(前編からの続きです)
一晩明けたら、景色が変わった
美容医療で一番気になるのって、結局ここではないでしょうか。
「実際、翌朝はどんな顔になるの?」
施術前には、「腫れますよ」「内出血が出ることがあります」「殴られたようなあとが出ることがあります」と説明されていました。
でも、私はこれまで人に殴られた経験がほとんどありません。だから、「殴られたような顔」と言われても、正直、ピンとこなかった。
ところが。一晩明けて鏡を見て、「ああ、これか」と思いました。
昨日より、明らかに腫れています。特に目の周り。まぶたがぷっくりと腫れて、目が細くなっている。青紫っぽい内出血もある。
私の場合、見た目の印象として近いのは、目を腫らしてしまった子どものような感じ。そしてもう一つ思い浮かんだのが、ボクサーの試合直後の目元でした。もちろん、ボクサーの腫れは打撲によるもの、こちらは手術後の腫れなので、原因はまったく違います。あくまで見た目の印象です。でも、「ああ、あの目元をイメージしてもらうと、私の今の状態が少し伝わるかもしれない」と思いました。

施術直後より、翌朝の方が腫れている。これも、これから受ける人には知っておいてほしいことでした。私の場合は、18時40分過ぎに施術終了。その時点では、「思ったほどではない」と思っていた。ところが、一晩寝て起きたら、明らかに昨日より腫れている。もちろん、これは私の場合の経過です。「翌朝が必ず一番腫れる」という意味ではありません。ただ、「施術直後はそれほどでもなかったのに、一晩明けたらこんなに変わることもある」ということは、実際に経験してみて初めてわかりました。
そして、明日は仕事
さて。ここからが現実問題です。明日、仕事なんです。……どうしよう。今朝の顔を見た瞬間は、本気でそう思いました。
この顔で普通に出勤したら、確実に「どうしたの?」とは聞かれるでしょう。場合によっては、DVを心配されてもおかしくない。少なくとも、「昨日ちょっと美容施術を受けまして」と全員に説明して回るような顔ではありません。
でも、一日で劇的に腫れが引くとも思えない。仕事を休めるわけでもない。となると、もう、腹をくくるしかない。とりあえず、目の周りが腫れていることについては、「ちょっと目の周りが腫れちゃって……」くらいにしておこうと思っています。
家族にも、実は詳しく話していません
そして、もう一つ。今回の施術、家族には詳しく話さずに受けました。「眉下リフトをして、ハムラ法をして、糸を12本入れて……」なんて、細かい説明をしていません。
でも。この顔を見たら、さすがに何も言わないわけにはいかない。何も知らない家族からしたら、「え? 何があったの?」というレベルの顔です。なので、「ちょっと若返りの施術を受けて、一時的に腫れているの」くらいは伝えておこうと思っています。細かい施術内容までは説明しなくても、「病気や怪我ではなく、自分で受けた施術による一時的な腫れ」だとわかってもらった方が、お互いに安心です。
それにしても。自分の家族に対してまで、「他人レベルの顔」になっている。これはさすがに説明なしでは無理です(笑)。
気をまぎらわせようと、サングラスを買いに出かけた
うじうじしていても仕方がないので、午後あたりから「少し活動して気をまぎらそう」と思い、手持ちの濃い色のサングラスをかけて、リサイクルショップに出かけました。目的は、もう少し薄めの色のサングラスを買うことです。
今の私の顔は、眉下と目の下に黒い糸がついていて、正直「漫画みたいな顔」になっています。バカボンに出てくる、ああいうキャラクターのおじさんを思い出すような見た目です(笑)。
以前相談したクリニックでは「糸は溶けるタイプなので抜糸は必要ない」と言われていましたが、今回のクリニックの糸は、見た目にもはっきりわかるものでした。家にいるときはともかく、明日からの仕事で、真っ黒なサングラスをかけ続けるわけにもいきません。かといって、手持ちの色つきメガネは薄すぎて、とても隠せそうにない。というわけで、ちょうどいい濃さのものを、安く調達することにしたのです。
お店には青系と茶系のレンズがありましたが、私の顔の場合は茶系の方が内出血や腫れをうまく隠せるようでした。薄すぎず、濃すぎず、ちょうどいい一点が見つかりました。ネットで先に買っておくこともできたのですが、実際に顔の状態を見ながら試着できたのは、結果的によかったと思います。
「大きな口を開けない」と、うっかりハンバーガー
お昼ごはんの頃には、だんだん緊張も取れてきました。ただ、糸リフトを入れているので、「大きな口は開けないこと」「固いものは食べないこと」と言われています。咀嚼そのものも、本当は控えめにした方がいいのかもしれません。
そんな中、ついうっかり、いつもの調子でハンバーガーを頬張りそうになりました。「危ない危ない」と、寸前で気づいて事なきを得ましたが、油断すると、こういうところで普段の癖が出てしまうものだと実感しました。
また、術後は免疫力が下がっているとのことで、コラーゲンドリンクをセットですすめられました。ちょうど欠品していたのですが、近所のドラッグストアでも買えそうだったので、オプションからは外してもらいました。
