
日数やデータ容量によって、比較的安いプランが見つかることがあります。
1日単位の容量が決まっている商品などもあるので、料金だけで比較するのは要注意。
例えば「1GB/日」と「合計3GB」は、同じ3GB相当でも使い方が違います。
また、同じ販売サイトでも、商品によって通信条件は異なります。
安い商品を見つけたら、次の点を確認します。
- 合計容量なのか、1日あたりの容量なのか
- 高速通信を使い切った後の速度
- 中国本土でGoogleやLINEが使えるか
- テザリングが可能か
- 問い合わせ先やサポート体制
安いからダメ、ということではありません。必要な条件を満たしているなら、十分に選択肢になります。
トリファを選ぶメリットは、料金だけでは測れない
では、トリファはどうでしょうか。
私が気になるのは、料金だけではなく、設定やトラブルへの対応です。
海外旅行では、スマホが使えないと、地図も調べものも連絡も困ります。
特に中国では、通信手段の準備を現地に着いてから何とかしようとするのは避けたいもの。
トリファは、中国向けeSIMの通信方式や、Googleマップなどの利用について案内しています。日本語で準備しやすいことも、初心者には心強いポイントです。
一方、料金が安い商品でも、設定が難しくなく、必要なサービスが使えるなら問題ありません。
大切なのは、安心感にいくら払うのか、自分で納得して選ぶことだと思います。
eSIM選びで見落としたくない3つのこと
① 旅行の日数と容量は合っているか
地図、検索、LINEのメッセージが中心なら、動画をたくさん見る人ほどの容量は必要ないかもしれません。
ただし、地図アプリの利用や写真の送受信でもデータは消費します。
ホテルのWi-Fiを利用するのか、外出中も頻繁に調べものをするのか。
自分の使い方を考えて選びたいところです。
② eSIMを入れたら、それで終わりではない
購入後は、インストール方法、利用開始のタイミング、開通条件を確認します。
旅行前に設定できる商品でも、購入しただけで利用期間が始まるとは限りません。逆に、インストールや開通のタイミングに条件がある商品もあります。
出発前に説明を読み、必要な設定を済ませておくと安心です。
iPhoneの場合、渡航前に以下も確認しておきましょう。
- eSIMに対応しているか
- SIMロックが解除されているか
- 日本の回線と旅行用eSIMを区別できるか
- モバイルデータ通信の切り替え方法がわかるか
一度インストールしたeSIMは、トラブル時でも安易に削除しないこと。再インストールできない商品もあるためです。
③ 日本の電話番号はどうする?
旅行用eSIMは、データ通信専用の商品も多くあります。
その場合、日本の電話番号が付いてくるわけではありません。
日本の電話番号でSMS認証を受ける予定があるなら、日本のSIMをどう維持するかも考えておきたいところ。
ただし、日本の回線を有効にしておくと、契約によっては海外ローミング料金が発生する可能性があります。
日本の回線のデータローミング設定や、通話・SMSの料金条件も確認しておきましょう。
5.結局、どのeSIMを選ぶ?
私なら、こんなふうに考えます。
- 安さを優先したい人:NomadやTrip.comなどを比較。通信方式と利用条件を確認する
- 初めての中国旅行で、設定が心配な人:トリファなど、日本語で準備・相談しやすい商品を検討する
- 動画やSNSも頻繁に使う人:容量や速度制限、テザリング条件を優先して比較する
なお、価格は為替やキャンペーン、プランによって変わります。購入時点の料金で比較するのが基本です。
安いものを探すこと自体は悪くありません。
でも、数百円の差で旅行中の不便が増えるなら、その節約は本当に得だったのか。
逆に、必要以上に高いものを選んでいるなら、それも考え直す余地がありそうです。
6.中国旅行は、通信手段を二重に考えておく
もう一つ、私が準備しておきたいと思うのが、スマホがつながらないときの対策です。
- ホテルの住所や電話番号を保存
- 目的地の住所を中国語で保存
- 重要な予約情報をスクリーンショット
- オフラインでも確認できる情報を用意
- 地図アプリの使い方を事前に確認
中国では、高徳地図(Amap)など現地向けの地図アプリも便利です。
日本で普段使っているアプリだけに頼らず、現地で使える手段も用意しておくと、移動の安心感が違います。
もちろん、予備の手段があっても通信障害を完全に防げるわけではありません。それでも、準備しておく価値はあります。
まとめ:安いeSIMを探す前に、自分の「必要」を決める
中国旅行のeSIMは、トリファだけが選択肢ではありません。
NomadやTrip.comなど、比較してみる価値のある商品もあります。
ただし、中国では「安い」「大容量」「中国対応」という言葉だけでは、使い勝手まではわかりません。
私自身、旅行の準備では、料金を抑えたい気持ちと、現地で困りたくない気持ちがいつもせめぎ合います。
だからこそ、最安値を探すより先に、何のために通信を使うのかを決める。
地図と連絡ができれば十分なのか。SNSも楽しみたいのか。仕事でも使うのか。
その答えが決まれば、選ぶべきeSIMも見えてくるはずです。

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