北欧のガラス張りホテルに泊まりたい。でも、曇っていたらどうする?

旅する

北欧オーロラ旅行について調べ始めてから、何度も同じ写真を見ています。

雪の中に並ぶ、小さなガラス張りの部屋。

中にはベッドがあって、寝転んだまま空を見上げることができる。

そして運がよければ、その空にオーロラが現れる。

……これは、ずるい。

写真を見れば、泊まりたくなるに決まっています。

私は前にも書きましたが、旅行の話を聞いたり、きれいな映像を見たりすると、すぐに行きたくなる性分です。

だから北欧のガラス張りホテルなど見せられたら、もうだめです。

一度は泊まってみたい。

ところが、少し冷静になって調べ始めると、当然のことに気がつきました。

曇っていたら、オーロラは見えない。

当たり前です。

でも、写真を見ていると、その当たり前のことを忘れそうになります。

「部屋からオーロラが見える」という夢

フィンランドのラップランドには、ガラス張りのイグルー型ホテルがいくつもあります。

代表的なのが、Levi IgloosやKakslauttanen Arctic Resortのような宿です。

部屋の天井や壁がガラスになっていて、ベッドに寝たまま北極圏の空を見ることができます。

星空。

雪景色。

そして、オーロラ。

Levi Igloosの公式サイトにも、「ベッドから北極圏の空を見上げる」という、この宿ならではの体験が紹介されています。

正直に言います。

これは魅力的です。

寒い外で何時間も待たなくてもいい。

暖かい部屋にいる。

眠くなったら寝ればいい。

そして、空にオーロラが現れたら見る。

理想的ではありませんか。

私は、オーロラを見るために北欧へ行くなら、一度くらいはこういう宿に泊まってみたいと思いました。

でも、ホテルもオーロラを保証してくれない

ところが、ここで現実が出てきます。

Kakslauttanen Arctic Resortの公式FAQには、はっきりこういう意味のことが書かれています。

オーロラを見ることは保証できない。

自然現象ですから、当然です。

オーロラが発生しても、雲があれば見えません。

空が晴れていても、オーロラが弱ければ気づかないかもしれません。

そもそも、その時間に活動がなければ見えません。

つまり、

「ガラス張りホテルに泊まる」=「部屋からオーロラが見える」

ではないのです。

ここで、私は少し考えました。

では、ガラス張りホテルの何にお金を払うのだろう。

オーロラそのものにお金を払うわけではない

答えはたぶん、オーロラそのものではありません。

もちろん、オーロラが見えたら最高です。

写真を見ていると、

「この部屋からオーロラを見たい」

と思います。

でも、ホテルが売っているのは、オーロラそのものではない。

オーロラを見ることができるかもしれない時間と場所。

そして、

北極圏の空の下で眠るという体験。

なのではないでしょうか。

晴れた夜なら星が見える。

朝になれば雪景色が見える。

雲が流れていく様子を見ることもできる。

そして、もし運がよければオーロラが現れる。

つまり、オーロラが見えなかったら「失敗」なのではなく、

オーロラが見えたら、とんでもなく大成功。

そう考えた方がいいのかもしれません。

……とは言っても。

高いお金を払って、ずっと曇っていたら、やっぱり少し悲しいと思います(笑)。

福井の冬を思い出す

ここで、第1回の記事のことを思い出しました。

私は北欧の冬について調べながら、

「実際には、福井の冬とあまり変わらないのでは?」

などと考えていました。

福井の冬も曇ります。

空が灰色になります。

太陽がなかなか見えない日もあります。

そして今度は、北欧のガラス張りホテルについて調べていて、また同じことを考えました。

せっかく北欧まで行って、曇っていたらどうするのだろう。

福井なら、

「ああ、今日も曇りか」

で終わります。

でも北欧のガラス張りホテルなら、

「ああ、今日も曇りか……」

では済まない気がします(笑)。

なにしろ、そこには「オーロラが見えるかもしれない」という期待があります。

同じ曇り空でも、意味が違うのです。

だから、一泊だけがいいのかもしれない

ここで、私なりに少し考えがまとまりました。

もし本当に北欧へ行けるなら。

ガラス張りホテルに何泊もする必要はないのではないか。

一泊だけ、泊まってみる。

その一泊を、「オーロラを見るための本番」にしない。

「北欧の空の下で眠ってみる」という体験にする。

オーロラを見ることそのものは、別の日に現地のオーロラツアーに参加して狙う。

天気を見ながら、少しでも晴れている場所へ移動してくれるようなツアーがあるなら、そちらはそちらで参加する。

そしてガラス張りホテルは、

夢の一泊。

それでいいのかもしれません。

この方法なら、もしホテルに泊まった夜が曇っていても、

「北欧旅行そのものが失敗した」

ということにはならない。

一番危険なのは、写真を見すぎること

ここまで、ずいぶん冷静に考えてきたように書きました。

でも、正直に言えば、一番危険なのはこれです。

写真を見すぎること。

雪の中のガラスイグルー。

暖かそうなベッド。

窓の外の森。

そして、その上に緑色のオーロラ。

こんな写真を何枚も見ていたら、冷静な判断などできません。

「曇るかもしれない」

「オーロラは保証されない」

「高い」

そんな現実的な話を全部わかったうえで、

それでも一度泊まってみたい。

と思ってしまう。

困ったものです。

でも、もしかしたら旅行というのは、そういうものなのかもしれません。

すべてが合理的なら、旅行会社のパンフレットを見て浮かれたりはしないでしょう。

オーロラが確実に見えるなら行く。

見えないなら行かない。

ホテルの費用対効果を計算する。

そんな旅もあるのかもしれません。

でも私は、

「見られないかもしれない。でも、見られたらすごい」

というものに、少し弱いのです。

さて、本当に一泊する価値はあるのか

ここまで調べて、私の結論はまだ出ていません。

ガラス張りホテルは、オーロラを見るための最も効率的な方法ではないかもしれません。

むしろ、オーロラを見ることだけを目的にするなら、天候を見ながら移動する現地ツアーの方が合理的かもしれません。

でも。

合理的だから、ガラス張りホテルに泊まりたいわけではない。

そこに泊まってみたい。

ベッドから北極圏の空を見上げてみたい。

夜中に目を覚まして、空を見てみたい。

そして、もしそこにオーロラが出ていたら。

たぶん、一生忘れないと思います。

だから今のところ、私の答えはこうです。

ガラス張りホテルは、一泊だけなら泊まる価値があるかもしれない。

オーロラを見るためだけではなく、

「あの部屋で一晩過ごしてみた」という記憶のために。

さて。

ここまで来ると、次の問題はもっと現実的です。

結局、北欧旅行にはいくらかかるのだろう。

夢を見るのは楽しい。

でも、お金は現実です。

次は、いよいよ北欧オーロラ旅行の費用について考えてみようと思います。

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