大きな金額の支払いをしたあとだと、数千円単位の買い物がつい「一緒でいいか」と麻痺してしまう感覚があります。今回、明細をひとつずつ聞いて、必要なものと、あとから自分で用意できるものを分けられたのはよかったと思います。これから受ける方にも、まとめて契約する前に、一つひとつの明細を確認することをおすすめしたいです。
想像と違った、糸リフトの実際
糸リフトについては、事前に「ひりひり痛いかもしれません」と説明を受けていました。でも、実際はそれほど痛みを感じませんでした。
頬には、糸を通した影響か、少しでこぼことした感触が残っています。あざのようなものもできていますが、これがハムラ法によるものなのか、糸リフトによるものなのか、正直よく分かりません。おそらく、お化粧をしたら十分隠せる程度の「赤み」だと思います。
もともと私は色白なタイプではなく、正直、シミもあるので、この程度のあざはそれほど気になりません。色白で透明感のある肌の方だと、もう少しはっきり違いが分かるかもしれません。それでも、マスクで隠せる範囲だと思いますし、「腫れている」というほどの見た目ではありません。
もう一つ、意外だったのが糸の長さです。
私は、糸リフトというと、耳の上あたりから口の近くまで、かなり長い距離を通すものだと思い込んでいました。でも、実際に入れてもらった糸は、耳の上の後ろから、頬の一番高いところの手前まで。想像していたより、ずっと短いものでした。
施術やクリニックの方針によって違うのだと思いますが、「糸リフト=顔の広い範囲に長い糸を通すもの」というイメージを持っていた私には、ちょっとした発見でした。
手術の途中で、意識がはっきりしてきた
もう一つ、印象に残っていることがあります。
目の手術の途中、麻酔は効いているものの、それまでうとうとしていた意識が、だんだんはっきりしてきました。周りの会話が聞こえるようになってきたのです。
そんな中、「もう少しですよ。あと糸リフトをしたら終わりです」という声が聞こえました。
不思議なもので、そこからは体感的にあっという間でした。終わりが見えたことで、時間の感覚が変わったのかもしれません。
14時、朝より腫れている気がする
これを書いている今は14時。正直、朝より目の下が腫れている気がします。動いたせいか、咀嚼したせいか、原因ははっきりしません。
「腫れている」というよりは、青あざになってきた、という表現の方が近いかもしれません。目の開き方は、朝から変わらず。念のため、写真も撮っておきました。
そういえば、事前の説明で「腫れや内出血には、左右差が出る場合があります」とも言われていました。今の私の顔も、左右でまったく同じというわけではありません。これも、知らずにいたら「あれ、片方だけおかしいのでは」と不安になっていたかもしれません。事前に聞いていたおかげで、「ああ、これがそうか」と、落ち着いて受け止められています。
サングラスとマスク、どちらもなしでは、正直、自分で鏡を見ても「怖い」と感じるレベルです。家族にも、とてもこのままでは見せられません。
ダウンタイムは、思っていた以上に「生活」の問題だった
今回、実際に一晩過ごしてみて思いました。美容医療というと、「どこがきれいになるのか」「どのくらい若返るのか」というところに目が行きます。でも、受ける側にとってかなり重要なのは、その間、どうやって生活するのか、ということです。
仕事は? 人に会える? 家族には? 買い物は? 何日くらい予定を空けておけばいい?
今回、私が「一度にまとめてやろう」と思ったのも、まさにそこでした。何度もダウンタイムを取ることはできない。だったら、一度で済ませる。その代わり、一度にやった分、今度はまとめてダウンタイムを引き受ける。そんな選択だったのだと思います。
まだ、結果を語る段階ではありません
この記事を書いている今は、まだ術後一晩から一日目。なので、結果については何も言えません。眉下リフトはどうだったのか。ハムラ法で目の下はどう変わるのか。糸リフト12本はどうなのか。デンシティやHIFUを一緒に受けたことがどうだったのか。それは、もう少し時間が経たないとわかりません。
そもそも私は、それぞれの施術の効果を検証するために受けたわけでもありません。自分の顔を見て、自分なりに考えて、「今、一度にできることをやってみよう」と決めた。今はそれだけです。
だから、現時点では、「やってよかった!」とも、「こんなにやる必要はなかった!」とも言いません。今の感想は、ただ一つ。
「……腫れたなあ。」(笑)
でも、これも含めて自分で選んだこと。まずは、ここから腫れがどう引いていくのかを見ていきます。一週間後、抜糸の頃。一か月後。そして、11月。そのとき自分の顔を見て、私は何を思うのか。
せっかくなので、きれいになった「結果」だけではなく、そこに至るまでの途中経過も、自分の記録として残していこうと思います。
まずは術後1日目。今日の私は、かなり腫れています。そして、それも含めて、今回の「やってみた」の一部です。

コメント