半年かけてダンスの発表会に出た、中高年の体験記です。「写真に写るのが苦手」「人前に出るのが気後れする」という方に、読んでいただけたらうれしいです。
控室の鏡の前で固まった
発表会当日、控室の鏡を見て、思わず固まりました。おなかが三段になっていたのです。
ダイエットをしようと決めたことは、たしかにありました。それなのに、出来上がったのは見事なボンレスハム。前日はかしょくをして、夜中に胃酸が逆流し、「なんで自己管理できないの」と自分が嫌になりました。胃薬でなんとか持ちこたえての本番です。
でも、この記事で書きたいのは、そのあとに起きたことです。
出るか出ないかも、自分で決めた
発表会に向けては、半年ほど準備をしました。参加するかどうかも、自分で決めたことです。
練習を重ね、体型管理には失敗し(先ほどのとおりです)、美容医療にも挑戦しました。これは、思い切るきっかけとして大きかったです。くわしくは、別の機会に書くつもりです。
「もりもり」にしてもらったら、楽しかった
普段、メイクはほとんどしません。だから当日のヘアメイクはプロにお願いして、前回のクールな感じとは違い「もりもりにしてください」と頼みました。確か、この日に向けてショートからボブ(もどき)に伸ばしていたのを思い出したのです。
くるくるに巻いて、逆毛を立てて、だんだん「それっぽく」なっていく時間は、本当に楽しいものでした。美容室の鏡の前では控えめに見えたメイクも、会場に着くと、ちゃんと非日常。つけまつげの威力は、想像以上でした。
美容室での会話も印象的でした。私が美容医療をしたことを話すと、「私もやった」「友達も悩んでいる」と、話が広がったのです。思っていたより、身近な話題なのかもしれません。
写真に写るのが、うれしかった
同じ教室に、集合写真も自撮りも積極的な同年代の方がいます。映し方が上手で、実際に写りもよい。「美醜は平等ではないな」と、正直に思いました。けれど、そう思ったあとで、「彼女もきっと、彼女なりに努力しているのだろう」と思うようにしました。
私は当日、自撮りはしませんでした。それでも、ほかの方がたくさん撮ってくださいました。そして、それが素直にうれしかったのです。自分でも驚きました。
見返してみると、笑顔が自然になっていました。中高年ではあるけれど、悪乗りにはなっていない。そう思えたことも、小さな安心でした。
人との時間が、いちばんの収穫だった
「面倒だな」と思う時期も、正直ありました。お花のプレゼントや、教えてくださった方へのお礼の準備です。普段、私はこういうことが得意ではありません。
けれど、実際に喜んでもらえて、お花もきれいで、「こういうことって大切なんだな」と思いました。好きでがんばる人はいます。無理のない範囲でお付き合いすることは、大事なのだと思います。
家族には「ひまがあったら見に来てね」とだけ言って家を出ました。反応は薄く、期待もしていませんでした。けれど、あとで見に来てくれていたと分かり、それもうれしかったです。
客席に昔の同僚を見つけて
会場の客席に、昔の同僚がいました。私から声をかけました。
相手は、私がダンスをしていることも知らず、思いもよらない様子でした。【相手の反応を一言】
私の中では、「恥ずかしくない」くらいには思えていました。もし顔の仕上がりが残念だったら、こそこそしていたと思います。子泣き爺のままだったら、声はかけられなかったでしょう。
堂々と自信満々、というほどではありません。「こそこそしなくて済む」程度の、低めの基準です。それでも、自分から一歩踏み出せたことが、いちばんの変化でした。
この半年で、持ち帰ったこと
- **目標は、自分で決める。**参加するかしないかも含めて、自分で決めるから、納得できます。
- **限られた時間を意識する。**同年代の「バキバキ」のダンサーの方も言っていました。【私たちには次があるかどうかわからない。】
- **見た目を整えると、人と関わる壁が下がることもある。**こそこそせず、自分から声をかけられるようになりました。
- **「恥ずかしくない」程度で、十分。**完璧を目指さなくても、一歩は踏み出せます。
非日常を味わったので、明日からはまた日常です。次の目標に向けて、まずは、おなか三段を何とかしたいと思います。

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