憧れのプラチナカードに潜む本当の顔
マイルを貯めて、もっと自由に世界を歩きたい。
そんな前向きな一歩として、私は「JAL・アメリカン・エキスプレス・カード(プラチナ)」を申し込み、先日手にしました。
JALの翼とアメックスのステータス。ほかのカードでは更新忘れで切れてしまった プライオリティパスも付帯。私は有頂天になっていました。
しかし、カードが届いてから気づいたのは、表舞台の華やかさとは裏腹な、発行会社である**「三菱UFJニコス」の強固な収益システム、すなわち「自動リボ払い」**という名の深い落とし穴でした。
「見落とし」を誘う巧妙な設計
正直に言えば、申し込み時にリボ払いに関する項目はありました。 必須項目でした。「絶対利用しないけどな…」と思いながら設定金額を書いていたような記憶があります。それが私にとっての「落とし穴」とも気づかず・・・。
支払予定額を確認して発覚した事実
私はインターネットで利用明細を確認して青ざめることになりました。
さきほどのリボ払いに関する質問項目は「利用するかどうか」を問うオプションのような扱いではなく、あたかも**「設定額をいくらにするか」が必須条件**であるかのような、非常に分かりにくい導線だったのです。
私は、毎月の支払いが自動的にリボ払いになる設定に組み込まれていました。
これに気づいた時の違和感、そして自分自身の不注意への「はがゆさ」。 けれど、本当の戦いはここからだったのです。
出口のない迷宮:電話保留音との30分
「ネットで簡単に解除できるだろう」 そう思っていた自分は甘かった。
この「自動リボ設定」の解除、実はインターネット上では完結できない仕様になっていたのです。しかも気づいた時には変更期限まで一週間もありませんでした。
カスタマーセンターへの電話とたらいまわし
平日の貴重な時間、私は意を決してカスタマーセンターに電話をかけました。
繋がらない: 何度かけても「混み合っております」の自動音声。
終わらない保留音: やっと繋がっても、担当部署への回送で待たされる。
つながっても「部署違い」:やっとつながっても、自分が自動音声に促されて選択した番号の窓口は間違っていて、そこからまた別の電話番号にかけることになりました。
教示された電話の劇混み具合:私が持っているカードのステータスでは違うカスタマーセンターでの対応と言われかけなおしたところ、保留音
募る衝動: 何度「もう切ってしまおうか」と指が震えたか分かりません。
結局、受話器から流れる保留音を聞き続けること20分以上。ようやく人間と話し、一括払いへの変更を勝ち取ったときには、通算で30分近い時間が経過していました。普段の私だったら「最悪の電話発信」をしてしまうところでしたが、その日は本当につかれてしまい、毒を吐く元気もありませんでした。
「JAL・アメックス」の複雑な相関図
私はJALカードをアメックスで作ったのだから、手続きの問い合わせはアメックス、と勝手に思っていましたが,実は複雑な背景があったことがわかりました。
今回体験した私の混乱には、明確な理由があります。
実はこのカード、3つの会社が絡み合っていたのです。
- JAL(日本航空): サービスの提供元。マイルをくれる人。
- アメリカン・エキスプレス(AMEX): 「ブランド」の提供元。ロゴを貸している人。
- 三菱UFJニコス(発行会社): ここが実務の親玉です。
実は本家AMEXは「プラチナカード」のライセンスを三菱UFJニコスに与えています。つまり、**「見た目はJALとアメックスだが、財布の中身(審査・発行・リボ払いの管理)はニコスが運営している」**という仕組みです。
カードが送られてきたとき「ニコス」と書いてあって「あれ?」と思ったのですが、こういうことだったのですね
なぜ「リボ払い」がデフォルトだったのか?
調べたところによると、ニコスには「楽Pay(らくペイ)」という登録型リボ払いサービスがあります。 JAL・アメックスの入会画面では、**「楽Payに登録して入会キャンペーンのマイルを上乗せする」**といった項目が非常に目立つように配置されており、これを「はい」にしたり、チェックを外さなかったりすると、自動的に「全決済がリボ払い」になってしまう「罠」があります。
わたしのように、「JALのカードを作った」という認識のユーザーからすれば、まさかニコスのリボ払いシステムに自動加入させられているとは思わないのが普通です。これを「自分の見落とし」と責めるのは、あまりにも酷な話だと思うのです。
平日の日中に、これだけの時間を電話に捧げられる人がどれだけいるでしょうか。この「解約のしにくさ」こそが、今のカード業界が抱える理不尽な構造そのものだと感じずにはいられませんでした。
これから申し込む「あなた」へのアドバイス
「今作るべきカード!」という絶賛記事は世の中に溢れています。しかし、私はあえて「出口」での格闘を伝えます。
申し込み画面の「罠」を疑え 特に提携カードの場合、発行会社(今回はニコス)独自の「登録型リボ」がデフォルトで設定されている場合があります。一字一句、逃さず確認してください。
「ポイント」と「自由」を天秤にかける 数千マイルのために、年利15%近い利息のリスクと、解除のための膨大な手間を負う価値があるか、冷静に判断してください。
「電話」という最後の壁を覚悟する もしハマってしまったら、途中で切りたい衝動を抑え、スピーカーモードにしてでも「人間」が出るまで待ち続けてください。
どうにもならない?電話での契約変更のハードル
一人の「生活者」として、私はこの30分を無駄だったとは思いません。たまたま時間が作れたから取り組めたのですし、私は運がよかったかもしれませんが、とても勉強になったことは事実です。
システムに翻弄され、足がすくむような思いをしても、最後には自分の意志で一括払いを勝ち取る。このドタバタした姿こそが、私が私として明日を自分で選び取るための、ありのままの記録です。「JALプラチナカードの恩恵は確かに大きい。しかし、その裏側に潜む『三菱UFJニコスの管理体制』については、誰も教えてくれなかった。私が電話を握りしめて過ごした30分を、あなたには無駄にしてほしくないと心から思っています。
家計の再設計は、こうした小さな戦いの積み重ねの先にあります。 私のこの苦い経験が、同じように一歩を踏み出そうとするあなたの、せめてもの盾になれば幸いです。
※今回の件は、私の確認の甘さがあったことも自覚していますが、あえて「落とし穴」「わな」といわせていただいています

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